テラーノベル
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「…で?」
俺から話さないと口を開いてくれなさそうなくらいに
ずっと縮こまっている
何か話そうとしているのはわかる
けど
喉に詰まって話そうとしてまたやめて
それの繰り返しだ
だから俺から少し話しやすいように
すれば話してくれるだろうと思い
先に声をかける
するとはやとは小さく息を吐いて
「ごめん。」
ようやく口にした言葉
喉の奥がスッキリしたのか
さっきよりは楽な表情
「俺の方こそごめん。」
ムキになってはやとの気持ち考えられてなかった俺にも責任はあるし
話してくれても…なんて普通に考えれば
こんな忙しい時に俺のこと考えんなよ
ってはやとなら思うとわかるのに
何十年やってても
たまにすれ違うことはあるものの
ここまで大事になったことはなかった
「…最年長なのにみんなのことまとめられなくて、こんな情けない最年長でごめん」
さっきからごめんばっかだ
何も悪くないのに
その気持ちを言葉にするのが少し難しかったが
この気持ちを伝えないと
ずっと謝るばかりだと思うから
「まとめんのは俺の役目、何年リーダーやってると思ってんの?」
俺はかれこれ8年リーダーを務めてきた
みんなもよく言ってくれる
やっぱりリーダーは仁ちゃんやないとな!
吉田さんがリーダーは妥当!
よっしーはリーダー向いてるよ。
その言葉が俺は嬉しくて
いつも何かと言い訳みたいに
聞こえるリーダー
リーダーだから
リーダーなんだから
心無い言葉を投げかけられた時も
いつも支えてくれた
そして1番早く来てくれるのは
いつもはやと
だから俺もはやとの異変には1番早く気づいて解決してあげたい
俺も恩返しがしたい
みんなもそう思っている
はやとは少しふっと笑って
わかりやすく肩の力を抜く
「…やっぱ俺の隣は仁人じゃなきゃ」
長年一緒にいるからとかじゃなく
1番近くで支え合って
悩みも相談もしあって
信頼しあってるからこそ言える
ようやく目を合わせてくれた
その目には虚なんて眼中にもない
明るく元気な目をしていた
相変わらず隈はすごいしやつれてるけど
目だけはいつものはやとを取り戻していた
「そっか、」
そう返して俺はスマホを取り出す
そして「俺休むわ」というメッセージを見つめて
また新たに送る
「やっぱ取り消し!大人気なくてすまん」
少しふざけたメッセージを送る
そうすればみんな
ほら
塩崎
「なんや!でも戻ってきてくれて嬉しいわリーダー!!」
曽野
「リーダー帰ってきてよかったわぁぁ」
山中
「おかえりリーダー」
そのメッセージの後に
また一つ返信があった
佐野
「ありがとうリーダー」
俺は小さく笑って
隣のはやとを見る
「直接言えよ笑!」
「なんか恥ずくて…」
「らしくな!」
「るせ!」
#snjn
あじさい。
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コメント
1件
あじさい。さん、第2話読み終えました〜!もう、最初の縮こまってる描写からじわっと来ましたね…。「ごめん」ばかり言うはやとくんに「何も悪くないのに」って思う仁人くんの視点がすごく優しくて。特に「隣は仁人じゃなきゃ」のセリフ、胸に響きました。長年の信頼がちゃんとあるからこそ言える言葉ですよね。最後の「直接言えよ!」の流れで笑顔になれるのもこの作品の温かさだなあ。仲直りのシーン、ほんとにほっこりしました!次も読ませてくださいね🌷