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「今日はめちゃくちゃにされたい気持ちなんだ。どこに行ったら、めちゃくちゃにしてくれる?」
バーのマダムにそう相談した。1度家に帰って、しずえを寝かせてからすぐに家を出た。今日はなんだか帰りたくない。しずえも最近弾きっぱなしだったから休ませてあげよう。
「そういう場所は知ってるけど、さすがに今のあんたに酷くしたいって人はいないんじゃないかしら。」
「俺酷い顔なのか?」
「ええそうね、とってもやつれたみたい。元気な子とかに反抗されるから手酷くしたくなるんじゃないの? さすがに今のあんたはSっけのある人でも手は出せないわよ」
遠慮ないアドバイス。俺はいっちゃんに電話を掛けようとして、やめた。とりあえず、マダムにお礼を言ってから、外に出た。抱いてくれる人、探そう。もうこの際手酷くなくてもいい。たくさん、やればいい。そして疲れ切って寝ればいい。たくさん、たくさん。幸い気持ちいいことは嫌いじゃないし、時間は嫌ってほどあるし、お金もあるし。相手にいっちゃんを重ねれば、すぐ済むし、相手に対する嫌悪感もなくなって、嬉しくて幸せで、すこし虚しくなって。まぁいい。とりあえずホテルの前に立っていればここの界隈で有名な俺は誰かが捕まえてくれるだろう。