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# 13
🦥投稿常習犯すぎてまじごめんなさい
📕「…」
泣きわめいたからか、体がどんどん重くなり、眠気が僕を襲ってきた。
…外はほんのり明るい。…7時くらいかな。
📕「…早く寝よう」
2階の自室に向かう途中には、20段ほどの階段がある。
…これがかなり大変で、すごく疲れる。
📕「部屋、1階にあったら良かったのになぁ…」
…まぁ、不満を零したところで、何も変わらないんだけど。
諦めて階段の方へ向かっていると、何やら人の気配がした。
📕「…誰か居る…?…いや、気のせいかな。」
📕「…」
「…ッ…ぁ…!」
暗い感情からずっと俯いて進んでいた所で、僕の体に、強い衝撃が走った。
📕「…ッ…いッたぁ…
って、!?ぁ、え…!?紫恩!?」
_正直目を疑ったが、何度見つめ直しても、僕の目から紫恩が居なくなることは無かった。
📕「_え、え、どうしよ…!?ていうか、なんで急に…!?」
目を少し開いたままの紫恩は、顔がほんのり紅くなっていた。
…もしかして、熱??
思わず額に手を当てると、火傷してしまうのではないかと思うほどに、紫恩の身体は熱くなっていた。
📕「う、嘘…熱…?だよね、 」
📕「僕、熱の看病とかした事ないんだけど…!?ど、どうすればいいの?!」
汗で体はびっしょりと濡れ、顔全体、いや体全体が火照っていた紫恩は、 安心したかのように目を瞑っていった。
😊「…Zzzz…」
📕「ッ…もう、こんな所で寝ないでよぉ…」
📕「僕だって眠たいのに…!」
仕方無く、スマホで”熱の際 看病の仕方” と調べる。…母さん達が看病してくれた時も、こんな気持ちだったのかなぁ…
📕「…ふむふむ」
📕「えっと、まずは清潔な服装に…?」
📕「まぁ、汗びっしょりだしね…」
身体に乗っかかったままの紫恩を無理やりはがして、鉛 のように重い足で紫恩の部屋へと向かっていった。… 部屋、1番奥だから遠いんだよね~
コンコン
📕「_入るよ~」
📕「…」
ガチャ
📕「えーっと、クローゼットクローゼット…」
📕「…やっぱり大きいなぁ…」
紫がかったこの黒いクローゼットは、お父さんが紫恩に贈ったもの。
…僕もクローゼットのプレゼントを貰えたけれど、こんなに立派では無かった。
ま、貰えるだけ感謝しなきゃだけどね。
📕「…え」
何の躊躇いも無く引き出しを開けると、その中には有り得ないほど服が入っていなかった。
📕「こ、これだけ…?」
📕「嘘…」
あっても黒パーカーや無地Tシャツだけ。いくら服とかに興味ないとはいえ、こんなに少ないことある…?
📕「…まあ、とりあえずこれとこれでいっか…」
通気性の良さそうな白Tシャツを片手に、僕は、紫恩の部屋から逃げ出すように出ていった。
📕「着替えさせないと…って」
📕「…やっぱ熱いな、…40度くらいあるんじゃない…? 」
😊「…」
こんな時でも呑気に(?寝ちゃってさーもー、僕の苦労も知ってよー。
📕「…」
📕「…っ…いいな〜紫恩は、」
📕「…やっと終わったぁ…」
結構苦戦はしたけれど、何とか着替えさせることに成功した。…後は部屋に運ぶだけ
📕「2階はさすがに遠いし…」
📕「…あ、熱の時用の部屋があるじゃーん!!✨」
思い出すとか僕ないすすぎ!
📕「よーし!早く運んで寝ちゃおう!😺」
😊「…」
…あ、そういえばお粥もあったっけ…部屋置いてた方がいいよね、多分。
📕「…よいしょっ」
紫恩だっこするのほんと何年ぶり…??
僕から見たら小さいけど、結構身体がっしりしてきたな〜
📕「…」
😊「…zzz」
📕「…よし、完璧!!後はお粥持ってくるだけだー!」
📕「…お粥お粥…あった」
お粥には、僕の好きなお肉と、紫恩の苦手なケチャップが入っていた。
📕「…なんでケチャップ…」
…あぁ。そっか。
お母さんは、紫恩のことを
📕「何も分かってないんだね。」
📕「…紫恩ーお粥持ってきたよー…って、返事するはずないか」
お粥を机に置いて、夕暮れにに照らされている紫恩を横目に眺めていた。
紫恩、相変わらずまつ毛長いな、横顔も綺麗…
📕「…」
特に何もせずボーッとしていると、看病する前の感覚、睡魔が襲ってきた。
📕「…zz…」
…それは、何処か寂しいような、嬉しさもあるような、不思議な感覚だった。
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