🌸「っ、、!?ポロポロ」
AM 4:21
悪夢により唐突に目が覚める
心臓がバクバクとうるさくて、背中には汗をかいている
その感触が気持ち悪くて、体を起こす
手は冷たいのに頬があつくて
泣いているという事実に気づくには少し時間がかかった
🌸「ふぅ…..ふぅ…ポロポロ」
最悪だ
最悪な夢を見た
どうしよう、、
不安に、恐怖に、押しつぶされそうだ
隣の📢を見る
俺の方を向いて静かに寝ている
📢は本当に美青年だ
ちょっとツンツンしてるけど、すごく心が広くて優しい
俺にはもったいない彼氏
時折そんなハイスペックすぎる彼氏に不安を抱く
捨てられるんじゃないか
嫌われるんじゃないか
俺にはもう📢しかいないのに
📢以外なにもいらないのに
その📢でさえいなくなってしまうんじゃないか
朝方の暗い暗い時間帯に
俺は完全に不安に落とされてしまった
🌸「ふっ、、ぅあ”….ポロポロ」
やめろ
泣くな馬鹿野郎
📢が起きちゃうだろ
仕事で疲れてるのに、、、
どうしても声を最大限に押し56せない
だめだ、部屋を移そう
リビングに行かないと…
ぁ、、
そうだ、リスカをしよう
俺の意思関係なしに寝れるし”キモチよくなれる”
名案だ
📢怒るかな、、
でも今は迷惑かけたくないし…
半ばふわふわと考えがまとまらないまま
俺はベッドから出た
台所に包丁あったよね、、
普段📢からは「危ない」という理由で立ち寄らせてくれない台所
珍しくシンクには食器がある
やっぱり📢は今大変な時期なんだ…
お仕事大変なのかな、、、
寂しい
寂しい
寂しい
でもそんな感情はきっと📢の邪魔になる
嫌われたくない
自分で解決しないといけない、、
🌸「…ちょっとだけ、、ね、」
どうせなら利き手を傷つけよう
自分への戒めも込めて
鋭利が光る包丁を自分の左手に振りかざす
🌸「い”っ、、」
あれ、、痛い
おかしいね
前までは気持ちよかったのに
それ以上の幸せを知ってしまった今
何も気持ちよさは感じられない
でもそれでいい
戒めだもん
ザクッ….シュッ、ザシュ..
時計の秒針と、肌が切れる音がリビングに響き渡る
赤黒く汚い血液が一気に溢れ出す
なんとなく、自分の汚い何かが流れているみたいで
痛さは消えなくとも
少し心地いい
あとちょっと…あとちょっとだけ、、
血管が太いところを目掛けてもう一度大きく振りかざす
しかし、途中で何かのストッパー
🌸「ぇ、、ポロポロ」
📢「馬鹿じゃねぇの…何やってんだよ、、」
思いっきり振りかざした包丁は
📢の手によって停止された
刃を掴んだ📢の手からは血液が流れ出している
🌸「ぁッ、やっポロポロ」
「ごめんなさいッッごめんっなさポロポロ」
止まらない
堰き止めようとしても
もう止まってくれない
📢「うん、ごめんな、気づいてやれなくて」
そういって、優しい声でぎゅっと俺を抱きしめてくれる
汚いよ
俺の血が服についちゃうよ
これ以上にないくらい心地よくて
あたたかくて
優しくて
包まれる
AM4:49
お互いの簡単な治療を終えて
ベッドに潜り込む
📢「ん、おいで」
🌸「…..コクッ」
優しい声に頷いて
📢の胸に顔を沈める
安心する
大好きな📢の匂いがして、あたたかくて
すごく幸せだ
📢は腕で俺を抱き寄せて、足を絡めた
もう逃がさないという静かな圧を感じる
明日は怒られるかな
また色々制限されちゃうかな…
でも別に
それが嬉しかったりもするから
不器用な包帯が巻かれた左腕で
俺は📢を抱きしめ返した
うん、駄作^ ^
優しい彼氏の📢くんとちょっとした共依存..??な🌸くんを書きたかった
ただの衝動書きです
胸に顔を沈めて、その人のあたたかさとか匂いを感じるのすごく好き
コメント
2件
リスカの表現の仕方が好きです。