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俺は橙くんの部屋を出て静かに扉をしめた。廊下を歩いているとすれ違いざまに黄くんとあった。
俺は関係なしに行こうとしたが黄くんが
『赤にぃ、昨日はごめんなさい。』
と言ってきた。
俺は許さない理由もないため
『いいよ、』
と呟く。
『赤にぃも大変なのに..』
と言われた。
『いいよ。気にしないで。』
と言い急いで部屋に戻った。
~~
俺は青ちゃんに用事がある事を思い出し、青ちゃんの部屋に向かった。
青ちゃんの部屋は確か橙くんの隣だったよな、なんて思い出しながら部屋に向かった。
青ちゃんの部屋に行くと隣の部屋から黄くんの甘い声、橙くんの色気ある声が聞こえた。
なんとなく気になってしまい橙くんの部屋を覗くとやはり予想通りだった。
まあ思春期だししょうがないよね。なんて思っていた。
『ストレス発散になるならそれでいっかぁ〜。』(ボソッ
一瞬橙くんと目が合った気がしたが俺は気にしないことにした。
青ちゃんの部屋に着きノックを数回鳴らす。
返事がないため
『青ちゃ〜んっ』
とノックしながら声を上げる。
『んっ』
と言うさっきの橙くん、黄くんとはまた違った声を出す青ちゃんが心配になり勢いよくドアを開けた。
そうすると顔を真っ赤にし寝転がっている青ちゃんの姿が視界に入った。俺は
『大丈夫⁉︎』
と言う。青ちゃんは苦笑しながら
『だいじょ〜ぶっ,?』
と聞き返すように言った。
『ほら、寝なよ。』
『うん、』
『なんかあった?』
と疑問に思った事を聞いた。
『やっ、なんでも』
生憎、壁が厚いため隣の部屋の声は聞こえない。
そこに関しては心から安心ができた。
冷えピタを青ちゃんに貼り
『なんで熱出たかわかる?』
と問いかけた。
『…いや、分からない』
と言った青ちゃんの顔に涙が浮かんでいたのは気の所為だろうか。
~~
この重い空気を破ったのは青ちゃんだった。
『ごめん…1人にさせて。』
本当は一緒にいたくて、本当は悩みも聞きたかった。
けど今は
『わかった。
お大事にね』
とだけ残して言った。
気付けば時刻は6時を過ぎていて、コンビニでバイトしている紫ーくんが帰ってくる頃だった。
ガチャ
玄関のドアが開いたと同時に俺を呼ぶ声が聞こえた。
『赤くんっっ!』
紫ーくんが焦っている様子から急いで階段を降り、玄関に向かった。
『おかえり〜どうしt』
見た光景は一目でわかる。
何かあったんだ。
“親”になにかされたのだ、と
しかも紫ーくんではなく
“桃くん”が。
俺が桃くんを最後に見たのは学校で急いでる様子。
『急いでる…?』(ボソッ
俺は全てを理解した。
あの後、遊びに行くんじゃなくて親のもとへ行ったのだ。
『赤くん!とりあえず手当を!!』
『あ、うん!!』
手当が終わり桃くんを部屋に寝かせた。
『ねえ紫ーくん。
なんで桃くんは、あーなってたの,?』
と問いかけた。
すると紫ーくんは
『多分、お母さん。』
とぽつりと呟いた。
俺は全てを察し、
『そっか。』
とだけを言い残した。
~~
俺は自分の部屋に戻ろうと階段をのぼり自分の部屋に戻る…と顔が火照ってる黄色 くんと満足気な橙くんか目に入った。
俺は少し揶揄うつもりで
『あー、終わったの〜笑』
といってみた。そしたら橙くんが
『そーやで笑
てか言わんでや〜笑』
なんて言って、黄色 くんが
『ちょっ、言わないで下さい!』
という何気ない会話がとっても大切な時間に思えた。
続きます▶️