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「夜、弥奈(やな)の家に?」
思いもしなかった言葉に、 空太(くうた)は聞き返してしまった。
うん、と小さく頷く弥奈。
「お母さんも弟も、今日は遅くまで親戚の家に行っちゃってるから、晩御飯を一緒に食べないなって思ったんだけど……」
ここには、どういう意味が含まれているのだろうかと、空太は考えてしまう。
空太と家族を会わせたくないけど、ふたりきりになりたい。
それとも、もっと別のことがあるのだろうか。
「いやいやいやいや、そんなこと考えたことなんてないじゃないか」
空太はブルブルと小刻みに首を横に振る。
杏葉(あずは)の体で付き合っていたときは、触れるのは嬉しかったが、それ以上の行為なんてキスまでで充分だった。
そういうことをするのかなんて、考えたこともこれっぽっちもなかった。
それなのに、ただ男になったというだけで、深い繋がりを想像してしまうのは不自然な気がする。********************
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