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敦士の視野から消えるように空中を浮遊し、大きく息を吸い込んだ。


「ちくしょう! ふざけやがって!」


目の前にある太陽に思いっきり悪態をついたが、それだけじゃ気が収まらない。じたんだを踏んでも足元には何もないので意味がなく、両手で頭をかきむしってみても、無駄に長い髪がぐちゃぐちゃになるだけだった。

自分のことを『創造主』と名乗ったアイツ――現世でおこなっていた高橋の所業を知っていたからこそ、夢の番人として作り変えたときに、不特定多数と行為に及ばなければならない仕様にされたことに、敦士とヤっている最中に気がついた。


(俺が現れるタイミングで悪夢を見ることは不可能なんだから、敦士以外のヤツにも抱かれなきゃいけないなんて――)


ヤる側なら楽しめる行為が逆転した途端に、憂鬱なものに変化した。しかも自分の躰の限界を見極めながら、それなりの相手を探さなければならない。好きでもない相手と行為をしなければならない躰の事情は、高橋にとって反吐が出るほど嫌なことだった。


「ノンケをその気にさせるだけでも、相当骨が折れるっていうのな。あのクソ創造主め、今度顔を突き合わせたら、文句を言ってやる!」


少しでも早く元の躰に戻るべく、悪夢を見ている人間を探した。終わりの見えないその仕事にかなりうんざりしながらも、しっかりとこなしたのだった。

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