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鮭さん受け短編集

鮭さん受け短編集

「鮭さん受け短編集」のメインビジュアル

5

鮭の切り身「警官パロ」中編

♥

459

2024年01月01日

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みなさんこんにちは!主です!


今回は前回のお話の続きとなっております。


そのため、前回のお話を読んでからこちらを読むことをお勧めします。


そして、今回はめちゃくちゃ長いです。


時間がある時に読むことをお勧めします。


それではどうぞ!



⚠️注意事項⚠️

・尾も白い方の二次創作物

・nmmn

・BL

・shk→右

kr→左

・クソリプ組、暴力組の表現があります。

・警察官のパロディです。

・警察官について、お話の都合上改変している部分があります。

・()は声量です。

例(小) この場合は小声で話している

ということです。

・セリフの前に人名有り

・口調がつかめていないなど、キャラ崩壊注意です。

・地雷の方は読むことをお勧めしません。

・既に似たようなお話の投稿があるかもしれませんが、意図してではありません。ご理解宜しくお願い致します。

・ご本人様に迷惑のかからないようお願いします。




数ヶ月後。俺は高校2年生になった。


学校が終わり、部活に入っていない俺がすぐに向かうのは家…ではなく、ちょと暗い路地裏だ。ここで、見回りに来るきりやんを待っている。もちろん、きりやんは仕事中だから少ししか話せない。それでも、その時間が楽しいから来てしまう。




shk「…………」


来ない。


でも、そう珍しくはない。きりやん曰く、この辺は不良とかが多いらしい。だから、来ない日は補導してるとかなんかあった時だ。


shk「…帰るか。」


どうせ夜に会うんだし、仕事の邪魔をしてはいけない。


kr「あ!シャークん!」

shk「!?きりや、、ん…」

kr「ごめんね。ちょっと遅くなっちゃった。」


帰ろうと路地裏に背を向けたその時、聞き覚えのある声がした。声の方に振り返ると、居るのはきりやんともう1人。きりやんより頭1つ分くらい背の高い男の人。


shk「えっ、、と…」

kr「あぁ、こっちは先輩の—」

br「Broooockで〜す!君がシャークん?よろしくねぇ!」

shk「あ、はい。よろしくお願いします。」

kr「この前話した人だよ。」

shk「あー。なるほど。」

この人が、きりやんの憧れの人…

br「え〜なに?僕のこと話してくれたの?」

kr「ちょっとだけねw」

shk「………」

kr「あ、シャークん、今日はちょっと夜行けないんだ。ごめん。イルのご飯はストックがあるから、それをあげといてくれる?」

shk「…わかった。」

kr「シャークんもちゃんとご飯食べてね?」

shk「うん。」

br「きりや〜ん、もう行かないと〜。」

kr「じゃあまたね、シャークん。」

shk「うん。ばいばい。」


タッタッタッタッ、、、



きりやんの憧れの人に会えてよかったなー。


モヤッ


、、、?




…イル、寂しがるな…






ガチャッ


shk「イル〜ただいま〜。」

イル「ニャ!」

shk「いい子にしてたかぁ?」

イル「ナー」




イルのご飯用意しよ。


shk「あ、あった。」






shk「イル〜ご飯だよ!」

イル「ニャー!」


ふぅ、休憩っと。


トスッ


ぁ、やばい…ソファに座った瞬間ねむけ、が、、、、








shk「、ん…?ん”〜……、、⁉︎え!?」


まじかー…そのまま寝ちゃってた……とりあえずお風呂…その前に何時だ?


“5:30”


…ギリ間に合うだろ!






