太宰「暇だなー…(寝転がり)
中也「最悪…また国木田に怒られるじゃねぇか…(座ったまま頭を抱え)」
太宰は中也を道連れに屋上で授業をサボっていた
太宰「君不良なんだからたまにはサボらないと〜」
中也「誰が不良だ、てかこれで何回目だと思ってんだ!!」
太宰「んー、3回目?(起き上がり)
中也「んなわけねーだろもっとだわ、毎回俺を道連れにすんのやめろ」
太宰「えー、だって1人だとつまらないんだもの、それに中也と居るの楽しいし、誘ったら絶対来てくれるからさ」
中也「…そうか(少し嬉しそうに)」
太宰「うん(笑顔)」
中也「けどサボるのに誘ったのはそっちだから国木田には太宰に無理矢理連れてこられたって言っておくからな」
太宰「え、そんな事言ったら私怒られるじゃないか!」
中也「怒られとけ」
太宰「酷いなぁー…」
中也「ふん…(立ち上がりフェンスに近付く)
……なぁ、太宰(フェンスを掴み)」
太宰「ん?」
中也「太宰は前世って信じるか、?(前を向いたまま)」
太宰「え、何、もしかして中也やってそういうの信じるタイプー?(立ち上がり少し莫迦にし)」
中也「…まぁな」
太宰「…」
何時もなら怒る中也が今日は怒らず、真剣な表情で、でも少し寂しそうな…そんな表情をしていた
太宰「…そんな反応、君らしくない(つまらなさそうに)」
中也「うるせ、、」
太宰「……はぁ、前世、ねぇ、、私は少しだけ信じてるよ、実際記憶を持っている人が存在しているからね」
中也「、!(振り返り) 太宰は、前世の記憶、あるのか、?」
太宰「さぁ、どうだろうね〜(隣に立ち)」
中也「…」
太宰「中也は前世の記憶あるのかい?」
中也「俺は……あるぜ」
太宰「!、、中也の前世って蛞蝓でしょ?」
中也「ちっげぇわ!ちゃんと人だったわ!!」
太宰「そう、今と身長変わらなさそうだね」
中也「ウグ…」
太宰「それで君は前世でどうやって死んだんだい?」
中也「異能っていう能力があって、、確か、俺はマフィアの仕事で遠出してて、敵があまりにも強くて1人だと倒しきれなかったから、汚濁っていう能力を使って敵を倒して、それで、死んだ」
太宰「っ…(下を向く)」
中也「死ぬ直前誰かが俺の傍で泣いていたんだ…
でも誰だったか思い出せねぇ、、俺の名前を呼んで泣いていた…」
太宰「…君は莫迦だね」
中也「んだと!?(太宰の方を向き)
…!てめ、どうして…」
太宰は何故か涙を流していた
太宰「私のいない所で汚濁を使って、勝手に死んで、ご主人様より先に逝くなんて…有り得ない…」
中也「ご主人、?何…言って……もしかして、てめぇは前世の俺を知っているのか?」
太宰「グスッ、、嗚呼、知ってるとも、だって私は、元最年少幹部なんだから(泣きながら無理に笑い)」
中也「!」
その瞬間全て思い出した
あの時泣いていたのは…
中也「だ…ざい…?あの時、俺の名前を呼んで泣いていたのは…てめぇだったのか、?」
太宰「気付くの遅いよ、莫迦(泣きながら)」
中也「っ…太宰、俺…」
太宰「ギュッ(思いっきり抱きしめる)」
中也「!」
太宰「もう、何処にも行かせない…」
中也「…んは、安心しろ何処にも行かねーよ(微笑み頭を撫でる)」
太宰「ほんと、?絶対だよ、?(見詰め)」
中也「嗚呼、ほんとだ(太宰の涙を吹き)」
太宰「…フフッ、中也ずっと一緒だからね、死んだら許さない」
中也「それはこっちのセリフだ」
チュッ…
太宰「中也愛してる」
中也「俺も愛してるぜ」
その日2人は前世の記憶について語りまくり
今世では死ぬまで一緒に居ると約束した
で終わりたい人生だった
これは全て俺の妄想だ
そもそも太宰が探偵社に行く筈無い
彼奴はマフィアの首領だ
彼奴はもう何処にも居ない
置いていったのはてめぇの方だ
てめぇが大切に守っていた
この世界を滅茶苦茶にするのが楽しみだ
中也「これはてめぇへの罰だ、俺を置いていった罰、俺が殺す筈だったのに勝手に死んだ罰、てめぇの悔しい顔が見れねぇのは残念だぜ、まぁでも大体想像つくから良いか(異能で浮き)」
これがこの世界の
いや、俺の 𝑯𝑨𝑷𝑷𝒀 𝑬𝑵𝑫 だ
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