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どうも皆さんゆっぴーです☆
続き
「星を落とす村」
森を抜けた二人の前に、広大な大地が広がっていた。
風が草を揺らし、遠くの山々が青い霧に包まれている。
「ここが……光の塔への道か」
リオは小さくつぶやいた。
胸の奥がざわつく。期待と不安が入り混じった感覚だった。
ルナは優しく手を握った。
「そう。あの塔は、かつて星を守っていたの。
でも今は崩れ、闇に覆われている」
塔――それは、かつて星と人々を繋いでいた象徴だった。
今は放置され、光の力も失われている。
塔が再び輝かなければ、星は二度と降らず、
世界はゆっくりと枯れていくのだ。
二人は旅を始めた。
道中、リオは何度も自分の無力さに打ちのめされる。
「剣も魔法もない、僕はただの……」
リオは言葉を飲み込んだ。
星の声を持たない自分には、何の力もない。
でもルナは諦めない。
「大丈夫。あなたがいるから、私は動ける」
その言葉に、リオは胸が熱くなるのを感じた。
「僕……僕でいいの?」
ルナはただうなずく。
道中、奇妙な生き物にも出会った。
体が透明で、羽のような光を持つ森の精霊たち。
最初はリオを怖がって逃げたが、ルナが手を差し伸べると、
精霊たちは彼を信じるように寄ってきた。
「信じる心……それが、あなたの力」
ルナは微笑んだ。
リオはまだ完全には理解できない。
でも、心の奥が少しずつ変わっていくのを感じた。
数日間の旅を経て、二人はついに塔の麓にたどり着く。
塔は想像以上に荒廃していた。
崩れた石壁、割れた窓、消えかけた光――
かつての威厳はどこにもない。
「ここを……修復するの?」
リオは肩を落とした。
ルナは小さくうなずく。
「はい。でも、一人じゃできない。あなたの心が必要なの」
リオは深く息をついた。
恐怖と不安、そして希望が入り混じる。
「僕……やるよ。信じてくれるなら、やる」
塔の扉を押し開けた瞬間、闇の空気が二人を包んだ。
塔の中は静かすぎて、心臓の鼓動が響く。
「ここで、光を取り戻すんだ」
ルナは目を閉じて集中した。
リオも同じように、目を閉じ、心を静かに整えた。
闇の中で、光が少しずつ二人を照らし始める。
まるで塔自身が、リオの勇気を試しているかのように――
リオは手をルナの肩に置いた。
「僕、信じる……。ルナ、君と一緒に」
闇の壁が震え、古の光が塔の奥底から呼応した。
冒険はまだ終わらない――
でも、二人の心の絆は確かに育まれていた。
コメント
1件
ルナとリオすご!! 感動🥹