テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
1件
最高(*`ω´)b続き見たい❤︎👍
多分これとあと一個ぐらい、だと思います
…
でも、鮮明に思い出せるものがあった。
誰もいない、使わなくなった部屋。c00lkiddの部屋だ。そこで見つけた、1冊のボロボロな手帳。
「『c00lkiddのにっき』
×がつ○にち
みんなぼくにいじわるなことするの。いたいよ。ハッカーのこどもって、みんなぼくのことそういうの。どういうことなの ねえ、パパ。
×がつ△にち
パパなにもわるくないのに。パパにひどいこというの、ゆるさない。
ねえどうして?なんでぼくにいたいことするの?おしえてよ。
×がつ□にち
ぼく、きづいたの。みんなはね、ぼくとあそびたいから、ぼくとおはなししたいから、ひどいことして、ひどいこといって、ぼくとおはなししようとしてるの。きっとそうなの。
○月×日
たすけてパパ
いたいよ
△月×日
みんな、ぼくと遊びたくてぼくにひどいことをするの。だから、ぼくもひどいことしたら、みんなに遊んでもらえるのかな。そう思って、パパの部屋にあったこれを使って、みんなにひどいことをするの。きっと、ぼくと遊んでくれる。楽しんでくれてるよね。
△月○日
どうして?みんな、楽しんでくれてないの?ぼくはただ遊んでほしいの。それだけなの。」
…まさかいじめでもされたのだろうか。今まで気付けなかったことを酷く悔やんだ。もっと早く気づいてあげたかった。もしかしたらc00lkiddは…自ら死を選んだのかもしれない。そう思うと胸が締め付けられた。
c00lkiddを失ってから1ヶ月ほどが経った。その間ずーっと、c00lkiddとの思い出の場所を巡った。今日は雨が降っていた。それもかなりの大雨だ。あの時、c00lkiddを拾った時のような雨だ。そう思って、あの日c00lkiddを見つけた場所に行ってみる。あれから数年経っているし、あの場所には当然何もなかった。c00lkiddがいた日々が恋しくなって、勝手に涙が出てきた。
「っ…うぅ…c00lkidd…」
この期間で、色んな所を訪れた。c00lkiddとの思い出が鮮明に思い出せた。色褪せることなどあり得ない、忘れられない思い出。どうでもいい日々のことも、何かイベントの日のことも、どこかへ出かけた日のことも、全部全部思い出せる。c00lkiddが荒らしてしまったElliotの働く店にも行ったが、残念ながら出禁を食らっていた。
我が子を守れなかった。
我が子を失ってしまった。
もう、何もない。
生きる気力もない。
父としての自分も、
ハッカーとしての自分も、
何もかも、捨ててしまおうか。
暗い暗い夜空の下。星たちが007n7を見下すように綺麗に輝いている。あんなに綺麗な星にはきっとなれやしないだろう。そのさらに下を覗く。どこまでも続く深淵のような、この下を流れる川。高い高い橋の上。そこに、007n7は立っている。
あそこに、深く、深く沈んでいきたい。
もう全てがどうでもよかった。c00lkiddがいなきゃ何も始まらない。でも、終わりはある。
今、終わりを迎えるのだから。
橋の両脇にある手すりに手をかける。そして、手すりに座る。今007n7の足の下は橋ではなく、その下にある川。一歩、ここから踏み外せばその先は奈落だ。”死”だ。
「これでよかったんだ…」
手すりを掴む手に力を入れ、体を押し出した。重力で頭と足の位置が逆さまになった。あの深淵へと、真っ逆さまに、落ちていく。ひらひらと体を打つ風が心地よかった。この背中から翼が生えて、どこへでも行ける気がした。
…でも。
…どうして?
…”僕”は…
心の奥底で、”俺”が叫んでいる。
「…まだ死にたくない…!!!」
もう遅いのに。
そうやって、ずっと叫んでいる。
…やめろ。
“僕”はもう決めたんだ。
後戻りなんてできないんだ。
早く終わらせてよ。
数秒ほどしか経っていないはずなのに何時間にも感じられた滞空時間。ようやく終わって地面へと到達した頭に強い衝撃が走った。それと同時に、視界が暗い闇へと飲み込まれた。
その闇の中、何かが聞こえた。
「…………こいつは………って…………うだな……………だ……………」
途切れ途切れで、ほとんど何を言っているのかわからなかった。そもそも、007n7は死んだはずだ。なんで声が聞こえる?
…そう思った時、目が覚めた。いや、どうして目が覚めた?不可解なことだらけで、何が何だかわからない。目が覚めて見た空間は、真っ暗で何も見えなかった。この空間に、また独り取り残された感覚だった。
笑い声が聞こえた。007n7を嘲笑っているようだった。その笑い声が途切れる。刹那、四方八方に不気味な真っ赤な目が見開かれた。どこもかしこも、目、目、目。おかしくなりそうなほど、赤い、目、目、目。全てが007n7のことを見ていた。差し伸べられた、赤い掌。
赤…
…c00lkidd?
「…そこにいるの?」
訳も分からぬままその掌を取った。さっきの笑い声がまた響く。強く握られた掌に引っ張られていく。その間もずっと、ずーっと、あの目たちは007n7をじっと見つめていた。
…
ごめんなさい飽きたのでここで一旦……⳺_⳻