お風呂に入り、学校へ行く支度をする。前までは遅刻や欠席が多かったが、ここ最近はちゃんと学校へ行っている。


理由?確か…きりやんが学校の話を聞きたいって言ったから、だっけ?…あんま覚えてないや。


“7:00“


shk「行ってきます。」








先生「今から帰りますのホームルームを始めます。今日から文化祭の準備が始まります。まずは、クラスの出し物を決めましょう。」



学級委員「クラスの出し物を決めたいと思います。何か案のある人はいますか?」

クラスメイト1「はい!劇!」

クラスメイト2「お化け屋敷とかどうですかー?」

クラスメイト3「メイド喫茶!!」


ワイワイ、、、


もう文化祭か…とりまメイド喫茶は嫌だ。


学級委員「他にありますか?」




学級委員「では、劇、お化け屋敷、メイド喫茶、たこ焼き、の中からやりたいもの1つに手を挙げてください。」


うーん…たこ焼きかなー…1番楽そうだし。


学級委員「劇がいい人は—」





学級委員「投票の結果、このクラスの出し物はメイド喫茶になりました!」

クラスメイト「イェーイ!!」

shk「……………」


…まじか…でもどうせ裏方だしいっか。


学級委員「では、役割分担をします。主に、メイドになって接客する人、裏で料理を作る人、会計や受付をする人、宣伝に行く人です。」


学級委員「ではまず、料理を作る人を決めたいと思います。料理のできる人、やりたい人はいますか?」

クラスメイト女子「はい!」

クラスメイト1「え!?女子全員!?メイドになる人どうするの!?」

クラスメイト2「男子がやった方が面白いと思いまーす!」

クラスメイト男子「えー!?」

学級委員「いいと思います!では料理は女子にお願いしましょう。男子はメイド服を来てもらいます。会計、受付、宣伝は同じ格好の方がいいですね。分担はローテーションしましょう。」

クラスメイト「はーい。」


え、まじで言ってんのこの人たち……男子もっと反論しろよ!?


先生「クラスの出し物も決まりましたね。いい文化祭になるよう、明日からも頑張りましょう。では、帰りのホームルームを終わります。ありがとうございました。」

クラスメイト「ありがとうございました。」


うん、、帰ろう。






shk「………」

kr「シャークん!」

shk「きりやん!…とBroooockさん。」

br「やっほ〜。」

kr「そうそう。この前言いわすれちゃったんだけど、Broooockと見回りが一緒になったんだ。」

shk「へ〜そうなんだ。」


モヤ


ん………?


shk「そういえば、きりやん。今日は家来れる?」

kr「うん!行けるよ。」

br「きりや〜ん!もう行くよ〜?」

kr「じゃあ、またあとでね。」

shk「うん。」






ガチャ


shk「ただいま…」

イル「ナー」


なんか、最近疲れてるのかな?体が重い気がする。




課題…やんないと…






数時間後、、、


うぅ〜終わったー。


ピーンポーン


shk「はーい。」



kr「こんばんは。」

br「お邪魔しまーす!」

shk「……え?」

kr「ごめんっ。猫の話したら見たいって言われちゃって…連れてきちゃった…迷惑だったよね?」

shk「…い、や。別に大丈夫だよ。」

kr「ほんとにごめん。」

br「急にごめんね〜。」

shk「いえ、大丈夫っすよ。」

kr「今からご飯作るけど、Broooockはどうする?」

br「え、食べたい!いいの?」

kr「うん!みんなで食べたほうが美味しいしね。」

shk「きりやん、たまには手伝うよ。」

kr「大丈夫だよ。てかシャークん料理できないでしょ?wBroooockにイルを紹介してあげて?」

shk「うん…」






br「この子がイル?」

shk「そう。」

イル「ニャー」

br「かわいい〜!男の子?女の子?」

shk「男です。」

br「へ〜。」

イル「ナー」

br「わっ!ちょw舐めないでw」

shk「んwふw」

br「あ!笑った!」ニッ


憧れの人って言うから、もっと年が離れててしっかりした人だと思ってたけど…年はそんなに離れてないっぽいし、なんか…子供っぽい?


きりやんが言ってたように、友達みたい…かも。






kr「ご飯できたよー!」

shk「ありがとう。」

br「すご〜い!めっちゃ美味しそう!」

kr「そう?w」


モヤ


……まただ。Broooockさんは悪い人じゃないのに、きりやんとBroooockさんが仲良くしてるとモヤってする。


shk&kr&br「いただきます。」



kr「シャークん、今日学校どうだった?」

shk「あー、文化祭の準備でクラスの出し物決めたよ。」

br「もうそんな時期なんだねぇ。」

kr「何になったの?」

shk「メイド喫茶。」

br「へ〜。」

kr「面白そうだね。シャークんは何するの?裏方?でも料理できないよね?」

shk「教えない。」

kr「えぇー。」

shk「知りたかったら来ることだなっw」

kr「いつなの?文化祭。」

shk「6月15日と16日の土日。」

kr「その週休む日あったけかなぁ?」

br「僕も行きた〜い。楽しそう!」

shk「無理してこなくていいよ。仕事を優先して?」

kr「はーい。」


てか来られたら困る。俺がメイド服来てるところなんて見られたら死ぬ。恥ずか死ぬ。






br「じゃあ僕達帰るね。」

kr「じゃあね、シャークん。」

shk「うん、ばいばい。」




__________

_____

_


クラスメイト1「え、シャークんめっちゃ似合ってない!?」

クラスメイト3「ほんとだ!」

クラスメイト2「かわいい〜!!!」

shk「そんなことないってw」


文化祭1日目。最初は不安でしかなかったけど、準備をしていくうちにクラスメイトと仲良くなれたし、内装とか料理のクオリティも高くて、メイド喫茶もなかなか捨てたもんじゃないな、なんて思う。


