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当ストーリーはBL(Boys Love)です
水╳青(💎╳🤪)
青水に見えなくもない
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「七夕…もうそんな季節なんだ」
世間では七夕祭りやらなんやらで大騒ぎだ。
まぁ、一人暮らしで恋人もいない独り身の僕には無縁のイベントだ。
…なんて思っていたけど、ちょうど一年前、そんな僕の人生が変わった。
*
確か、冒頭と同じようなセリフをポツリと呟いたある日の通話。
「あー、駅とかに短冊めちゃくちゃあったわ。俺らも書いたやん?」
「そういえば書いたねー!あれって地味にワクワクするんだよね!」
通話相手は同じグループのいふくん。不仲とは言いつつ、仕事仲間なのでなんだかんだ話す機会が多い。
「ふはっ!そんなんではしゃぐとかお前もまだまだ子供やな!!」
「はぁ〜?子供心を忘れない大人って言ってくれます〜?」
「へいへい、ガキんちょな」
「むむ…」
話す機会が多くても、小さなことで突っかかっては小さな言い合いをする。まぁ、その言い合いも別に嫌では無いんだけど。
「もう…。まろもいむも、いちいち喧嘩すんなよなー!それを聞く俺の身にもなれっての」
ないちゃんに静止されこの言い合いが終了するが、その後も別のことで突っかかったのは言うまでもない。
そして、夜も深けてお開きとなり、ないちゃんが、通話を抜けてからしばらく経った時だ。
「な、なぁ…ほとけ」
「んー?」
先程の雑談モードとは少し違った雰囲気のいふくんに、何かあるのかと耳を傾ける。
どうせまたくだらない話をし始めるのかと思ったそのときだった。
「俺、ほとけのこと好きなんよね」
「………え?」
「直接の方がいいのは分かってるんやけど…。直接言える自信なくて、ごめん」
いきなりの告白に放心状態の僕に、いふくんは次々と言葉を投げかけてくる。
「気持ち悪いのは分かっとるよ、俺もお前も男やし…。でも、こんな活動しとるし少しは理解してたり…とか思ってて」
「ごめん、ホンマにごめん…。嫌よな、ゲイなんかと今後ペアでやってくの。いや、正確には好きになった相手がたまたま男だったみたいな感じなんやけど…でも──だから──」
「す、ストップストップ!!!いきなり過ぎる!止まって!!」
まだ状況が飲み込めていないのにいふくんの一言一言を零さず飲み込むなんて苦難の技だ。とにかく頭の中を整理しよう。
とりあえず、いふくんは僕のことが好きってこと。これを言うために沢山悩んでくれたことや、嘘ではないことはなんとなく伝わった。
これを断るのか?と聞かれたら少し悩みどころだ。正直、いふくんからの告白は少し、いやかなり嬉しいし、嫌われてないんだと少し安心した。
不仲という肩書きは僕からしたら好都合で、僕がいふくんを好きなことがバレることはないし、嫌われてるとわかっているのだから向こうからも好意を向けられることはない。叶わないのが辛くないのかと聞かれたらノーだけど、それでメンバーに迷惑をかけたら溜まったもんじゃない。
…なのに、なんでいふくんが僕を?
「…ど、ドッキリとかじゃ…?」
「俺のこれが演技に見えるかよ?」
「うぐ…確かに…」
確かにこのいふくんはガチのヤツだと思う。でも、これを現実と思えることが出来ない。
いや、両思いとか普通受け入れにくくない??とりあえず何かを疑うのは普通だと思う。
でもドッキリではないらしい。ならガチなんだろう。…うん、これは受け入れるしかなさそうだ。
「あのね、これは同情とかじゃないことはわかってて欲しい」
「…おう」
「僕もいふくんが好きだよ」
こんな出来事があり、僕らはお付き合いすることとなったとさ。
***
それが1年前の出来事。
七夕に告白なんてロマンチックなことを考えたものだな、と今更ながら考える。
そんな恋人と、今日は出かける約束をしている。
「おまたせーいふくん」
「おせーぞほとけ」
ごめんごめんと思ってもいない謝罪を適当にして歩き出す。
「今日どこ行くの?七夕だしお祭りとか?」
「…いや、違うとこ」
これ以上聞いても話してくれなそうだなと思い、行き場所の話をやめ、活動の話を軽くしながら歩いた。
*
「着いたぞ」
着いた場所はあまり大きくないビルで、少し薄暗いところだった。
「ほ、ほんとに大丈夫…?ヤクザとかいないよね…?」
「居るわけないやろ!俺のことなんだと思ってるん」
「呑んだくれの幼児退行野郎」
「お前なぁ…っ」
つられるがままビルに入りエレベーターにのると、1番上の階のボタンを押した。
「お前高いとこ平気?」
「え…?多分平気だけど…」
到着のチャイムと共に、エレベーターが開かれる。
すると、オシャレなレストランが広がった。
「え、え、こんなとこ僕らが入れるレベルの所!?」
「大丈夫やて!」
微笑んだいふくんに少し安心するけど、なんだか大人の視線が怖くて隠れてしまう。
いふくんは気にせず受付の人と話してるし。1人にしないでください。
「ほとけ、行くぞ」
手を引かれて連れていかれたのはテラス席。
「わ、わぁ…っ!!」
1歩外へ踏み出すと、満天の星空だった。
七夕ならではの天の川も視界に入る。
「ここ、星空が綺麗に見えるので有名なんよ。お前こういうの好きやろ?せっかくの七夕やし連れてきてやろうと思って」
「な…っ!」
恋人として100点満点のいふくんに思わず惚れそうになる。いや、本来は惚れるところなんだろうけど。
でも…ここで惚れたら男として負ける気がする…!!
