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ハンバーガーを貰ったから、今日はコンビニに行く必要はないと考えていたが、いつもの流れでコンビニに向かってしまっていた。もうここまで来たから何か買って帰るか。
何を買おうか見ていると、見慣れた姿が目に入った。酒井たちだ。
あいつら最寄駅同じなのか。
見つかりたくなかったので、さっさと選んで会計を済ませた。
「デート帰りっすか」
コンビニを出て少し歩いたところで、声をかけられてしまった。しかも内容の意味もわからない。
「花田凌さんのお気に入りのようで」
「放課後デートアツいっすねー」
「二人でカフェなんか行っちゃって」
見られていたのかとは思ったが、面倒でしかなかったので、聞かずにそのまま歩き続けた。
「花田こいつ選ぶのはちょっと見る目ねえなー」
「いや、こいつが媚び売ってるだけだろ」
「おお、それは花田も大変だわ」
「、、おいおい、無視よくないよー」
「否定しないってことは?事実?」
足を止めてしまった。
「事実っすか」
酒井が俺の前まで来て聞いてきた。
「昨日花田が違うっつってたろ」
「そりゃーまあ、お前と付き合ってるってバレたら恥ずいからじゃねえの」
酒井の発言に他の奴らが静かに笑い出した。
「凌もさ、お前の頭脳目当てで関わってんだから、勘違いすんなよ」
そう言って酒井は去って行き、それに続いて他の奴らも去って行った。
「随分遅いわね、遊ぶ連れでもできたの?」
リビングで話しかけてきた母を無視して、コンビニで買った飯を持って自分の部屋に上がった。
勘違い、する訳ねえだろ。
今まで散々してきたんだから。