楽しい文化祭にしたいな。


先生「今日は文化祭当日です。怪我なく楽しみましょう!」

クラスメイト「はーい!」


ガヤガヤ、、、


俺の最初の仕事は受付だ。次に宣伝に行って、休憩という名の自由時間。最後は接客。


女客1「あの〜…中に入りたいんですけど…」

shk「はい、何名様ですか?」

女客1「2名です!」

shk「空いてるお席へどうぞ。」


女客1「あの子めっちゃ可愛くなかった?」(小)

女客2「え、めっちゃ思った!」(小)


やば、めっちゃ緊張する…もしかしなくてもこれ…接客難易度高くね?


客1「すみません。3人なんですけど、入れますか?」

shk「大丈夫です。空いてるお席へどうぞ。」



___

_


すごい…もう満席だ。


始まってものの数分で、席がいっぱいになった。


しばらくは暇かなー?





数十分後。


クラスメイト1「シャークん、交代!宣伝しに行くよ〜。」

shk「うん!」


宣伝は2~3人で行う。さすがに1人で行うのは鬼畜だ。


クラスメイト1「16HR、4階でメイド喫茶やってまーす!」

shk「ぜ、ぜひ来てくださーい!」

やっぱ、こういうのは向かないな…



___

_


クラスメイト1「そろそろ休憩はいる?」

shk「うん。え、流石に着替えていいよね?」

クラスメイト1「着替える着替えるw看板置きがてら教室帰るかー。」

休憩か…何しようかなー。

クラスメイト3「あ、シャークんたちおかえりー!今から休憩?」

shk「そうそう。」

クラスメイト3「まじ?俺も今から休憩だから一緒に回らん?」

shk「いいよ!」

クラスメイト1「え、俺も入れてぇ〜!」

shk「じゃあ3人で行こ!」


思ったより食べ物のお店いっぱいあるんだな…


クラスメイト3「俺、焼きそば食べたい!」

クラスメイト1「『焼きそば きんちゃん』だって!なんか名前からしてうまそうじゃない?」

shk「まぁわからなくもないww」

クラスメイト1&3「…………」

shk「?買わんの?」

クラスメイト3「買う買う!てか2人はどうするの?」

クラスメイト1「俺も焼きそばがいいかな〜。」

shk「俺も。」

クラスメイト3「おっけー。」






店員「ありがとうございました〜!」



shk「どこで食べる?」

クラスメイト1「俺行きたいとこある!」

クラスメイト3「どこどこ?」

クラスメイト1「ついて来て!」






クラスメイト3「おぉ〜いい風〜。」

shk「屋上っていつも入れないから新鮮でいいな。」

クラスメイト1「でしょ?屋上開放してくれるとか、先生もわかってるよねぇ。」

クラスメイト3「早く食べようぜ!」

クラスメイト1「だな!」


3人「いただきます。」


shk「うまっ!」

クラスメイト1「それな?」

クラスメイト3「まるで宝石箱やぁ〜。」

shk「んふwwwwwwちょっと面白いわwwそれww」

クラスメイト1&3「…………」

クラスメイト3「そんなにウケると思わなかったw」

クラスメイト1「てか、シャークん最近変わったよね。いい意味で。」

クラスメイト3「わかる〜。なんていうのかな、丸くなった?」

クラスメイト1「そうそう!1年の時とかは学校来ないときのほうが多かったし、近寄んなオーラがすごかったよねw」

shk「え、そうなん?w」


…まぁ、それもそうか。結構グレてましたからね…


クラスメイト3「なに?好きな人でもできたん?」

shk「は?//んなわけw」


好きな人、か…俺には縁のない話だな。



…きりやんは、好きな人いるのかな…?




…ん?いやいやいや、別にきりやん関係なくない!?



『なに?好きな人でもできたん?』



べ、別にきりやんのことが好きとかそういうのじゃない…と…思う。


そ、そうそう、憧れ!憧れだよ!ただの憧れ!


shk「な、なぁ…ある人のことばっか考えちゃったり、その人の好きな人が気になったり、その人が他の人と仲良くしてるのをみるとモヤってするのは—」

クラスメイト1「っ恋だ!それ恋だよ!!」

shk「ッ!?こ、ここ恋とか、、そんなんじゃ、、」

クラスメイト3「そっかぁ〜。シャークんもついに”恋”しちゃったか〜。」

shk「っ///もういいっ!戻るよ!!」

クラスメイト1&3「はーい。」


ほんとにっ!そういうのじゃないからっ!



