テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
椎名遥陽~はるひ~
721
5,773
りるん
42
#ご本人様には関係ありません
。゜白狐゜。
652
赤 腹痛
「隠した腹痛」
朝。
赤は目を覚ますと、ゆっくりと体を起こした。
赤「ん……。」
その瞬間、お腹にズキッと痛みが走る。
赤「っ……。」
思わずお腹を押さえ、深呼吸をした。
赤「昨日、冷たいもの飲みすぎたのかな……。」
少し休むと痛みは落ち着いた。
今日はメンバーとの打ち合わせ。
「このくらいなら大丈夫。」
そう自分に言い聞かせて家を出た。
⸻
部屋にはすでにみんなが集まっていた。
紫「おはよう。」
黄「おはようございます!」
橙「今日は早いな〜!」
青「赤、おはよ!」
桃「全員そろったな。」
赤「おはよう!」
いつも通り笑顔で返事をする。
でも、椅子に座る瞬間。
赤「……っ。」
小さく顔をしかめた。
その様子を青だけは見逃さなかった。
青「赤?」
赤「え?」
青「今、お腹押さえてなかった?」
赤「あ、気のせい気のせい!」
青「ほんと?」
赤「うん!」
そう言って笑う赤だったが、どこか無理をしているように見えた。
⸻
打ち合わせが始まり、30分ほどが過ぎた。
紫「次はライブについてなんだけど──」
赤「……。」
また痛みがやってくる。
今度は朝より少し強い。
赤(やばい……。)
机の下でそっとお腹を押さえる。
黄「赤くん、大丈夫ですか?」
赤「え!?だ、大丈夫!」
橙「ほんまに?」
赤「うん!」
桃は腕を組みながら赤を見つめた。
桃「顔色悪いぞ。」
赤「そんなことないよ!」
笑おうとするが、少し声が震えてしまう。
⸻
さらに時間が経った。
赤「……。」
痛みはどんどん強くなる。
冷や汗まで出てきた。
青(やっぱり変だ。)
青は赤の隣へ移動した。
青「赤、手。」
赤「え?」
青「めっちゃ冷たいじゃん。」
赤は慌てて手を引っ込める。
赤「だ、大丈夫だから!」
そう言って立ち上がろうとした瞬間。
ぐらっ……
赤「!」
ふらついた体を青がすぐ支えた。
青「危ない!」
桃「赤!」
黄「無理しないでください!」
橙「座って!」
紫「今日はここまでにしよう。」
赤はうつむいたまま、小さくつぶやく。
赤「……ごめん。」
桃「謝る前に話せ。」
赤は少し黙ってから口を開いた。
赤「朝から……お腹痛かった。」
部屋が静かになる。
青「なんで言わなかったの?」
赤「みんなに心配かけたくなくて……。」
黄「一人で我慢してたんですね。」
橙「そんなことせんでええのに。」
紫「僕たちは仲間だよ。」
桃は赤の肩にそっと手を置いた。
桃「我慢するより頼ってくれ。」
その一言に、赤の目が少し潤む。
赤「……うん。」
青「今日は俺たちがついてるから。」
黄「温かい飲み物を用意しますね。」
橙「ブランケットも持ってくる!」
紫「予定は全部変更しておくよ。」
桃「赤は何も考えなくていい。今は休め。」
赤はみんなの顔を見回した。
こんなにも心配してくれる仲間がいる。
そう思うと、不安だった気持ちが少しずつ和らいでいった。
赤「……ありがとう。」
その言葉に、5人は優しく笑った。
こうしてその日の打ち合わせは中止になり、メンバー全員で赤を見守りながら、ゆっくり休ませることにした。
誤字脱字あったらすみません
リクエスト募集してます✨️
コメント
1件
おつかれ! 第2話読んだよ〜。 赤くん、腹痛隠して無理しちゃう感じ、めっちゃわかる…。青くんが手の冷たさで気づくシーン、熱かったな。それで支えて、みんなで「頼ってくれ」って言える関係、めちゃくちゃいい。桃さんの「謝る前に話せ」もグッときたわ。 我慢しすぎる主人公、刺さる。続きも気になる!