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「氷と棘と幽霊と、うるさい家」
長男・らっだぁの叫び声で、今日も家が揺れた。
「うわぁぁぁ!!なんで冷蔵庫の中凍ってんの!?!?」
キッチンで、僕は静かに振り返る。
「…あ、ごめんらっだぁさん。ちょっと氷作りすぎちゃった」
僕の足元には、うっすら霜。
製氷皿どころか棚ごと凍っている。
「ちょっとじゃねぇ!!!北極かここは!!」
「北極じゃないよ。僕ペンギンだけど」
「うるせぇ!!」
背後からぐっちが爆速で割り込んできた。
「いや待て待て待て待て!焼きパンお前冷蔵庫凍らすってどういう生活してんだよ!!家計に優しくない冷却方法すな!!!」
「冷却効率は悪くないと思うよ」
「理系みたいな顔で言うな!!」
その横で、たらこがぽそっと呟く。
「冷凍庫いらなくね?」
「いらなくねぇよ!!」ぐっち即ツッコミ。
その頃、リビング。
みどりくんがソファに半分透けた状態で座っている。
「……うるさ」
らっだぁが振り向く。
「みどりくん!!焼きパンが冷蔵庫を氷漬けにした!!」
「らだおくんが叫ぶから余計うるさい」
「俺のせい!?」
コンちゃんがキッチンを覗き込み、のんびり言う。
「焼きパンくん、霜取り大変だよ〜?」
「うん、あとで溶かすね」
僕は手をかざす。
氷がゆっくり水に戻っていく。
レウさんが優しくフォロー。
「ちゃんとコントロールできてるなら問題ないけど、無意識で出てるなら疲れてるかもね」
「……あ」
一瞬だけ、僕の足元に冷気が走る。
次の瞬間。
家の外から爆音。
ドゴォン!!
窓ガラスが揺れる。
ぐっち「は???今の何!?!?」
きょーさんが窓を開ける。
「外に鬼みたいなのいるぞ」
らっだぁ「俺じゃない!!」
外には、暴走した野良魔物。
原人さんが飛び跳ねる。
「俺行く!蹴る!!」
「待って」
僕は窓辺に立つ。
声が変わる。
ふんわりから、静かなトーンへ。
「距離120。風速微弱。動き単調」
手元に氷のスナイパー。
「一発で止めるね」
パァン。
氷弾が一直線に飛び、魔物の足元を凍結。
続けて——
「きょーさん、上から」
「任せろ」
羽が広がり、矢が落ちる。
ぐっち「連携早すぎだろお前ら!!!」
たらこがバラを咲かせ、棘で拘束。
レウさんの炎で無力化。
数十秒で終了。
静寂。
僕は氷を消しながら言う。
「…はい、終わり」
原人さん「焼きパン今日も無双じゃん!」
「そんなことないよ」
ぐっち「いやあるわ!!毎回冷静すぎるだろ!!」
らっだぁが肩を組んでくる。
「焼きパン最強〜!!」
「近い、冷えるよ」
「うわ冷たい!!」
みどりくんがぼそっと。
「…過冷却入る前に休めよ」
僕は少しだけ笑う。
「うん、みどりくんありがと」
コンちゃんがのんびり締める。
「じゃあさ、片付け終わったらみんなでご飯ね」
きょーさん「焼きパンが凍らせた冷蔵庫の中身な」
ぐっち「冷凍焼きパン定食か??」
「僕食べ物じゃないよ」
たらこ「焼きパン焼く?」
「焼かないで」
家の中に、また笑い声が広がる。
今日も騒がしくて、ちょっと危険で、でもちゃんと守り合う兄弟たち。
氷は静かに溶けていった。
ほのぼのな兄弟パロを作ろうとした結果
軍パロが好きすぎるあまり
戦闘シーンを少し入れてしまいました…
次から気をけます
あと焼き君推しなんで焼き君の小説がお得なると思うっす