___

_


先生「今日1日、お疲れ様でした!明日もありますので、今日はゆっくり休んで、明日に備えましょう!」

クラスメイト「はーい!」


あ”ー、疲れたー。そういえば、きりやんたちこなかったな…いや別に来なくていいんだけど。


“16:30”


いつもより1時間くらい早いな…流石に帰るか。






shk「…ただいまー。」




あれ?


いつも、俺が帰ってくるとイルが出迎えてくれていたのに、今日はいない。大丈夫かな…


あ、いた。寝てる。いつもこの時間は寝てるのか?それにしても寝てる姿も可愛い。


shk「…ふわぁぁ…」


俺も寝ようかな。


ボフッ


shk「………スゥー………スゥー…」



___

_


shk「んん”…ぅーいま、、なんじだ?」

kr「8時だよ。」

shk「うわあああぁぁ!?!?!?」

kr「うるさっw」

shk「び、びっくりした……」

kr「おはようw体調悪い?」

shk「おはよう…絶好調です…」

kr「よかった。寝てるから体調悪いのかと思った。」

shk「ちょっと疲れてたから…てかなんで居んの?」

kr「ごめんw勝手に入っちゃったw」

shk「え、こわ…」

kr「いやね?チャイム鳴らしても来ないなーって思ってドアに手をやったら開いちゃったわけですよ。不用心だよ?ちゃんと鍵閉めとかなきゃ。」

shk「そうだね…今回身に染みて感じたわ…」

kr「いやまじでごめんて…」


まぁ鍵を閉めるのはいいとして、きりやんが入って来れなくなっちゃうんだよな…スペアキー渡そうかな?今更信用が…とかいうわけじゃないし…


shk「…?もしかして、もうご飯できてる?」

kr「あ、うん。」

shk「ごめん、食べるわ。」






shk「あれ?Broooockさんは?」

kr「ん?いないよー。」


なんか、久しぶりな気がする。きりやんと2人だけなの…



『なに?好きな人でもできたん?』



『っ恋だ!それ恋だよ!!』



っ//あいつらが余計なこと言うから、変に意識しちゃうじゃん…//


kr「はい、どうぞー。」

shk「あ、ありがと…」

kr「?やっぱ具合い悪い?熱でもあるんじゃ…」


ズイッ


っ!?!?!?ち、ちちち近い近い近い近い!!!!ほんと勘弁してっ////


shk「だ、大丈夫、大丈夫!//」

kr「ほんとに?なんか顔赤いし—」

shk「い”た”だ”き”ま”す”!!」

kr「別にシャークんがいいならいいんだけどさ……」


………”恋”…なんかな…



___

_


kr「じゃあ、俺帰るね。」

shk「ちょとまって。」

kr「ん?」

shk「はい、これ。スペアキー。」

kr「え!?いいの!?」

shk「だって鍵閉めるとさ、俺が今日みたいに寝てたり居なかった時にきりやん困るでしょ?」

kr「そうだけど……」

shk「いいの!無くすなよ?」

kr「…うん!ありがとう。」

shk「じゃあね。」

kr「うん、おやすみ。」







kr,side


6月16日、日曜日。天気、晴れ。今日はBroooockと一緒に、シャークんの高校の文化祭に来ています!


