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仁人side
最初に好きになったのは
小学生3年生の夏。
そいつは、珍しい時期に転校してきた。
名前は佐野勇斗。
目立ちたがり屋で、かっこよくて、
スポーツも勉強も出来たから
直ぐにみんなと打ち解けていた。
俺は、そんななんでも出来る
スーパーヒーローみたいな勇斗が嫌いで
距離をとっていた。
第一、俺はスポーツが苦手だ。
教室の隅っこで本を読んだり、
ダンスも…やっていたけどスポーツや
運動神経とは何ら関係ない。
住む世界が違うのだと、そう思っていた。
だがある日、いつだったか。
クラスで鬼ごっこをすることになった。
俺はもちろんやる気なぞ無かったが…
小学三年生。
クラスの意向には逆らえないというものだ。
小学校時代
仁人「はぁ…」
クラスメイト「吉田発見!!」
仁人「え?」
クラスメイト「ターッチ!!」
仁人「ちょ、ちょっと!!」
クラスメイト「3秒数えろよー!!」
仁人「・・・最悪…」
勇斗「えーっと…吉田?だっけ?」
仁人「うわっ!?」
勇斗「うおっ…ごめんって」
「そんな驚く?」
仁人「ご、ごめん…」
勇斗「・・・鬼?」
仁人「あ、うん…」
「だから逃げた方が」
勇斗「そっか」
「吉田はさ、鬼ご好き?」
仁人「え?」
「あ、いや…好きじゃない…かも」
勇斗「・・・」
「おっけ」
その瞬間。
勇斗を俺の手を引っ張り出し
わざとタッチした。
仁人「え、なん」
勇斗「俺鬼ー!」
「よっしゃ行くぞー!!」
クラスメイト「えー!?」
「勇斗かよ!!」
「きゃー!かっこいいー!」
「無理無理!」
「はえーって!!笑」
勇斗は颯爽と俺の前から姿を消した。
・・・全部、夏の暑い日差しのせいだ。
身体がこんなに熱いのも、
俺の顔がこんなに真っ赤に
なってしまったのも。
現在
ピピッ…ピピピッ…ピピッ…
仁人「うーん…うるせぇ…」
「起きるってぇ…」
朝、俺は不愉快な目覚まし時計の音で
目が覚める。
今日は二限からだったか。
???「おーい」
「起きてるか〜」
玄関の向こうから声が聞こえる。
一人暮らしをしてるから起こしに
来てくれる人は居ないはずなのだが。
・・・いや、訂正。
1人居る。
のそのそと重い腰を上げ
玄関を開けると、
仁人「・・・何してんの」
勇斗「よー」
「いつも遅刻しかけてるから
目覚まししに来た笑」
そこには
初恋(現在進行形)の人が居た。
𝐞𝐧𝐝☕︎︎𓂃 𓅇
コメント
3件
新しい作品の更新ありがとうございます‼️今回のテーマも最高です😇
うわ、この最終行「初恋(現在進行形)の人が居た」で全部持ってかれましたね。小学生時代、嫌いだと思ってた相手に手を引かれて顔が赤くなる流れが、夏の日差しのせいって決めつけてるのも可愛いし、現在もまだ進行形なんだなって切なくも温かくなる。転校生という設定も、教室の隅で本読むタイプとの対比がしっかり効いてて、続きがすごく気になります。
Rinka
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