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100時間という長いリレー放送が終わった夜、とある居酒屋で打ち上げが行われた。
「飲んでるかああー!!!」
師匠の大きな声が響く。それに続き、
「最高ッス!!」
といういわば弟子の俺の相棒、あっきぃが続いた。
ところで、俺の可愛い可愛い推しさんはというと、にこにことかわいい声でちぐやてるきゅんと談笑している。あぁ、なんて可愛いんだろう。そんな独り言が溢れそうだった。
「莉犬きゅん!!」
いつものように陽気な声で声を掛ける。
するとくすくすと笑いながら
「どうしたの?ぷりたん笑」
何ともかわいらしい愛称。それが堪らなく嬉しいのだ。少し酒も混じっているのか、白い肌がほんのりと紅く染まっている。
ちぐとてるきゅんと莉犬くんと俺の4人で談笑も程々に、ちぐとてるきゅんは眠りについた。
そして2人きり。
とろんとした瞳が俺を捉える。潤んだ形のいい目に見つめられるとどきっとしてしまう。
「ひどい光景だね笑」
なんて笑う君。その視線の先に目を向けると
「これは、、」
顔が歪むのを感じた。
トイレに駆け込んだ後、力尽きへたりこんでいるあっと、るぅとくん。その他は重ねて倒れている。明らかに”飲みすぎ”だ。
「2人きりだね?」
はにかんだ様な笑みを浮かべる君。
顔に熱が集まる。そんな俺を余所に
「放送上でしかちゃんと話せてないし、2人でお話したいなぁ~」
可愛すぎる。
2つ返事で返した。
「っ!ぜひ!!!!」
「ラップの動画いつも見てるよ。ほんとに面白いね笑」
「りいぬきゅんに見られてるの恥ずかしいんですけど~」
他愛も無い話が続いた。すると、長いまつ毛が伏せたのだ。
「どうしました?ねむいすか? 」
顔を覗き込むと、ピンク色に染まった顔と潤んだ瞳。その上、甘い声で
「う~ん、ねむいかも」
なんて囁く。色気がぷんぷんと莉犬くんを纏っている。
本能だろうか。ふいに莉犬くんの息がかかる程まで迫ってしまった。
「んん~、?」
俺という野獣が迫ってきてるというのに、君は退こうともしない。
本当に襲ってしまおうか。なんて嫌な考えがよぎる。でも、ギリギリの所で理性を保ち、
「水、飲みますか?」
労いの言葉を掛けた。
ふいに突然、今度は君が迫る。
「ぷりちゃんの顔好きなんだあ。真剣な顔とかかっこよくて。」
なんて言いつつ、俺の顔を柔らかい手で包み込んだ。
どうにでもなってしまえ。
「もう、知りませんからね。」
迷わず、君を押し倒した。