br「きりやーん!僕、あそこの焼きそばも食べたい!めっちゃ美味しそうじゃない?」

kr「えぇ!?まだ食べるの!?いやでもまぁ確かに美味しそうではある…」

br「『焼きそば きんちゃん』とかもう名前からして美味しそうじゃん!!」

kr「じゃあこれで最後ね?シャークんのところにも行くんだから…」

br「はいはい。」






店員「ありがとうございました〜。」



br「どっか座るところない?」

kr「あそこは?日陰だしちょうどいいんじゃない?」

br「いいね!早く食べよ〜。」



br「ん!美味しい!!」

kr「ね!」


あwBroooock口に焼きそばついてるw


俺は何の気も無しにBroooockの口についていた焼きそばをとる。


スッ


行き場の失った焼きそばはどうしようかと少し悩んだ結果、まぁBroooockだし…と俺の胃の中に放り込まれた。


br「きりやーん…そういうのはシャークんだけにしないと…」

kr「え?何?wてかなんでシャークん?」

br「も〜知らないふりしなくていいって。好きなんでしょ?シャークんのこと。」

kr「!?//…いつから知ってた?//」

br「ん〜?シャークんの話を僕にしてる時はなんとなくそうかな〜って思ってただけだけど、初めてシャークんに会った時に確信したかな。」

kr「もう最初っからじゃん…//」


まじか…隠せてると思ってたのになぁ笑






一目惚れだったんだ。


少し小さい身長も、つり目だけど、どこか幼さを感じる顔も、低い声も、喧嘩に強いのも、猫と遊ぶ時に楽しそうな顔をするのも、全部可愛くて、全部好き。



br「ははっwきりやん顔にめっちゃでてるからね〜w」

kr「シャークんには…?」

br「バレてないんじゃない?」

kr「よかった……」

br「きりやんはさ、告白とかしないの?」

kr「…しないよ。シャークんには、、普通の恋愛して欲しいから。」


告白か…俺だってシャークんと付き合いたいし、そういうことだってしたい。告白しようか、なんて何回も考えた。でも、俺は警察官でシャークんは高校生だ。何より、俺たちは男なのだ。いくら世の中に「多様性」や「LGBTQ」などの考えが広がっているからといって、認められている訳では無い。若い芽を俺なんかが潰していいはずがないんだ。


br「…ふ〜ん。じゃあ僕がシャークんを貰ってもいいよね?」

kr「は?」

br「あっはw怖いよ〜きりやんw」

kr「………」

br「でもさ、それだけ本気ってことだよ。少しは自分の気持ちに素直になってみたら?世の中がどうとかじゃなくて。きりやんは昔から周りに合わせようとしすぎなんだよ。」

kr「そう…かもな。ありがとうBroooock。」

br「そうは言ったけど……僕、さっきの割と本気だから!」

kr「え!?」

br「じゃ、早くシャークんのクラスまで行こ〜!あ!競走しよ!負けた方は奢りね!」

kr「あ、ちょ、ま、待ってよ!Broooock‼︎」







br,side


すっご〜い…高校の文化祭ってこんなキラキラしてたっけ??食べ物は美味しいし劇とかのクオリティは高いし…時代の流れは早いねぇ…だってシャークんと僕、結構歳離れてるもんね………やばw僕もうおじさん?w


あ、「焼きそば きんちゃん」?焼きそば屋さんかー。そういえばまだ焼きそば食べてなかったな。


br「きりやーん!僕、あそこの焼きそばも食べたい!めっちゃ美味しそうじゃない?」

kr「えぇ!?まだ食べるの!?いやでもまぁ確かに美味しそうではある…」

br「『焼きそば きんちゃん』とかもう名前からして美味しそうじゃん!!」

kr「じゃあこれで最後ね?シャークんのところにも行くんだから…」

br「はいはい。」






店員「ありがとうございました〜。」



br「どっか座るところない?」

kr「あそこは?日陰だしちょうどいいんじゃない?」

br「いいね!早く食べよ〜。」



br「ん!美味しい!!」

kr「ね!」


もうね、おじさん泣きそうだよ。店員の子の愛想はいいし焼きそばは美味しいし…シクシク


ん?手…が…


スッ


br「きりやーん…そういうのはシャークんだけにしないと…」

kr「え?何?wてかなんでシャークん?」

br「も〜知らないふりしなくていいって。好きなんでしょ?シャークんのこと。」

kr「!?//…いつから知ってた?//」

br「ん〜?シャークんの話を僕にしてる時はなんとなくそうかな〜って思ってただけだけど、初めてシャークんに会った時に確信したかな。」

kr「もう最初っからじゃん…//」

br「ははっwきりやん顔にめっちゃでてるからね〜w」

kr「シャークんには…?」

br「バレてないんじゃない?」

kr「よかった……」

br「きりやん、告白とかしないの?」

kr「…しないよ。シャークんには、、普通の恋愛して欲しいから。」


きりやんは、また….そうやって自分の気持ちに蓋をするんだね。


じゃ、僕は遠慮なく言っちゃお。


br「…ふ〜ん。じゃあ僕がシャークんを貰ってもいいよね?」

kr「は?」

br「あっはw怖いよ〜きりやんw」

kr「………」

br「でもさ、それだけ本気ってことだよ。少しは自分の気持ちに素直になってみたら?世の中がどうとかじゃなくて。きりやんは昔から周りに合わせようとしすぎなんだよ。」

kr「そう…かもな。ありがとうBroooock。」

br「あ、さっき言ったことだけど…僕、割と本気だから!」

kr「え!?」






最初は苦手だった。

明らかにきりやんと違って僕には冷たかった。でも、昔のきりやんみたいだなって。だから興味が出たんだ。シャークんのことを知ると、どんどん惹かれていって…いつのまにか好きになってた。


br「じゃ、早くシャークんのクラスまで行こ〜!あ!競走しよ!負けた方は奢りね!」

kr「あ、え?ちょ、ま、待ってよ!Broooock‼︎」


シャークんがきりやんのことを好いてるのはわかってる。どうせ叶わない恋なら、有効活用しなきゃね?







