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彼女の腕を斬り飛ばしたすまない先生は、すぐさまブラックたちの方へ向き、草薙剣で拘束していた影を斬り伏せた。
長時間拘束されたブラック達は、解放され、地面に降ろされた。
「ごめんね?助けが遅れて」
先程、相手の腕を斬り飛ばした表情から、いつも向けてくる優しい表情を見せるすまない先生。
それにブラック達は安堵し、涙が溢れた。
「・・・先生っ!!」
赤ちゃんやブラック、レッドやブルー、銀さんにバナナにマネーなど、思わず抱きしめに行った。
「・・・良かった・・・!本当に・・・!!」
そうこぼす生徒達にすまない先生は優しく笑い、頭を撫でた。
すると、
【あー、びっくりしたわねぇ】
振り返ると、彼女は“痛がる素振り”も見せず、斬り飛ばされた片腕を平然と回収した。
そして、切り飛ばされた片腕を斬り口に近づけると、黒い糸のような影が切れた腕に伸び、やがて、その切れた腕を斬り口付近に近づけ、癒着させた。
彼女の手がヒラヒラ動く。
【まさか“抜け殻”が動くなんて、普通の人間は出来ないことよ?こっちに“魂”があるのに・・・
──・・・本当に・・・しぶといわねぇ・・・】
彼女がこぼした途端、気配が重くのしかかる。思わず銀さんやブルーがすまない先生の服の裾を掴む。
すると、すまない先生は笑顔を向けた。
「“大丈夫だよ”」
そう言い、すまない先生は草薙剣を構えた。
【あら?私に剣を向けるの?“神殺し”の名誉でも欲しいのかしら?】
彼女はくすくす笑う。
だが、すまない先生はあっという間に懐に潜り込み、剣を振り下ろす。
彼女はすぐ後ろに飛び退いた。
「・・・“神殺しの名誉”だって?・・・そんなもの要らない!!僕は・・・“すまない先生”だ!!」
すまない先生の剣と、彼女の影がぶつかり合い、火花が散る。
【どうして貴方は戻ったの?“あっち”はいい所だったでしょう?“両親”も生きていて、“親友”も生きていて・・・“大切な人”も生きていた。
──なのに・・・なんで帰ってきたの?】
彼女の言葉は、鋭く突き刺さる。すまない先生は剣を奮いながら、答えた。
「・・・確かに、あっちの世界はとても楽しかった。嬉しかった。泣きそうな程、幸せだった。・・・けど!!」
すまない先生は大きな振り払いで、彼女に“隙”を作った。
「けれど、僕はこの世界で生きていく!例えとても辛くて、苦しくて、悲しくて、怖いこの世界でも!両親が守ってくれたこの世界を、ライトとエウリと出会えたこの世界を、生徒たちと過ごすこの世界を!!」
すまない先生は大きく振りかぶる。
【・・・ふーん・・・】
彼女は誰にも聞こえない声でそうこぼした途端。砂煙が辺りを包み込んだ。