コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
nmmn注意
akfw と kne
学ぱろ
ふわ『』あきな「」叶〈〉
ぷわ視点
放課後、俺は1人で生徒会室に来ていた。
『失礼しま〜す…』
〈あ、いらっしゃいふわっち。〉
『かなかなぁ〜っ、聞いてよ〜!』
生徒会室に入るなり、かなかなに泣きつく。
〈はいはい、今日はどうしたの。〉
『今日は今までで1番やばい〜…』
今日ここに来たのは、かなかなに相談があったから。放課後の生徒会室はかなかなが1人でいることが多いので、たまに遊びに来ては、話を聞いてもらっている。その話の内容は全部、俺の好きな人、明那のことなんだけど。
〈どうせまた明那のことでしょ?〉
『そうだよ〜っ、明那さ…好きな人がいるらしいんよ!!』
〈えっ…そうなの?〉
『誰って聞いたんだけど教えてくれなくて〜…かなかな、明那の好きな人って誰だと思う?』
〈う〜ん…僕もわかんないなぁ。〉
『そうよなぁ…、俺、ついに失恋ですか…。』
〈いやいや、…あ、そういえば今日明那来るよ。多分もうすぐ来るはず。〉
『え?!お、俺じゃあ帰るっすよ!?』
これから明那が来る?!今明那に会ったら好きな人のことばっか考えちゃって絶対まともに喋れん!
〈そう?じゃあまたいつでも…〉
かなかながそう言ったとき
「かなえさーん、入っても大丈夫?」
ノックの音と一緒に明那の声がした。
『っ…!!』
咄嗟にかなかなの椅子の後ろに隠れる。
かなかなは一瞬びっくりしてたけど、俺の行動の意味を理解してくれたみたい。
〈…そこで静かにしててね。〉
なんか、顔がニヤニヤしてたんだけど大丈夫かな。
〈明那ー!入っていいよー!〉
扉が開いて、明那が入ってくる。
「叶さん!やっほー!」
〈明那〜今日もお疲れ〜。〉
「…で、明日なんだけどさー…」
明那は生徒会関連の話をしているみたいだ。
〈…うん、わかった。〉
「…最後にさ、またあれ手伝ってもらっても良い、?」
〈あは、言うと思った。”告白の練習”でしょ?いいよ〜。〉
え??告白の練習?明那、好きな人に告白しようとしてるん、?てか、またって!?かなかなは明那が好きな人いるって知ってたんか?なんで言ってくれんかったんや…
「ありがと〜っ!…じゃあ、行くわ…。」
え…もうなんやこの状況、こんな事になるなら帰っとけばよかった…。
「………ふわっち!!好きです!付き合ってください!!!」
……ん?ふわっち、?ぇ、俺?
〈うん、いいと思う。って言うか、もう何回もやってるんだしそろそろ告っちゃいなよ。〉
「だってぇ、絶対本番になったら焦ってキモくなるじゃん!」
〈そんな事ないと思うけどなぁ。〉
「ま、まだ自信ない…。」
〈それなら、僕良い方法知ってるよ。〉
…おかしい、こんな事になるなんて俺きいてないぞ。
「ふわっちー!!好きだー!!」
〈どんぐらい好きなのー?〉
「ふわっちのことが好きな女の子達の誰よりも1番好きです!!!」
〈ふわっちのどこが好きなのー?〉
「死ぬほどイケメンなのに天然で笑顔が可愛いところ!!誰にでも優しいところ!!!!」
〈まだあるでしょ〜?〉
「俺の名前いっぱい呼んでくれるところ!!可愛すぎて抱きしめたい!!!!」
ちょ…ちょっとかなかなぁ?!俺いるの知ってる!?ついさっき両思いが発覚したばかりなのに、こんなことを叫ばれて…恥ずすぎて死にそうなんですけど…!
〈ふわっちと付き合ったら何したい?〉
「いっぱい抱きしめたい!!!あとぉ!みなとって呼んでみたい!!!」
み、みなと呼び?!///
〈他にはー?〉
「で…デートしたい!!それで、手繋ぎたいっ!!///」
で、でーと?!///
〈…デートの最後には?〉
「…っ!!………ちゅー、……キスしたいー!!///」
キス…っ?!///
「はぁ…、かなえさん?これ本当に意味ある?」
〈あるある。日々溜め込んだふわっちへの思いを吐き出すのは良いことだからね。〉
「確かに…すっきりしたかも、?」
いや絶対嘘やろ!!明那、何でも信じすぎじゃない?! かなかな、マジでやってくれたなぁ…
明那視点
かなえさんに、〈ふわっちに思ってること全部ここで言ってみてよ!これも告白の練習!!〉って言われたから、本当に意味があるかは正直怪しいけど、俺はふわっちへの思いをとにかくたくさん言いまくった。
結構でかい声で叫んだけど外に聞こえてないよね、?
〈おめでとう、これで明那は最強になったよ。最後に、この椅子をふわっちだと思って本番みたいに告白してみてよ。僕は横から見てるから。〉
「…?わかった…。」
最後には椅子に告白させようとするかなえさん。まぁ、もうなんでもいいや。
かなえさんが指した椅子に近づくと、…椅子の後ろに誰かがいた。銀色の髪をした頭が、少し見えている。さらに近づくと、紫色のメッシュが…
「……ふわっち?」
そう声をかけると、ビクッと反応して、椅子から耳まで真っ赤になっているふわっちが顔を出した。
『………ごめん、あきな……///』
え、可愛い…、じゃなくて!
「…い、いつからそこに、?」
『……ずっと、いた…。』
じゃあ、さっきの全部聞かれて…、?!///
かなえさんは…親指を立ててイイネ!のポーズ。いや全然良くないが?
「…………」
『…………』
お互い顔は真っ赤で、沈黙が続く。
『っ、あの』
「は、ハイ!?」
『告白の本番、してくれたりって…///』
「ぁ…?!」
これは、脈アリってことで良いんだろうか。
「っ…ふわっち、好きです。俺と付き合ってください。///」
『……!//』
差し出した手が、両手で包まれる。
『俺も…好き。これからよろしくお願いします…!///』
あ…今俺世界一幸せかも。
叶視点
今、目の前でカップルが1組誕生しました。
「あー…やば、めっちゃ嬉しい…」
『んは…、俺も…。』
めっちゃイチャつくじゃん。
まぁ…これで2人からの恋愛相談もなくなるし、無事にくっついてよかった。
「かなえさん…、ふわっちが隠れてるの知ってて俺にあんなこと叫ばせたの…?」
〈え、い、いやぁ〜?〉
『告白の練習っていつからやってたんすか?』
〈結構前から…?〉
『じゃあ俺らが両思いなのずっと知ってたってことっすか…?!』
まずい、2人に詰め寄られてる。
〈うん、僕は全部知ってたよ。でも2人とも付き合えてよかったじゃん!僕はそろそろ帰ろうかな!じゃあね!!〉
「あ、ちょっとかなえさん!?俺だけ恥晒されたんですけどー?!」
🔚