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ほんとにごめんなさいもはや活動休止レベルで投稿してなくて本当にモチベがゴミカスなんです
…
…暖かい。これが死後の世界というものなのか?
「……い…………ろ…」
誰かが何か喋っている。
「…おい…………ろ!」
だんだんと、明瞭になっていく。
「…おい…!…きろ!」
きっと007n7のことを迎えに来てくれたのだ。瞼はどうも重くて開くのが難しい。もう、いいんだ。007n7も、c00lkiddも、天国へと来れたのならば…苦しむことなんてない。その想いだけが、007n7を安堵させる。
「…おい…!起きろ!」
誰かの声で目が覚めた。さっき話しかけていた声と同じだった。重い瞼をなんとかして持ち上げ、体を起こす。
「…やっと目が覚めたか…おはよう。」
そこにあった光景は、少なくとも007n7の想像する”天国”のような場所でないことは確かだった。”地獄”のような場所でもなかった。というか、そもそも007n7が”天国”に辿り着けはしないだろう。
「…え?な、なんで…」
状況が飲み込めない。一体どういうことだ。天国でも地獄でもない場所で目が覚めたのなら、まだ007n7は生きているのか。それとも、その狭間のような場所なのだろうか。ここは一体どこなのだろう。そして目の前にいるこの人物は誰なのだろう。
「えっと…こ、ここは…?君は…一体…」
「俺はGuest1337。Guestでいい。で、ここは…あー、なんて言ったらいいか…」
「簡潔にまとめなくてもいいから、とりあえずどんな場所なのか知りたい…」
「あー…なら…ここにいる奴らは全員巻き込まれたんだ。永遠に続く監獄のような”ゲーム”に。俺もだ。気がついたらここにいた、って感じで来たな…そういえば、お前の名前は?」
「僕かい?僕は……」
元有名なハッカーであったから、この男にも名を知られている可能性はある。もしかしたら……
でも、どうにもならない。そもそも犯した過ちは戻らないのだ。もうどうしようもない。
「…007n7。」
その名を出すことに酷く躊躇った。多分、というか確実に声にもそれが現れていたと思う。
「007n7、か。それで、さっきの続きだが…この”ゲーム”はkillerとSurvivorに分かれる…所謂鬼ごっこのようなものだ。細かいことは実際にやってみればいい。多分そろそろ今やっている試合が終わる。」
「鬼ごっこ…」
c00lkiddとよく公園で鬼ごっこをしていたな、と007n7は思った。だが、この雰囲気からするにそんな可愛いものではないのだろうと予想はつくが。
「お、ちょうど終わったか。」
「だーっ!!クソッ!!あと少しだったのに!!」
「まあドンマイドンマイ、次次。」
「Guestー、聞いてくれよー…ってそいつ…は…」
彼の顔には少しばかり見覚えがあった。Shedletskyだ。まずい。彼は間違いなく007n7のことを知っているだろう。確かRoblox運営側の人間だったはずだ。
「…お前まで…てか、お前が…?お前がこんなとこに来ちまうなんてな。」
「なんだ、Shedletsky。こいつと知り合いか?」
「知り合い…とかそういうのではねーけど…」
…このGuest1337という男は007n7のことを知らなかったらしい。まさかElliot以外にも知らない人がいるとは。いやElliotももう知っているのだが。
「少し意外かもなー…ま、ここに来たからには俺らは仲間だし?よろしくな。」
そう言ってShedletskyは手を差し伸べてきた。
「あ…う、うん…」
弱々しくそう呟いて、その手を取った。
「次いつ始まるんだー?」
「もう少しで始まるけど…」
「あと少し?じゃ、お前も行ってみるか!」
「え、あっ…?僕、かい?」
「そーだよ!お前まだここ来たばっかでなんもわかんねーだろ。習うより慣れろってやつだ!」
「そう、だね…少し、行ってみようかな。」
Shedletskyが少しこちらの方へ近づいた。
「…お前…随分変わったな。」
彼は周りに聞こえない程度の小さな声でそう言う。
「あはは…まあね…」
「ま…俺は別にまた悪事を働かなきゃ別にいいとは思ってる。他のAdmin達がどうかは知らないが…少なくとも俺はそう思ってる。今のお前の感じなら多分んなことしないとは思ってるけど、人の心情ってのはよくわかんねーからな。この裏で何か企んでるかもしれねーしな。まあでも、いつしかお前によるハッキング騒動も起きなくなったし…」