「ふ、ふーん?いふくんにしてはやるじゃん…」
「素直じゃねぇなぁ…」
その後は僕のテンションが上がりまくっているのをいふくんが抑えながらも食事をした。
そういえば、僕は恋人になっていふくんに何をしてあげたっけ…。いっつも素直にならず、ちゃんとしたことをしてあげていない気がする。
小さく溜息をつき、いふくんを見上げる。
こうやって見てみると、いふくんは大人の男性って感じで僕なんかには釣り合わない。
それにしても、この男は星空の背景によく馴染む。綺麗な星といい男の組み合わせなんて完璧だ。僕は星空にも釣り合わないらしい。
「…お前、せっかくのデートでなんて顔してんねん」
「え、うそごめん」
「別にいいけど…なんかあったん?」
「いや…。僕っていふくんに釣り合わないなぁって…」
思ったことを端折ってやんわり伝えてみる。
「何言ってんねん。俺の隣はお前しか考えられないから」
「は…。な、なにそれ…っ」
こいつはどこまで僕を沼に引きずり込もうとしてるんだ。
「そこまで言うなら隣にいてあげるよーもうしょーがないなぁーっ!!」
「調子いいやつ〜…」
なんだか悩んでるのが馬鹿らしくなってしまった。こうなったらいふくんが飽きるまでとことん隣にいてやろう、そう思った。
***
「今日はありがとうね」
なんだかんだ家の前まで送ってくれたいふくんにお礼を言う。
「どういたしまして。来年は期待しとくな」
「…!も〜任せといて!!」
来年、という言葉がなんだか嬉しく感じる。
「いふくん、こっち向いて」
「なに──」
ちょっとダサいけど、つま先立ちをしていふくんに身長を届ける。
そのままいふくんの口目掛けてキスをした。キスなんて滅多にしないから、未だにする時に慣れない。悔しい。
「ありがと、愛してる。おやすみ」
自分がやった事だけど、小っ恥ずかしくなっていふくんの反応を待たず家に帰った。
*
「なんだよ、あれ…」
こっちがどんだけ余裕あるように振る舞うのに必死かも知らずに余計なことをしてくれる。
恋人として少しは進展出来ると思えば出来ないし、そう思ってたらあんなことされるし。
男としてなんだか負けた気がする…。
「ほとけの癖に…っ!」
負け犬の遠吠えとも取れる発言をしてほとけの家の前を離れる。
簡単と思いきや案外接戦のこの勝負は、まだまだ続きそうだ。
お久しぶりでぇぇぇぇぇぇえええす!!!!
せっかくの七夕なので織姫と彦星の再会の如く顔出しに来ちゃいました!!!!
久しぶりにirxs書きました!!!!!
誰かに刺されば嬉しいです(?)
みなさん元気にしてました??甘赤はバリバリ元気なんですけども。
実はひっそりと転生して消えてたんですよねwww見つけてたら凄いですw
転生も考えてたり考えてなかったり…。見つけたらまたひっそり応援しててくださいw
それでは、雑談もこの辺で。
久しぶりなのでたくさん感想ください!!
あざしたー!!!
コメント
14件
コメント失礼しますっ! お久しぶりですっ! 多分コメントとかはほとんどした覚えが無いのですが、いつも見させていただいてましたっ! 青くんと水くんの不仲だけど仲良いところ、すごく好きですっ! いつかまた、舞い降りて来てくれることを楽しみに待ってまs((嘘です、 過去の神作ずっとリピートしますっ! また見れて良かったですっ! 時差コメ失礼しました~っ!
子供達にとっての織姫は甘赤様だったんですね🎋 やっぱいつ見ても甘赤様の作品は最っ高です!! Xでも見てますがやっぱりテラーの浮上は嬉しいです! また誕生日とかクリスマスに舞い降りてきてください()
通知に現れた時びっくりしましたよおお😭😭😭 あ、懐かしい語彙力だあ、、ってなりましたよお 来年の7月7日にも天の川と共に現れてくだせえ🫠