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#恋愛?
#主の性癖
「んっ⋯⋯」
目を開けると、空が見えた。真っ暗になっているのを見ると、既に夜になっているようだった。
「おねえちゃん、おきた?」
その声で現実に戻される私。私が目を覚まして安心しつつも、またいつ倒れるか分からない私を心配しているのか、リサがじーっと私を不安げに見つめていた。
「寝ちゃってたみたいだね」
「よかった⋯⋯おねえちゃん、死んじゃったかとおもったよぉ⋯⋯」
「リサ、心配かけてごめんね」
「ううん、おねえちゃんが無事なら平気⋯⋯」
リサはそう言いながら私に抱きつき、顔を埋めながら笑う。
お父さん達が死んでから、リサは私にべったりになった。本当ならお母さんに甘えたい気持ちが強いのだろうけど、そのお母さんもいない。
私がお母さんの代わりにはなれないけど、少しでもリサが安心してくれるなら私はリサの側にいるつもり。
さっきまで死にかけてた私が言えた事では無いけど。
「(⋯⋯その為にはまず、スキルの確認だよね)」
私はそう考えるものの、リサの様子が少しおかしいことに気が付いた。
「おねえちゃん?」
「ちょっとスキルの確認してるから、眠かったら寝ても大丈夫だよ」
リサはずっと私を看病していたのか疲れているように見える。だから私はリサが枕にしやすいように座る。
「うん、おねえちゃんのお膝の上で寝てもいい?」
「うん、いいよ」
「わーい!」
そう言うとリサは私の太ももに頭を乗せるとすぐに眠ってしまった。普段、気を張っていたからなのか、今のリサの寝顔はどこか安心しているように見える。
「⋯⋯よし、それじゃスキルの確認をしようっと」
頭の中で異世界配信を使用すると念じると、寝る前に現れたあの画面が私の視界に映った。
この画面は何故か視界の中にあるのにも関わらず、私は周囲をちゃんと認識出来ている。これがスキルの力だからなのだろうか。
「ってそんな事は今はどうでもいいか⋯⋯」
そして改めて私の視界に映っている物を確認していくと、いくつか選択出来るものがあった。
配信開始、スパチャ残高・ポイント確認、スパチャ残高ショップ、スパチャポイント交換の4種類ある。
まずはさっき見ていなかったスパチャポイント交換を試しに選択してみると、使用ポイントを選択してくださいと表示された。
〜100ポイント
101〜1000ポイント
1001ポイント〜10000ポイント
10001ポイント以上
⋯⋯と4つの選択肢が現れた。
今の私に使えるポイントは5ポイントと書いてあったから、私は〜100ポイントと選択すると、大量の情報が目の前に現れた。
「えっ、これ全部がスキルなの!?」
【スパチャポイント交換へようこそ!ここでは貯まったスパチャポイントをスキルに交換出来るショップだよ! たっくさん貯めて目指せ!英雄!】
【こんなスキルが欲しいなぁって決まっている場合は上にある詳細項目から各分類に分けられたスキルを見ることが出来るから試してみてね!】
ご丁寧に開いた瞬間にスキルによって使い方を教えてもらう事が出来た。
「今の私に必要なものは⋯⋯察知系、かな?」
察知系スキルは持っているだけで探索などに役に立つって聞いた事がある。だからそれを取得出来るなら、絶対に取得しておきたい。
「害意察知⋯⋯?」
見たことも聞いたことも無いような察知スキルまでここには書いてあった。
「ただポイントが全然足りないみたい」
このポイントは配信って言うのをしてすぱちゃ?って言う物を貰わないと貯まらないみたいだし、私の力じゃ殆ど取得出来ないみたい。
「あっ、でも5ポイントで取得出来る魔法があるんだ」
その魔法は生活魔法。
生活魔法は教えてもらう事が出来れば誰にでも扱える魔法だって聞いたけど、今の私達に教えてくれる人なんていない。
だったらこれは取っておくべきかも。
「これがあれば火を使えるかも⋯⋯」
火を使えると言う事は、薬草で無理矢理生肉を食べた痛みを我慢しなくても良いって事。
冬の寒さも耐えられるようになるかもしれない。
「もうすぐ冬、生きる為には使える物は何でも使わないと⋯⋯」
そう思いながらリサを見守っていると朝になった。
それから私は配信開始を選択して、配信を開始した。
リサの可愛い寝顔を昨日の人に見せる為に。
♢
:おはようございます、初見です
「え、えっとおはようございます。
昨日は本当にありがとうございました!
お陰様でなんとか今日も生きる事が出来ました」
:だから言ってるじゃん!
「がち?って何ですか?」
:だから今のは本当なの?って聞いた感じになるよ
「なるほど、と言う事は誰かが私のことを紹介してくれた、って事ですか?」
:そうそう、俺が紹介したんだよ
「わざわざありがとうございます!」
私はお礼を言うと本来の目的を思い出した。
「あっ、そうだ。今日はお礼が言いたくてこうしたのもあったんですけど、久しぶりにお腹が膨れて安心したのか、やっとリサがまともに眠ってくれたんです」
:ならよかった
「えーとですね、昨日まで私達二人とも5日間くらいまともに食べてなくて⋯⋯」
:だから言ったろ、それにどう見ても日本人では無いだろ?なのに言葉が通じてるのが不思議なんだよ
「え、えっと、にほんじん?って何ですか?」
:何か異世界っぽい物ってあったりする?魔法とか
「魔法? 生活魔法なら前のスパチャポイントで覚えられましたけど⋯⋯」
:良いじゃない、やってやろうじゃないの!
「えっ? えっと、とりあえず生活魔法使えば良いですか?」
:どんな魔法が使えるの?
「えっと、色々な物を綺麗にするクリーン、小さな火を起こすクリエイトファイア、水を生み出すクリエイトウォーター、光源を作り出すライト、くらいです!」
:確かにそれは良いかも知れないわね
「わ、私も初めて使うので失敗したらごめんなさい」
:そこまで急いでないから気にしないでいいわよ
「ありがとうございます!
それじゃあ、やってみます!」
そうして私は人生初の魔法に挑戦することになった。
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