テラーノベル
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「ども!ドズルです!」
明るい挨拶の中、今日もドズル社での撮影が始まる。
「ぼんじゅうるだ!どーもです! 」
俺はいつもの挨拶を終え、ふぅと一息つく。
今日の動画の内容はざっくり言うとこんな感じ。
ドズル社5人がV体でVR脱出ゲームに挑む!
俺は正直v体が慣れない。体に器具を取り付けられるし、何よりカメラが俺を見ているということに少し怖くなるからだ。
更に今日は俺の苦手なホラー系らしい。
いけるか?笑
とりあえずマップ内に入り、辺りを見渡す。
「結構作り込まれてんだね〜。何か出てきそう。ドズさんの霊とか…」
「いや、僕まだ生きてますよ!?」
ははは、と笑いが起こり、ホラーなのに場が和む。
「俺、ぼんさんの霊が出てきたら普通に無理ッスよ?w」
とメンバーの1人であるMENが返す。
「どういう意味よ〜?」と軽く返しながら奥へと進み、謎解き等イベントをこなしていく。
突然「ここから先危険」という看板が出てきた。
「危険?行くしかないでしょ!」
とドズさんが進んでいく。俺たちもあとに続いたが、薄暗い迷路の中にいるような感覚で、出られる気配がしない。何が何だかよく分からないため、とりあえずその辺をフラフラ歩く。
長時間撮影もあって気が緩んでいたのだろうか。
「!〜さん!ぼんさん!危ない! 」
「!?」
気づいた時には俺はVRの中で牢屋にいた。
どうやらおばけに捕まってしまったらしい。
撮影は一人ひとり別の部屋(隣部屋 )で行っているため、マイクでしか会話できない。その上牢屋に入ってしまった人は他のプレイヤーとのマイクが切断され、助けに来てくれるまで会話に参加出来なくなる。
「終わったな…はは」
力ない笑いが一人部屋にこぼれ、うずくまる。
丁度疲れていたところだ、休憩しよう。誰かが助けに来てくれるまで。あぁ、確か助けるためには難しいクエストをクリアしなきゃいけないんだっけ。申し訳ないなぁ…。後でちゃんと謝ろう。そういや今日、足引っ張ってばっかじゃないか?はぁーあ。
…ズキッ
あ、あれ?頭痛い…。カメラでストレスが溜まっちゃったかな。クソ…。
「…うまく…ッ…いかねえなぁ…ッ。」
どうして流れ出るのか分からない涙を拭くためVRゴーグルを外し、どうせ誰の声も聞こえないからとマイクとヘッドフォンを外す。
涙と頭痛を誤魔化すため更に小さくうずくまる。
ふと、カメラのことを思い出し、カメラに目を向けると、突然あたりが暗くなった。
「!…停電!?」
電気の使いすぎでブレーカーでも落ちたのだろうか。俺の周りは静寂と暗闇にしばらくの間つつまれていた。暗闇の中だと、さっきのゲームをより鮮明に思い返してしまう。俺の心は恐怖心に襲われ、身体は言うことを聞かず、ただ流れ落ちる涙て湿っていく洋服の様子を感じることしかできなかった。
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#dzr社
ぶれん
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#🦍🍆🍌⛄️🐷
コメント
1件
うわあ、最初は賑やかな動画撮影の雰囲気だったのに、後半で一気にぼんさんの内面が暴かれる感じが切なかったです……。普段は明るいのに、一人で小さくうずくまって「うまくいかねえなあ」って呟くところ、すごく人間らしくてリアルでした。停電の暗闇がゲームの恐怖と重なる演出もゾッとしました。次の展開が気になります!