「うん…大丈夫。信頼してもらっていい。僕はもう悪事はやめたから。で、えっと…そろそろ、始まる頃じゃないかい?」
「え、あ、やっべ!!おい、お前も行くぞ!!」
「えっ、あっ、ちょっ!!ひ、引っ張らないで!?」
「楽しそうだなあいつら…」
“This round’s killer is … John・Doe”
そんな表示が出て、”ゲーム”は始まった。これが007n7の初試合だ。最初はなにがなんだかわからぬまま時間が過ぎていったが、しだいに理解してきた。とにかくこのジェネレーターを修理しながら、killerから逃げ回る。それだけなのだろう。道中、Buildermanを見かけた。でも当然彼も007n7のことを嫌っているはず…だが、Buildermanは007n7に近づき、こう耳打ちしてきた。
「あー…007n7、だろ?ハッカーだったかな…あっ、ならそのハッキングを使ってこのゲームを壊せたり…しないか?」
そう言われて007n7は自身のc00lguiを確認した。確かに使えはした。だがしかし、これを使ってこの”ゲーム”を壊すことは許されないようだった。制限がかかっていて、自身のクローンを生み出すこととどこかへテレポートすること程度しか使えなくなっている。テレポート先の指定は特にできる様子はない。
「…これで逃げろってこと?」
「…ダメそう?んー…お前ならここを壊すこともできると思ったのに…」
「このブロックされた機能の復活とかは…ううん、だめだ。色々やってるけどどれもだめだ。まず復活させるための手段も封印されてる…」
「まあでも…逃げるための手段が見つかってよかったじゃないか。」
「まあそう、だね…」
Roblox運営と元ハッカーだ、当たり前に気まずい空気が時々流れる。
「とりあえず、ジェネレーターをやればいいんだよね?」
「そうだな…とりあえず俺はセントリーでも建ててくるか…」
二人は別れ、007n7は近くにあったジェネレーターの修理にあたる。
「これとこれを…繋ぎ合わせて…よし、できた!」
…その時、何か音が聞こえた。足音だ。外を見てみれば、地面が一部真っ黒に染まり、腐っているようだった。それは道のようになっており、それを辿るとおそらくkillerであろう姿が見えた。
「…なるほど…こんな感じなんだ…」
つまり、あのkillerから逃げるのだろう。この足跡はどうやら踏むと継続ダメージを受けるようだった。他のSurvivorがこれを踏んでダメージを受けている。とにかく、初戦でなんとなく感覚は掴んだ。
あれから少し経った。数試合ほどの間だから、本当にほんの少しなわけだが。
“This round’s killer is … c00lkidd”
ゲームは、始まった。
その表示を見て007n7はしばらく放心していた。我が子が?c00lkiddが?死んでしまったはずの、あの子が?この目であの冷めきったあの子を見たというのに?理解が追いつかなかった。でも、声が聞こえてハッと我に帰る。killerから逃げるsurvivorの声だろう。それに混じって、よく聞いた声も聞こえた。間違いなくあの子、c00lkiddの声。本当にあの子はkillerになっていたというのか。動悸が止まらない。会えたのはすごく嬉しく思っているのに、こんな形で会うことになってしまったのが、痛みを感じるほどに苦しかった。
「007n7…だったっけ?」
「えっ…あぁ、うん…えっと、君は…」
「僕?僕はTwotime。なんだか君が苦しそうにしてたから心配になって!」
本当に心配しているのかと疑うほどに笑顔だった。貼り付けた笑顔のようにも見えた。彼、Twotimeと話すのはこれが初めてだったが、彼からは何か異質なものを感じた。
「大丈夫…なんでもない。」
「本当に?本当にそう?僕にはそう見えないけどー…まあ、君がそう言ってるならいっか。」
よくわからない…一体なんだったんだ、彼は。でも確かに、苦しい。もうc00lkiddは立派なハッカーになってしまったんだ。父である007n7のせいで。抱きしめたくて仕方がないのに…survivorとkillerという立場、そして…c00lkiddがハッカーであるという点。皆からどんな視線を向けられてしまうか。ハッカーとしての過去を捨てたかったのに、皆からハッカーと思われてしまっては……
