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これまた狛珀に詩葉の近況を聞いた彗。狛珀と詩葉の大学での遭遇率が上がっていることに疑問を覚えた彗は…
第12話 おわりのはじまり
「はっ…くしょん!!」
くそ…まだ引きずってるな…
3人で水族館に行ってから3日が経った。
案の定風邪を引いたが俺だけだったようだ
詩葉は元々あまり
体調を崩さないタイプだし狛珀はすぐ着替えてたから要因はないだろう。それにしても随分と長引くな…
3日間のなかで俺のもとに来たのは狛珀一人だったがはちみつレモンだけ置いて帰ったしな…
詩葉は連絡はしてくるがあまり話してない
時計を見るともうすぐ11時になる所だった。
「今頃あいつら、何してるんだろうな… 」
布団からどうにか立ち上がり冷蔵庫を開くとすかすかの中から卵を取り雑炊を作る。
米を鍋に入れ加熱しているとスマホが鳴った
『体調戻った〜?』
詩葉からだった。
『どうにかな』っと…
俺が返信をするとほぼノータイムで返ってきた
『直ったら時間作ってね!話があるし!』
俺はスマホを片手に雑炊を食べ詩葉と会う日程を決めた。2日後。何の話かわからないが、せめて体調を万全にした状態であったほうが良いだろう。
食事で使った物を洗い布団に潜る。明日は狛珀にでも会いに行こうかな…
翌日…
目覚まし時計の音で起きた俺は身支度をし狛珀との待ち合わせ場所に向かおうとしていた。
起きてすぐに連絡するとノータイムでのOK。さすがだなと思いながらも楽しみが隠せなかった。
身支度を整え家をでた俺は道中にあったケーキ屋でケーキを数個買い、今日の待ち合わせ場所である狛珀の家に向かった。
「でけえな…」
マップで送られた住所に向かうと、見ているだけで圧を感じるほどの大きさの家が出てきた。門についているチャイムを鳴らすと数秒後に狛珀が出てきた。
「よっ」
普段の厨二病のような話し方とは程遠い、爽やかな服を着てただのおぼっちゃまに見える話し方。本来の狛珀の姿だった。
「これ、ケーキ。おじゃまするからみんなで食べてくれ」
ケーキを差し出し門をくぐると家の全貌が見えた。
宮殿のようなデザインと道の真ん中には小さい噴水まである。よっぽどの金持ちのようだ。ケーキ、安っぽくなかったかな…
「取り敢えずその辺に座ってくれ。」
家のなかに入ってすぐの部屋に促され、ソファーに座るととてつもなく柔らかく身体が沈み込んだ。
俺が座った目の前に狛珀が座り、話をする準備をしていた。
「ごめんな、急に呼び出しちまって…」
精一杯の申し訳なさを含めて謝罪すると狛珀は
「俺も話したいことがあったから気にすんな 」
と返してきた。ちょうどそのタイミングでいかにもお世話係っぽい男の人がケーキと紅茶をもって部屋に入ってきた。
「坊ちゃま、持ってきましたよ 」
かなり崩れた感じの話し方ではあるが身なりがとても整えられてあり、いかにもって感じだった。狛珀は
「テーブルのうえにお願い」
と言いケーキと紅茶をテーブルの上においてもらっていた。
男の人が消えると狛珀は
「本題にはいるんだが、いいか? 」
と聞いてきた。何も言わず頷くと狛珀が
「まずは申し訳ない」
と謝ってきた。なにがなんだかわからない俺は
「急にどうした?一から説明してくれ」
と返す。狛珀は表情を変えず
「詩葉、俺のことが好きなんだってさ」
ティーカップの割れる音が、2人だけの部屋に響く。
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コメント
1件
わあ、最後のティーカップの音、、、衝撃でした!彗が風邪で寝込んでいる間に、狛珀と詩葉の距離が静かに縮まっていたんですね。狛珀の家があんなにお金持ちで、普段の厨二病口調が素の姿じゃなかったというギャップにもびっくり。そして「詩葉、俺のことが好きなんだってさ」——もう次の話が待ちきれないです!🤍