テラーノベル
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#ご本人様には関係ありません
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「ピコンッ」「ピコンッ」午後の集中タイム。静かなオフィスに、社員全員が参加するグループチャットの通知音が連続して響いた。
【送信者:いるま部長】
@暇なつ
なつ、さっきの会議でお疲れみたいだったから、糖分補給しにおいで。
昨日なつが「食べたい」って言ってた限定のシュークリーム、冷蔵庫に入れてあるから。
「「「…………っ!!」」」
フロア中の社員が、一斉に自分のPC画面を二度見した。
「限定のシュークリーム」「なつ呼び」「おいで」……あまりにも私物化されたパブリックチャットに、周囲はツッコミを入れることすら忘れて固まっている。
なつは顔面から火が出るほど赤くなり、キーボードを叩く指を震わせた。
【返信:暇なつ】
部長、これ全社公開のチャットです。個別に送ってください。
あと、今は仕事中ですので、後で行きます。
すると、間髪入れずに部長からのレスポンスが飛んでくる。
【送信者:いるま部長】
個別だと、なつが既読スルーするだろ?
これは部長としての業務命令だ。集中力を欠いた社員に休息を与えるのも上司の仕事だ。
1分以内に来ないなら、俺がそっちまで食べさせに行く。
「……っ、横暴だろ、あのバカ……!!」
なつは椅子を蹴るようにして立ち上がり、逃げるように部長室へと向かった。
後ろから、佐藤が小声で「……なつ、行ってこい。部長、あんな顔してるけど、なつが返信してからずっとPCの前でニヤついてて怖いんだよ……」と応援(?)を送る。
部長室のドアを勢いよく開けると、そこには優雅にコーヒーを淹れているいるまがいた。
「遅いよ、なつ。あと10秒で俺がデスクまで突撃するところだった」
「……いるま! お前、本気で勘弁してくれ! みんなが見てる前であんな……!」
「いいだろ。俺たちの仲を邪魔する奴がいないように、釘を刺しておかないとな」
いるまは、なつをソファに座らせると、自分も隣にぴったりとくっついた。
「ほら、あーん。……仕事頑張ってるなつへの、俺からの特別手当だよ」
「……っ、……もう、……わかったよ……。……いただきます、部長」
結局、なつは真っ赤な顔のまま、いるまの「あーん」を受け入れる羽目になった。
その頃、外のオフィスでは、いるま部長がなつを連れ込んだ瞬間に**「よし、今のうちに溜まってた決裁書類を全部出そう! 今の部長なら、なつくんのおかげで機嫌がいいから全部通るぞ!」**と、部下たちが活気づいていたという――。
コメント
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もうもう、いるま部長の全社公開でのあれ、反則すぎますって!「個別だと既読スルーするだろ」って言い訳に理由がちゃんとあるのがまたずるいw なつが真っ赤になって走って行く姿が目に浮かびました。そして「あーん」を受け入れちゃうなつも可愛いし、その隙に決裁通そうとする社員たちのしたたかさに笑いました。甘々でニヤニヤが止まらなかったです!