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夜22時過ぎ。
テレビ局からシェアハウスへ帰ってきた〇〇。
ただいま〜と声をかけた瞬間、空気が「明らかに」重い。
「……おかえり」
リビングには、大森元貴、若井滉斗、藤澤涼架。
3人が全員、腕組み or ソファにどっしり座って、こちらをじっと見つめていた。
〇〇「……なに、その、裁判みたいな空気」
元貴「え、逆に言うけど、あれ見て何も思わないと思った?」
涼架「普通に……嫉妬でお腹痛かったんだけど?」
滉斗「マジでさ。あんな顔、俺らの前でもしたことないじゃん」
〇〇「え、まさかテレビ観てたの……?」
涼架「フルで。CMのたびにため息出てた」
元貴「しかもさ、あの男優、やたら距離近くなかった?あれNGじゃないの?」
滉斗「ていうか、こっちの目見て話して? なんか悲しくなってくるわ」
(リュックを置いて、思わず苦笑)
〇〇「仕事でしょ?しかも生放送だし、ちゃんと盛り上げないといけないし……」
元貴「じゃあさ、俺らが出てる番組で、あんな顔してくれたことあったっけ?」
涼架「“うふふ〜♡”みたいな笑い方、僕初めて聞いたんだけど」
滉斗「俺のギャグであのリアクション取ったこと一回もないよね?」
〇〇「も〜〜〜!3人で責め立てるのやめて!?ほんとに嫉妬してんの?」
3人「してる(即答)」
(元貴が立ち上がり、ゆっくり近づいてくる)
元貴「ねえ。俺、今日ずっとイライラしてた。
でもそれ以上に、なんか寂しかった」
〇〇「……ごめんってば」
(手首を優しく取られて、ソファへ誘導される)
涼架(横からぴとっと肩を寄せて)「さっき“ごめん”って言ったけど、全然足りない」
滉斗(膝に頭を乗せながら)「俺、スネてるから。今日の夜は俺の方だけ見て」
〇〇「はぁ〜〜ほんとにみんな子供すぎ」
元貴「うん。今日は“甘やかしてくれる人”じゃないとダメだから」
涼架「〇〇の声、顔、匂い、ぜんぶ俺らのもんだよね?」
滉斗「もしかして、あの俳優のこと、ちょっとでもいいなって思った?」
〇〇「思ってないってば!」
3人「ほんと〜〜〜〜〜〜〜????」
(ぎゅっと、3人に同時に抱きしめられる。圧がすごい)
〇〇「ちょ、苦しい苦しいっ!!」
元貴「ダメ。今日は誰にも返さない」
涼架「このまま寝てもいい?」
滉斗「いや、今日の主役は俺。交代で抱っこしてもらうから」
〇〇「(笑)もう……!ほんっと嫉妬深くてかわいいな、君たちは、、、 ……」
その夜、シャアハウスはちょっと狭く感じるくらい、
3人の“甘えんぼうな独占欲”であったかくなった——。