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好きで好きでたまらない。
その表情、伏せがちな目にはこの世への憎悪が滲み出ている。
仕草も全部好きだいすき
ただただ動く精密機械のように。
生きる希望が見えない君。
黒がとっても似合う君。
俺は君にとって神のような存在でしょ、?
mtk.side
行く場所もなく。留まる場所さえもない僕。
雨に溺れびちゃびちゃなうっすい服を纏い道に座り込む。
邪魔にならないように。人が僕に気づくことなどないような所に。
寒さはとうに感じない。ただ肌に張り付く布の感触が気持ち悪い。
首を下に向け眼を瞑る。
このまま「天国」へと行けたらどれだけ楽か。
だがまだこの世への期待は棄てきれない。
ガチャッと急にものが投げ捨てられたような音が響く。
びっくりする間もなくだいじょうぶと声がかかった。
僕はただ一音しか口にできない。
言葉を忘れた。声の出し方も。
理解できるのは傘を投げ捨て僕のところに来た人がいるということだけ。
だけどそんな僕を見捨てることなく家へと連れ帰ってくれた。
神のように感じられた。
希望のような光がまだ生きていたと知り嬉しく思う。
その人に触れたシュンカン。考えを放棄した。
side.wki
声を掛けたあと、勢いで連れて帰った。
いや、そうするべくの運命だった。
家へ帰るなりまずはべちゃべちゃになった服の行方を考える。
「お風呂入ろっか、」
そういうと頭を上から下に。頷くという行動。
自分なりにできることを考えての結果だろう。
可愛さの破壊力に体が持っていかれそうだ。
この様子だとお風呂の入り方もわかんないだろう
丁度いい
一緒に入ろう。
まずは自分の服を脱いでから脱がしてあげる。
二人分の衣服を洗濯機へ投げ入れお風呂場へと足を踏み出す
「お湯かけるよ」
そう言ったのにいざかけると身体をびくんと震わす。
その後にシャンプーという液体を手に取り頭の上で泡立たせる。
「きもちい、?」
そう聞くとまた頷く。という行動で意思表示
髪を流し終え、次は身体。
向かい合うという形になるだろう。
潤った瞳。きゅるんっと口角が上がっているがが生気の感じられない唇。
醜い欲望に耐えられなくなり口付けをする。
だけに止まらず舌を無理矢理入れ込み口内を荒らす。
声の出し方もわかんないのに、一丁前に微かな声を上げる
「ん、っぅ、あ、ッう、ッ」
上顎をなぞり、綺麗な歯列を舌で感じ取る。
急に胸元を叩かれる感覚が。
どうやら息が続かなかったらしい。
さっきよりも息を荒くして、
「えっろ、…❤︎」
その後はさっさと風呂を済ませた。
「服、やっぱりおっきいね」
彼シャツというやつ。
女がよく自慢げに言っていた
語尾にハートをつけアピールしてきている場面を何回も見てきたが、
今初めて分かった。かわいすぎる。
おどおどしているのも可愛かったが可哀想なのでソファを軽く叩き呼び寄せる。
あからさまに目を上げて寄ってくる。
隣に座った事実を確認し、そう聞く
「名前、ある、?」
聞いたは良いものの、こいつ声出ないんだった。
少し面倒だと感じるがまぁ良いだろ
書くものを取りに行こうと腰を上げると裾を引っ張られた。
見てみると指を唇に当てて何かを訴えている。
一瞬で理解した。
「…なに、❤︎またしたいの ?」
こくんと、ゆっくり頷く、
「いいよ、」
優しく唇を落とす
「んっ、ぅ」
漏れ出る微かな声が俺を刺激する。
さっきよりももっと激しくキスをする
「あッ、ん、ッ、ふッ」
「は、ッん、ッ 」
そろそろ息が無くなる頃だろう。
物足りない気持ちを抑え唇を離すと銀色の糸を引く。
もう一回してやろうかなんて考えていると
声が聞こえる。
「も、ッもとき、」
なるほど、キスをすることで声の出し方を、
蚊の鳴くような小さな声。
だけど一生懸命に伝えようとしてることがなんとも、…♡
でも今はそれより
「もとき、ね」
「もときとお話したいし、これから声の出し方学んでいこうね ?❤︎」
返事はないが、それで良い。
さて、”これ”をどうやって俺色に染めるかな。