「コンコン。」
mgaの楽屋がノックされた。
「はーい。」
一番近くに居た若井が扉を開ける。
そして、僕の方を見て
「涼ちゃーん、彼氏が迎えに来たよー。」
見ると、亮平君が扉の所から手をひらひらさせていた。
「亮平君!」
今日一緒の番組に出てたから後で合流しようってことになってたけど
「待ちきれなくて来ちゃった。」
爽やかにそんな可愛い事言われて思わず胸がキュンとする。
「僕も亮平君に会いたかった!」
嬉しくて亮平君に抱き着く。
すると、後ろから元貴が呆れたように
「イチャイチャするならよそでやってー。」
亮平君は笑って
「大森さんに怒られちゃった。涼架君、もう行ける?」
「わー!待って!すぐ片付けるからっ。」
そこへ、若井が
「涼ちゃん、片付けやっとくからもう帰っていいよ。」
「え、いや、すぐに片付けるよ!」
「涼ちゃん急ぐと余計散らかるじゃん。」
「そんなことないよー。」
「阿部さん待たせてんだからさっさと行って。」
しっしっと追い払われるようなジェスチャー。
そこまで言わなくてもよくない?
「若井さんのお言葉に甘えよう?」
「わかった。」
亮平君が言うなら。こう見えて荷物が少ない僕はすぐに帰る準備ができた。
「じゃ、元貴、若井、お疲れー。」
「「お疲れー。」」
亮平君と手を繋いでウキウキ気分でTV局を後にした。
「元貴、アレどう思う?」
「涼ちゃんにしては超優良物件捕まえたと思う。」
「優良すぎて逆に怖いんだけど。」
「若井もそう思う?風磨君やニノさんに聞いたんだけど、真っ白すぎてホコリも出ないからマジでビビる。」
「今時いるの?こんな好青年って逆に怪しいんだけど、涼ちゃんを見る目がなぁ・・・。」
「超☆溺愛だもんな。」
「まぁ涼ちゃんが幸せならいいんだけど。」
「涼ちゃん悲しませるようなことがあればうちのチーム総出でお礼参りと行こうじゃないか。」
「よっ、大森サタン元貴様!あなたは最恐!」
【おわり】
コメント
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このペアまじで好きやから嬉しい!