shk,side


はぁ…めんどっ…


文化祭2日目。時刻は13時ちょっと過ぎ。今日は会計、休憩、接客、宣伝、の順番だ。今から宣伝に行くはず…だったんだけど…








クラスメイト3「え!?倒れた!?」

shk「どうした?」

クラスメイト3「〇〇が倒れたらしい…」

shk「え?大丈夫なの?」

学級委員「今は、保健室で休んでるよ。先生は寝不足だろうって言ってたから、多分大丈夫だと思う。あとは…〇〇さんのぶんの仕事をどうするか…」

shk「もともと〇〇は何する予定だったの?」

クラスメイト3「俺と一緒に受付する予定だったんだよ。」

shk「?1人でいいんじゃない?」

クラスメイト3「うぅ…1人にしないで…あと、この時間の受付はゴミ出しの役割りもあるから1人は無理だよ…」

shk「なるほど…」

学級委員「確か…シャークんさんって3人グループだったよね?」

shk「?そうだけど。」

学級委員「次は何するの?」

shk「宣伝だけど………やんないよ?」

学級委員「そこをなんとか!お願い!」

クラスメイト3「俺からも!お願い!!」

shk「うっ…わ、わかった…やるよ…」

学級委員&クラスメイト3「!?ありがとう!!」








やっぱ引き受けなきゃよかったかも…


たくさん料理を作るから、ゴミも相当な量でるのはわかるんだけど…ゴミを集めるところが遠すぎる。この学校は無駄に広いのだ。4階の調理室とゴミを集める配膳室、しかも外、は真反対。力がいるし、かなりきつい。だから男子がやるっていうのは納得だけど…


重いもんは重いんだよ‼︎



___

_


やっっとついた……てかメイド服で外歩くのはっず。早く戻りたい……



…ぁ、きりやんとBrooockさんだ。来てくれたんだ…声、かけるか?メイド服だけど…



ん?きりやん何してんだ?手がBroooockさんの方に、、、


shk「ッ!?」


え……?い、、ま…き、キスしなかった…?ここからじゃよく見えなかったけど…


br「……し、な………………す、、な……?し…………。」

kr「!?//……っ、、し……た?//」


会話は…よく聞こえないけど……2人の顔を見ればわかる。俺には見せないような表情。まるで…


“恋”


