「えー!!日本はかっこいいし、優しいし、絶対モテるよ〜!」
「ふふっ。爺はもうそんなの枯れていますよ。」
「嘘〜、俺女の子だったら日本のこと好きになってるよ〜。」
「イタリアくんは口説くのが上手ですねぇ」
会議後、そんな話を2人で談話していた。
珍しく今日は2人以外そそくさと仕事に出ていき、取り残されて今に至る
「そうですねぇ……。イタリアくんは好意を寄せているお方とかいらっしゃらないのですか?毎日毎日女性方に声をかけていますが…。」
「俺?」
一瞬。本当に一瞬だけ曇ったような顔をした。
「いるであります!」
元気な声でそう言った。少し安心した。さっきの顔はなんだったのだろう、少し疑問を抱いた
「そうなんで…」
「もう、何百年も会ってないけどね。」
日本の言葉を遮って言った
…
「…じ、実にすみません!」
ぎょっとして、素早くその場を立ち、深く頭を下げた
「ヴェッ……謝らなくていいよ〜。絶対戻ってくるって約束したんだ。
俺の好きな人はね。とっても優しくてね、すごーく照れ屋さんで、俺と一緒に絵を描いたりしてくれて…」
少し声が震えた。なんて質問をしてしまったんだろう。
「それ、でね。俺の事ずっと好きでいてくれたんだ。で、でも俺の事女の子だと思ってたけど、、。
へへ、帰ってきたらおかしたーくさん用意して待ってるんだ」
そう言ってにっと笑った。
少し寂しそうな、悲しいような笑顔を浮かべて。
「そうですか…。素敵なお方ですね。ふふ、ではそのお方が帰ってきたら皆さんでパーティでも開きましょうか。」
「うんっ、パスタとピッツァもご馳走するんだ〜」
「わあ、いいですね。」
その後もイタリアの好きな人が帰ってきた後についてどうするかを淡々と話した。
「…ところで、イタリアくんの好きな人って?」
イタリアはにっこり笑うように言った
それはね
「 ____ 。 」
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