注意書き
・二次創作です。
迷惑のかかる行為は❌
・体調不良
・キャラ崩壊注意
リクエスト、ありがとうございました!
文章下手になってるの許してください⋯⋯🥺🥺
夜。俺はベッドに腰掛けてゲームをしていた。傍では、ユッキーがキョロキョロと辺りを見回している。
「ねえ、凪くん。凛くん知らない?」
「えー、知らなーい」
「そう。もう消灯時間なんだけど⋯⋯」
「またオーバーワークしてるんじゃない?」
ゲームをしながらそう答える。目線はスマホに落としたままで、ユッキーからは感じが悪い人物だと思われているかもしれない。まぁ、今更どうってことないけど。
相手を倒し、画面にWINの文字が現れたあと、俺はようやく顔をあげた。
「なんでそこまで心配する訳」
「実は今日の凛くん、体調悪そうだったんだよね」
どこかで倒れてたりしたら困るじゃん? だから、一緒に探してくれないかな? と言うユッキーに、俺は渋々重い腰を持ち上げる。この前、ユッキーにはゲームの素材集め手伝ってもらったし。めちゃくちゃめんどくさいけど、借りた恩は返せ。と親からはしつこく言いつけられていたから。
「じゃあ、俺こっち」
そう言って、俺は歩き出す。どこにいるかなんて宛もないけれど、適当に歩いていたら見つかるかな。なんて思って。
その予感は当たり、廊下で壁にもたれかかっている凛を見つける。なんでそんなところに居るの。なんて疑問は、彼の表情を見た時点で一気に解消された。
「ねえ、アンタ絶対体調悪いでしょ」
真っ青な顔に、潤んだ瞳。体調が悪いことは明白だ。それを指摘すると、キッと切れ長の目で強く睨まれるが、正直その顔で睨まれても怖くない。
「ほら、医務室行くよ」
「⋯⋯嫌」
「やじゃないの」
半分引きずるようにして、医務室まで連れていく。途中、じたばたと暴れていたが、体力の無い身体で抵抗するのは難しかったようで、最後の方は大人しく手を引かれていた。
医務室には、運が良いのか悪いのか誰も居ない。凛にとっては、こんなに弱っている姿を他の人に見せたくないだろうから、都合が良かったのだろう。
「はい、熱測るよ。ばんざいして」
「⋯⋯ん」
大人しく手を挙げた凛の脇に、体温計を滑り込ませる。一瞬だけ触れた肌は熱く、高熱なんだろうと考察した。
予想は当たり、甲高い音を鳴らした体温計に表示されている数字は、39を超えていた。
「⋯⋯アンタ、なんで今日練習してた訳」
「⋯⋯⋯⋯」
凛は、バツが悪そうに目を逸らす。黙りこくっている凛に、早く離れてほしいのかと思い、俺は立ち上がった。
「ユッキーが心配してたよ。感謝しときな。じゃ、俺もう行くから」
「⋯⋯っぁ」
踵を返して歩こうとした直後、服の裾を引っ張られる。思わず振り返ると、凛が俺の服を握っている姿が瞳に映った。
「凛」
思えば、初めて本人の前で名前を呼んだ気がする。真っ赤な頬で、上目遣いで見つめられる。末っ子感が満載で、可愛らしいと思ってしまった。
「もしかして、寂しい?」
「⋯⋯。」
そう問いかけると、凛は不本意そうに。でも、しっかりと小さく頷いた。
口角が上がる。クールなNo.1が、実はこんなにも愛らしい。さらりとした髪を撫でて、凛の隣に寝っ転がる。
「おい、」
「じゃあ俺、今日ここで寝よっかなー」
凛も、体調不良の辛さには勝てないようで、諦めたように俺の隣に寝転がった。暫くすると、微かに寝息が聞こえてくる。
(かーわい)
捕まえた。そんなことを考えて、俺は凛の額にキスを落とした。
これだけじゃ寂しいよね!! ってオマケ
「知ってる? 風邪って人にうつすと治るんだって」
「⋯⋯は?」
ベッドに腰掛けて、凪の隣に座っている。目が覚めて、眠る直前の記憶を思い出したときは恥ずかしさで死にそうだったが、それもなんとか落ち着き、今こうして話していた。
そんな中、発せられた凪の言葉。熱でぼんやりしている頭では、理解するのに暫く時間がかかった。
「確かめてみよっか」
「っえ」
ぐるりと、一瞬にして天地が反対を向いて、押し倒されたということ気がつく。目の前の凪は、全く笑っていなくて、本気だということを悟った。
抜け出そうと少し暴れてみるが、風邪で弱ってる上に、身長の高い凪に上を取られたらもう勝てない。諦めて、小さくため息を吐いた。
「ゃ、待って、なぎ」
「あ、やっと名前呼んでくれた」
そう言った凪は、微かに口角をあげて、顔と顔の距離を近づけた。鼠色の瞳がじっと俺を見つめている。気恥ずかしくて目を閉じる。自分の鼓動が、やけに速いのを感じた。
「凛、好きだよ」
軽いリップ音。唇に感じる柔らかい感触。
「ふ、ぇ⋯⋯」
「何その声。可愛い」
ちゅ、とまた唇にキスを落とされ、困惑する。それは、熱で火照った頭には毒だ。脳が酸欠で動かなくなって、目の前がぐるぐるする。
「ごめん。ちょっといじめすぎた」
「⋯⋯ばか、」
「でも俺、ほんとに凛のこと好きだから」
「〜〜〜っ!! なに言って、っ」
「あ、照れてる?」
「しね」
この後、凪に惚気話をされたユッキーが居たとか居なかったとか⋯⋯。
コメント
6件
凪凛てぇてぇ~、…。!
ありがとうございます! 最高です!