みたいな。


ズキッ


あぁ…恋なんてしなきゃよかった。


早く戻ろう…



___

_


クラスメイト3「あ、シャークんおかえり〜。ほんとありがとね!」

shk「ほんとだよ…まじ疲れたー。」

クラスメイト3「後でジュース奢りますw」

女性客a「あ、あの、お写真を撮ってもらうことってできますか…?」

クラスメイト3「あ、はーい。えっ、と…どちらの方と?」

女性客a「め、迷惑じゃなければ、右の方と…」

shk「…え!?俺!?」

女性客a「嫌だったらぜ、全然大丈夫です!」

shk「えっと…どういう感じで撮りますか?」

女性客a「っ!?は、はい!えっと、この壁を後ろにして—」



クラスメイト3「では撮りますよー。はい、ちーず!」


カシャッ


女性客a「あ、ありがとうございました‼︎」

クラスメイト3「ありがとうございましたー。」

shk「したー。」

br「シャークん!!」

shk「ぁ…Broooockさん。来てくれたんですか?」

br「んふふw来ちゃったぁw…てか、シャークん…その格好……」

shk「………」

br「めっちゃかわいいんだけど!すごい似合ってる〜!え、写真撮っていい?」

shk「ダメです。」

br「え〜。さっきの女の子とは撮ってたのに?」

shk「え、見てたの…」

kr「Broooock、速いって、、え!?シャークん!?」

shk「きりやんうるさい。」

kr「ごめん…え、写真撮っていい?」

shk「ダメ。」

kr「なんで〜?」

shk「ダメなものはダメです。空いてるお席へどうぞー。」

kr「えぇ〜?」

br「はいはい、行きますよ〜。じゃあね、シャークん。」

shk「んー。」

クラスメイト3「今の、シャークんの知り合い?」

shk「そうそう。」

クラスメイト3「へ〜。いいね、仲良くて!」

shk「そんなことないと思うけど…」


やばい…2人の顔見たら泣きそう…


これが、失恋か…あはは……


早かったなぁ…この前「好きだ」って自覚したばっかなのに…


クラスメイト3「…ゃ、ん……しゃ、く……シャークん!」

shk「ぅわっ!?」

クラスメイト3「大丈夫?ぼーっとしてたみたいだけど…」

shk「あぁ、ごめん。ちょっと考え事してて。」

クラスメイト3「そう?なんかあったら言ってよねー。ね、今日さこの後、後夜祭あるじゃん?その後にみんなでカラオケ行かね?」

shk「別にいいけど…」

クラスメイト3「よっしゃ!じゃあ決まりね?」


カラオケかー。いつぶりだろう…家に帰るのもなんか気が引けてたし、ちょうどいっか。


客「すみません、まだお店に入ることってできますか?」

クラスメイト3「あ、はい。大丈夫ですよー。1名様ですか?」

客「はい。」

クラスメイト3「では、空いているお席へどうぞー。」



___

_


MOB1「今日めっちゃ楽しかったね〜。」

MOB2「ねー!」




___

_


kr「シャークん、じゃあね!」

br「ばいばーい!」




___

_


“15:30”


もう、終わりの時間だ。


文化祭、1年生の時は出なかったけど…意外と楽しかったな〜。少し寂しい、なんて思ってたりもする。


ピーンポーンパーンポーン


「生徒会より、お知らせします。今日の後夜祭は、17時より行います。各クラス、時間に間に合うよう、片付けをお願いします。」


ピーンポーンパーンポーン


先生「はーい。では片付けをしますよ〜。メイド服を着ている人は先に着替えましょう。その後に装飾などを取ってください。私は隣の女子の方を見てきてますので、何かあったらきてください。」

クラスメイト男子「はい。」


ガヤガヤ ガヤガヤ


早く着替えよー。


クラスメイト1「あ!シャークん、待って!着替える前に写真撮ろ〜?」

shk「えぇ……」

クラスメイト1「いいじゃーん。てか、あいつから聞いたよ?女の子と写真撮ったんだってね。しかもツーショ!あ、もしかしてその子が例の子だったり—」

shk「違います。……はぁ、悪用禁止な?」

クラスメイト1「っ!?ありがとう!」

クラスメイト1「はい、ちーず!!」


カシャ


クラスメイト1「…よく撮れてる!まじありがと〜。ロック画面にしとこw」

shk「やめて?」

クラスメイト1「よーし、着替えるかー。」

shk「おい?」

クラスメイト3「しゃーくーん!写真撮ろ〜!」

shk「え?お前もかよw」

クラスメイト3「お前もって…まさかこいつも?」

shk「そう。」

クラスメイト1「フッ」

クラスメイト3「シャークん、撮るよー。はい、ちーず。」


カシャ


クラスメイト1「無視??」

shk「え?あぁ、ごめん?」

クラスメイト3「あっ、ねぇねぇ、俺いいこと思いついちゃった!」

クラスメイト1「なになに?」

クラスメイト3「お揃いのロック画面にしようよ!3人で写真撮って!」

クラスメイト1「え、なにそれ。めっちゃエモいやん。」

クラスメイト3「だろ?シャークんはどう?」

shk「一応聞くけど、メイド服?」

クラスメイト3「俺はそのつもりだったけど…」

クラスメイト1「文化祭感もあるし、メイド服の方が面白い。」

shk「…早く撮って早く着替えよう。」

クラスメイト3「じゃあいくよー?」

クラスメイト1「はーい。」

shk「いいよ。」

クラスメイト3「はい、ちーず!」


カシャ


クラスメイト3「どう?」

shk「いいんじゃないっすか?」

クラスメイト1「うんうん。いい感じ!」

クラスメイト3「じゃあ、グルラ作って送っとくね〜。」

クラスメイト1「おけ。サンキュー。」

shk「早く着替えようぜー。」






“16:30”


ヒュー、、、


バン!


