テラーノベル
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真っ暗な道を、ゆっくり走った。
半年の間にあった出来事。
仕事の話。
昔話。
あの日言えなかったこと。
あの時、本当はどう思っていたのか。
少しずつ。
一つずつ。
答え合わせをするように話した。
気づけば、あっという間に地元へ着いていた。
「どこ送ればいい?」
そう聞くと、ヤマは少しだけ黙ってから言った。
「……明日休みやったら。」
「泊まってもいい?」
少しだけ迷った。
でも。
私は明るく答えた。
気まずさを取っ払うように。
「しゃあないなぁ!」
家へ帰ると、時間を忘れるくらい話し続けた。
付き合っていた頃みたいに気を遣うこともなく。
別れた直後みたいな重たい空気もなく。
ただ、昔から知っている親友と話しているような時間だった。
夜が更けて、自然と同じベッドに入る。
隣にヤマがいる。
それなのに、お互い何も触れなかった。
手も繋がない。
抱きしめもしない。
ただ、「おやすみ」と言って目を閉じた。
不思議だった。
恋人だった頃よりも。
この夜の方が、ずっと安心できた。
東 桃子
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桜咲かな
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桜咲かな
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コメント
1件
イツカさん、第49話読みました!もう、この静かな夜の感じがめっちゃエモい…😭💕 車の中での答え合わせみたいな会話も、「しゃあないなぁ!」の明るさも、全部が沁みる。そして何より、同じベッドにいても触れずに「おやすみ」って言える関係性が、恋人だった頃よりずっと安心できるっていうのが、めちゃくちゃ分かる気がする…!この距離感、尊すぎます。続きも楽しみにしてます!🌸