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前書き


こんにちは、こんばんは。なかぢまです。

みなさん!表紙で釣られた人いますよね?

しかし残念ながら今回の話は簡単に言うと五分五分くらいでサムネ詐欺サムネ通りです。


いうて話すことないので早速…



🇬🇧♂×🇫🇷♀


攻め(🇬🇧)の女装表現あり。

政治的意図、戦争賛美意図は一切ありません。

キャラクターとしてみてください。


地雷さんは右回れ↪︎


それでは本編へ…。

















…退屈だ。

こんな退屈なのは久しぶりかもしれない。

そうだ!いいこと思いついちゃった!













「イギリス!私と勝負しましょう!」

「は?いやですが。」

「まあ、そう言わず。ね?」

「嫌です。第一…「あっそうだ、アンタが勝ったら1日限定メイドさんになってあげるわよ。」

「やります。」


コイツ本当に単純すぎ。なんて心の中で嘲笑う。

本当に声に出したらきっと怒られるから。


「…で、勝負とは?」

「ふふっ、『愛してるゲーム』よ。どう?」

「やっぱり遠慮しておきます。」

「私のメイド服拝まなくてもいいの?」

「…やります。」


コイツを操ることなんて、お手のもの。何年一緒にいると思ってるのかしら。生まれた時からずっと一緒なんだから。











「イギリス。」


少し色っぽい優しい声で。

ぐいっと顔を近づけて、イギリスのうるっとした瞳を、一度狙った獲物は逃さないとでも言うように追う。


「ちょ、…顔近づけるのは反則ですよ…!」

「私、そんなこと言ってないわよ。」


照れるイギリスの顔を硬い顔でじっと見つめてから、にまっと柔らかな顔になって笑う。そして一言。


「愛してるよ。」











「…。そんなこと聞いてないんですが。」

「何言ってるの?あなたが私にメイドを求めるなら、私はあなたに執事を求めたって何も問題はないでしょう?」


そう。元からこれが狙いだ。

1日中このブリカスをこき使い放題。なんて喜ばしいのかしら。


「イギリス。じゃあ早速、これ着替えてきてちょうだい?」

「は?どうしてスーツじゃなくてメイド服なんですか?」

「メイド服しか用意してないからよ。安心して。それサイズフリーだから。」

「そう言う問題じゃないんですが。」


嫌がるイギリスを押さえ込んでなんとかメイド服を着せることができた。

ふわっとしたロングスカートが素敵に映えている。


「似合ってるわよ。その服。」


イギリスを写真で撮りまくる。アイツの息子たちに一枚ずつ丁重にお送りしてあげたいくらいの仕上がりだ。


「絶対に後でそのカメラバキバキにしますから。」












「イギリス!この服めちゃくちゃ可愛くない!?サイフ出して?」

「イギリス。紅茶入れて?」

「イギリス〜。ワイン〜。」

「イギリス!」

「イギリス〜!」





「…あなたは全く疲れませんね…。こっちはもうヘトヘトなのに…。」

「逆にもうそんなに疲れてるの?まだまだあそことそこはしごして、また次あそこで…。」


…なんて、私も実は少し…。


「って!寝ないで!まだまだ行くわよ!イギリス!」












本当に、あの人は体力が無限すぎる。

どうしていつもこんなに店を回っても体調を崩さないのか不思議なくらいだ。


「イギリス〜?何してるの?行くわよ?」

「は〜…い…」


この買い物はいつ終わるのやら…。










「今日は1日ありがとう。」

「もう僕の財布ライフはもうゼロですがね。」

「ははっ、何言ってんの?」


「またワイン奢ってちょうだい?あのワインすっごく美味しかったから。」

「自分で買ってください。僕、あなたのおかげで財布が空っぽなんですから。」


「…そういえばメイド服返しますよ。って言う言うか返させてください。」

「えー?せっかく似合ってるのに。」


なんて他愛もない会話。

帰り道がいつもよりも短く感じて。


「私こっちだから。じゃあ、また明日ね。」

「流石に明日は休ませてください。」

「ふふっ、じゃあね〜。」

「また会いましょう。」


…。

やっぱり、私は無茶が苦手だ。

油断したらもうすぐふらふらしてしまう。

昨日からずっとこれが楽しみで。イギリス時遊べるのが楽しみで。体調を崩してしまったのを必死に隠して。熱が出てしまってもまるで明るいフリして。


「…あ…。…だめだ…。」


ふらっと足がよろめいて、地面に向かって体が揺れる。

ああ、どうか軽い怪我で済みますように。


そう、視界が眩んだ時、ふと肩にとん、と手が触れた。


「…本当に大切な時には呼ばないんですから。タチが悪いですよ。お嬢様。」

「……あれ…イギリス…?」

そこで記憶は崩れ落ちた。













「…ん…。いぎ、りす……?」

「…起きましたか?」


見慣れた自分の寝室に見慣れた景色。ただ隣にイギリスがいることだけ、不思議だった。


「体調が悪いならすぐ言ってください。あなたは無理も無茶もできない不器用な人なんですから。」

「…ごめん。」


するとイギリスはふふっと笑って頭を撫でる。


「…怒ってるわけじゃないですよ。僕は頼りないと思うならそれでいいんです。ただ、僕の前では無茶しないで欲しいんです。」


ポーッとした頭で考えた。熱で顔が真っ赤になりながら呟いた、偽りのない強がりのことば。


「…あいしてるよ。」

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