テラーノベル
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いつもどおり、書類を片付けていく。
……彼奴が居なくなって何日経ったのだろうか。
gr「 …今日も雷雨か。 」
最近は天気が荒れまくっていて本当にため息しか出ない。
まぁそんな天気が悪いときでも内ゲバは絶えないんだけどな。
と言いたかったが…
gr「 彼奴が居なくなってから全員変わったよな 笑 」
自由気ままに過ごしていたのがこの国の取り柄だったんだが……
やはり幹部が1人居なくなった途端に変わる程度の我々は
本当に身内に甘いんだな、と実感できる。
……俺も実際には変わったか。
彼奴が居なくなってから少ししたら彼奴が居たときと同じように過ごしていたが…。
時間が経つにつれ甘味を口にする時は徐々に減っていっており、
その代わりに真面目に書類を取り組む時間が増えたような感じがする。
gr「 …お前が居た頃のほうが俺等は覇気があったような気がする。 」
gr「 が、やっぱみんなお前が大事なんだってな。 」
そう俺は色々置いてある棚にある丁寧に畳んで置いてあるマフラーに向けて言った。
周りから見ると異常者に見えるかもしれない。
いや元々からだったな。戦争大好きって普通可笑しい気がするな(自覚あった人)
でも、自分の右隣にずっと居た友人が、右腕が、半身が、居なくなった。
この喪失感が拭えないんだ。
拭えないから俺は現実逃避をする。
俺が彼奴にあげた赤いマフラーを彼奴だと思って
思って……。
……。
gr「 そろそろ戻ってこいよ、馬鹿野郎…。 」
gr「 ちゃんとアカンとこ直すからよ…、戻ってこいよ……ッ 」
拳に力をいれる。
地味に長い爪が食い込んで痛い気もするが、んなことは気にしない。
俺がウザかったのか?
いつもいつも自分勝手に騒ぎ回ったりするからか?
自分で勝手に前線に行こうとするからか?
なんでもええから一言だけ言ってからでていけよ。
何が駄目だったんだよ。
お前は満足できなかったんかよ。
gr「 なんで……、 」
_________________________________________
ut「 ……。 」
grちゃんは数日前からずっとこうだ。
自分のせいだと責めたりしている。
なんで、tnは居なくなったんやろ。
……僕が書類をサボったりガバったりしとるせいなんかな。
ずっとその考えしかでてこない。
本人が口で否定しても、本心ではそう思っているだろう。
……教えてほしい。
ut「 …なんで出てったんやろ。 」
その理由を。
彼も好きだったはずのこの組織から出ていった理由を。
好きだったのかは僕の予想なんですけどね。
ut「 …そういやtnちの部屋行っとらんな… 」
ut「 …お邪魔するか。 」
吸い終わった煙草の火を消し、また新たに一本取り出して吸おうとするが、
彼の部屋に行くと再度考えて煙草を仕舞った。
喫煙は付き合い程度であまり吸わない彼だ。
部屋にその匂いが残っていると戻った時に嫌な顔をするだろう。
いや確実にするな(確信)
自室だもんな。
って1人でコントをしてる場合じゃない。
脳内は完全にお笑いモードになっているままだが彼の部屋の方へ足を動かす。
まさか、簡単に彼が出ていった理由が分かるなんて過去の僕は思いもしないだろう。
何も聞いてもいなかったから。
コメント
2件
夜中ウガァッッッッッッって叫んでしまいましたやん() 続き楽しみンゴ!!!!