そこまで考えてハッとした。我が子よりそんなものを優先してどうする。せっかく会えた我が子だ…これが夢だとしても、どうしても、あの子と話したい。ごめんねと言いたい。気づいてあげられなくてごめん、と。あそこまでc00lkiddが追いつめられていたことを…c00lkiddがいなくなったあとにようやく理解したんだ。生きているうちに気づけたならば…それに、あの子は助けを求めていた。気づいてあげられなかった。助けてあげられなかった。謝りたい。そしてもう一度…あの幸せだった時間のように…あの頃のように我が子を抱きしめたい。皆から軽蔑の目を向けられることは間違いないだろう。それでもこの想いと比べればどうでもいいことだ。こんなことで悩んでいた自分がとんだ大馬鹿に見えてきて、笑った。自分を嘲笑うかのように。
あの子のもとに向かって歩き出した。走り出した。息ができなくなりそうなほど、走って。
「あはははっ!!捕まえたーっ!!」
「っぐ…ぁ…はぁっ、はぁ…」
…ようやく目にした我が子は、まるで別人だった。笑いながら、楽しみながら人を殺す…その名の通りの殺人鬼だった。でもこうなってしまったのは自分の責任でもある。追われている…今にも死にかけなのは、さっき話しかけてくれたあの彼、Twotimeだ。
「どうして?もっと遊んでくれないの…?パパはもっとたくさん僕と遊んでくれたよ!すっごーく楽しかったんだ…でも…パパはどこかに行っちゃったんだー…そうだ!パパはどこにいるの?」
パパ。その言葉がどれだけ嬉しかったことか。
「君の…パパ…?ごめん、僕は知らないや…」
今にも倒れそうな顔で、彼は無理にでも笑みを浮かべた。青ざめて、血だらけになった、惨い顔で。
007n7は駆け出した。仲間達がこちらを見ているのにも関わらず。誰かが007n7を引き止める。Chance、だっただろうか。
「おい、お前!killerのとこ突っ込んでったらあぶねーぞ!!」
「ダメだ、止めないでくれ…!!行かなきゃ、僕は行かなきゃなんだ…」
「まさか死ぬつもりか?」
「そんなんじゃない。とにかく、離して…!!あの子のところに、行かなきゃ…行かなきゃ…」
「なんだよ、なんでそこまで行きたいんだよ!?」
「だって…あの子は、あの子は…っ!!はぁっ、はぁっ…」
力が足りないせいで拘束から逃れられない。動揺しているせいもあってうまく力が入らないし、うまく説明することができない。ただ叫ぶことしかできない。離して、と。
「…007n7…?」
「え…?パパが、ここにいるの?」
「え?パパ?」
一瞬その言葉に空気が一気に凍りついた。それをすぐさま破ったc00lkiddは、先ほどまでの陽気な少年ではなくなっていた。
「…ねえ、パパはどこ?いるんでしょ?さっき、007n7って…」
地面に尻をついているTwotimeの顎に当たるギリギリのところに持っていた剣を向ける。驚くほど無表情で、低く、くぐもる声でTwotimeに話す。そんな狂ってしまった少年の父である007n7でさえ、そのようなc00lkiddの声は聞いたことはなかった。
「…007n7が…君のパパなの?」
「…」
呆然と会話を聞いている007n7。それはChanceやその周りにいた野次も同じであった。
応えなければならない。言ってあげたい。「パパは戻ってきたよ」って。でも、体が動かない。
「ねえ…答えてよ。君のパパってのは…007n7なの?」
「…」
Twotimeの問いに、少年は沈黙を貫いた。
「…お前……」
Chanceが驚いた顔でこちらを見つめてくる。掴まれていた手はいつの間にか離されていた。涙が出そうになるのを堪えながら、その場で、007n7は言う。
「c00lkidd」
その名を、恐れながらのように口にする。ほぼほぼ掠れたような声が、c00lkiddの耳に確かに届いた。大きく息を吸って、もう一度名前を呼ぶ。
「c00lkidd…僕は……」
笑みを作ろうとした。でもうまくいかなかった。それでも、話し続ける。伝えなきゃならないから。
「パパは……戻ってきたよ。僕の愛しい我が子。」
堪えきれなくなった涙が頬を伝うのを、誰が見たのだろうか?
…
多分次あたりで最後…かな……???
待ってて、ください………⳺_⳻
コメント
2件
キタキタキタキタキタキタキタキター!!!!!!もう悔いないかも
最高です😭😭😭 心臓ドクンドクンです😭 次回待ってます🎶