すご…めっちゃ綺麗…


後夜祭の大目玉。打ち上げ花火が上がった。これで、後夜祭も終わりだ。


こんなに楽しくなるとは思わなかったなぁ。後夜祭もめっちゃ盛り上がってたし…wこんな体験できたのは、学校に行くように言ってくれたきりやんのおかげ…って…きりやんのこと考えすぎだろ笑


校長「え〜みなさんね、お疲れ様でした。こうして——–」






クラスメイト1「おーい!シャークん行くよー?」

shk「はーい。てか結局この3人なんだ?」

クラスメイト3「クラスの人たち誘ったんだけどねー。やっぱみんな先約があるらしいよ?」

クラスメイト1「”これ”か?」

クラスメイト3「まじかよ…」

shk「小指ってなんだっけ?」

クラスメイト1「彼女。」

shk「あー。」

クラスメイト3「そういえば、シャークんはどうなの?この前言ってた好きな人。」

shk「は?」

クラスメイト1「いいねぇ恋バナ!」

shk「別に俺はいないからな。この前のはあれだ。友達の話だから。」

クラスメイト3「えぇ?ほんとにぃ?」

shk「ほんとほんと。そういうお前らはどうなんだよ。」

クラスメイト1「俺は1つも話題がないよ。」

クラスメイト3「あいにくだけど俺も。」

shk「やめよ?このお題。」

クラスメイト1「そうだね。俺たちには縁遠いお題だっだようだね…ぁ、ちょうど着いたよ。」


まだ、学校から出発して自転車で10分程度。こんな近くにカラオケ屋があるなんて知らなかった。


クラスメイト3「いっぱい歌うぞ〜!」

クラスメイト1「お〜!」

shk「お〜。」






クラスメイト1「俺、『高嶺の花子さん』いきまーす!」

shk「お!頑張れー!」






クラスメイト3「じゃあ次、俺いきまーす。曲は……『Subtitle』で!」

クラスメイト1「フゥ〜!」






クラスメイト1「ほら、次シャークんだよ?」

shk「ぇ…どうしようかな…じゃあ、これで。」

クラスメイト3「『ドライフラワー』…?めっちゃいいじゃん!」

クラスメイト1「なんとなくシャークんっぽい笑」

shk「そう?w」



___

_


クラスメイト3「結構歌ったねー。このあとどうする?」

クラスメイト1「お腹空かない?」

クラスメイト3「わかる!サイゼとか行く?」

クラスメイト1「いいね!シャークんは?」

shk「いいんじゃない?」

クラスメイト3「じゃ、サイゼにレッツゴー!」



___

__


‘20:30’


shk「今日はこれで終わり?」

クラスメイト1「んー、そうだね。」

クラスメイト3「また遊ぼうぜ!」

shk「おう!」

クラスメイト3「じゃあな〜。」

クラスメイト1「またね!」

shk「バイバイ。」


あ…そういえば…きりやんに連絡するの忘れてた…てかまず、きりやんの連絡先知らないじゃん…まぁ、どうせいないか。



___

_


ガチャッ


shk「…ぇ………」


家の鍵…空いてんだけど……閉め忘れた?そんなまさか…笑じゃあきりやん…?………それもないか。



kr「…スゥ…スゥ…」

shk「…………」


居る…しかも寝てるし…起こすべき?てかまずなんでいんだよ。ちゃんとご飯用意してあるし。Broooockさんをほうっておいてここにいちゃダメでしょ。なんで俺に構ってんだよ。浮気じゃん。あーなんか腹が立ってきた。もう起こしてやんない。そのまま明日になって焦るがいい。


shk「ふわぁぁ…早く寝よ。」


ガタッ!


shk「え!?」ビクッ

kr「あ‼︎シャークんおかえり!ごめん。完全に寝ちゃってた。」

shk「いや別に。」

kr「?ご飯はどうする?」

shk「もう食べてきたからいらない。」

kr「そっか。明日でも食べれるから、温めて食べて?…あ、連絡先交換してなかったよね。よければ—」

shk「ごめん。俺もう寝るから帰ってくんね?」

kr「え…あ、うん…ごめんね?」

shk「あと、スペアキーやっぱ返して。必要になったから。」

kr「わ、かった。…はい、これ。」

shk「ん。…じゃあね。」

kr「うん。またね…」


ガチャ


shk「………………ぁ」


あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”‼︎‼︎!やってしまった…流石に態度悪すぎだろ……なんだよやっぱ返してって…てか、せっかくきりやんが連絡先交換しようとしてくれたのに…絶対嫌われたじゃん……もういい、こうなったらとことん嫌な奴になってやる。きりやんのこと避け続けてみよう。あの場所にも行かない。よし、そうしよう。






今回は長い割に中身の無い回でしたね笑


次回で終わる予定ですので、是非最後まで見てください!


話が変わりますが、みなさんあけましておめでとうございます!


こんなやつですが、 2024年もよろしくお願いします🙇‍♀️

ここまで読んでくださりありがとうございます!


ではまた。

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