ボスラッシュ当日の午前7:00。
カムイちゃんはダーリンの脱法 パンケーキ屋さんにあるふかふかパンケーキ ベットからむくりと起き上がり、大きく背伸びをし、ふわぁとあくびをしました。
そして彼女がこの世でもっともお気に入りの 服、『世界制服』を着て大好きなダーリンの いるキッチンへ向かいました。
この制服には特にわからせ能力はありません。ただのかわいい制服です。
そしてカムイちゃんにわからせ能力はありません。必要ないからです。
カムイちゃんはその純然たる暴だけで
世界の全てをわからせてしまえるからです。
ダーリンはすでに起きてキッチンでパンケーキ用のフライパンをスポンジであらっていました 。
「ちょっとお散歩ついでに買い物にいってきまーす☆」
「いってらー。」
ダーリンはフライパンをふきふきし、
棚にしまい、カムイちゃんの写真が待ち受け
画面になっている自分のスマホを手に取り
天気予報を確認しました。
わからせ合戦当日の天気は晴れときどき曇り、ところにより大雨と書いてありました。
カムイちゃんはすでにいつものようにレインコートも財布も持たずにダーリンの脱法キッチンのドアを蹴飛ばして出て行ってます。
「はぁ、また修理しなきゃな。直すの大変なんだよなぁ……。」
とダーリンはいつものようにため息をつきました。
ボスラッシュ第一戦のステージは
カムイちゃんのナワバリのすこし先にある
そこそこ大きいスーパーです。
第一のボス、カニドーラク君はスーパーの
店員さん達のお肉と鮮魚コーナーのカニさんたちを くっちゃくっちゃしながら食べていました。
おいしそうに熱も加えずにもぐもぐしています。
カニって茹でた方がおいしいよって
教えてあげたいですね。
店員さん達はすでにカニドーラクにわからされていたため逃げることも声も出すことも
できずに生きたままくっちゃくっちゃされていました。
そこにスーパーをぶちこわしながらカムイちゃんが鼻歌まじりにお買い物に来ました。
カムイちゃんにとってのお買い物とは、
スーパー?というところにあるおいしい
食材をみつくろい、ダーリンのパンケーキの
材料にすることでした。
もちろんお金は払いません。
お金を払わずにスーパーの食べ物をおうちに
もってかえってしまうことはあるていど
かしこい人間のお母さんや子供たちでもしってる そこそこ悪いことです。
人間ならちょっと、あるいはものすごく
おこられます。最悪檻にいれられて
ものすごくしょんぼりします。
ですがカムイちゃんはかわいいクマさん
なのでセーフです。
カムイちゃんは頭よわよわベアーなので
食べ物を探すのに夢中でボスラッシュのことをわすれていました
なのでカニドーラク君、力いっぱい吠えました。
「ぬぅぅぅぅおおおおおおおおお!!!!!!!!」
その大きな声はただでさえ割れてるガラスが
さらにパリーンと割れるほど大きな声でした。
あまりに大きな声だったのでカムイちゃんは
思わず
「うわうるさっ。」
と言って少しいやなきもちになりました。
そこでカニドーラク君、大きくジャンプして
ただでさえこわれているスーパーをさらに
ぶちこわしながらカムイちゃんの元に
訪れました。
スーパーをこわすと皆が困ってしまうことは
物心のついたちっちゃい人間さんでも
わかる悪いことです。
人間なら檻にいれられてかなり長い間
しょんぼりしないといけません。
ですがカニドーラク君はかわいいクマさんなのでセーフです。
カニドーラク君はわざとカムイちゃんの
目に止まるようにその無駄に大きくした
体でとおせんぼをしました。
これにはカムイちゃんもブチギレです。
「きもっ。」
これはカムイちゃんがブチギレたときの
鳴き声です。こわいですね。
そこに小さなシロクマのレフェリーが
やってきました。
レフェリーがピピーッとホイッスルを鳴らします。
わからせバトル、スタートです。
まずはかわいいクマさんたちの体格差を
みていきましょう。
お互いの大きさを比較するとカムイちゃんが
カブトムシくらいの大きさなのに 対し、カニドーラクはコーカサスオオカブト
ぐらいの大きさがあります。
YoutubeかTiktokでカブトムシの対戦動画を見たことがある人は分かると思いますが
結構な体格差です。
それではカニドーラク君が有利なのでしょうか?
いいえ、違います。
なぜならカムイちゃんは純然たる暴の化身。
ものすごく大きな筋肉の塊をぎゅっと圧縮してかわいいクマミミのJKの姿にした存在。
それがカムイちゃんです。
カムイちゃんの筋肉の量を実際の大きさに
拡大しカニドーラク君と比較すると
人間とヘラクレスオオカブトほどの
体格差があります。
分かりづらいかもしれないので説明しなおし
ますが、カムイちゃんが人間さん(およそ157cm)、カニドーラク君が(およそ17cm)
です。
すでに決着はついてました。
「ぐ………っ…….!!!!」
カニドーラク君、一歩も動けません。
カムイちゃんが垂れ流す途方もない圧に、
すでにわからされそうになっています。
「…..ッスーー。」
ここでカニドーラクくん、深呼吸をしました。己の精神をわからせ、恐怖心をわからせるためです。
さらにカニドーラク君、大きく足をあげて
四股を踏みました。
それはとても美しく、洗練された四股でした。
カムイちゃん、これには思わず。
「だっりぃですねぇ。」
と苛立ちを露にします。
カニドーラク君、カニのように低い姿勢で
構えます。
そこで小さなシロクマのレフェリー君が
シュッと現れて、ピピーとホイッスルを
鳴らします。
わからせ合戦、開始です。
カニドーラク君、ジリジリと間合いを詰めます。
カムイちゃんはカニドーラク君を睨んだまま
一歩も動きません。
「グッ……グオオオオオオオオオオ!!!!!!」
カニドーラク君吼えます。
カムイちゃんの腹筋に向かい張り手を
かましました。
「…….いった。」
しかしカムイちゃん、びくともしてません。
カムイちゃんものすごい怒りです。
カムイちゃんの姿が一瞬で消えました。
「!!??」
カニドーラク君、目で追えてません。
カムイちゃんはすでにカニドーラクの背後を
とっていました。
カムイちゃんはカニドーラク君の体を
純然たる力でもちあげ吼えました。
「クマ…..クマ…….バァスタァァァァァ!!!!!」
カムイちゃんの必殺、クマクマバスターが
炸裂し、カニドーラクくんを思い切り地面に
叩きつけました。
「ガッッッ!!!!??????」
人間さんなら普通に死んでしまいます。
ですがカニドーラク君はクマなのでセーフ
です。
シュバッとレフェリー君がやってきて
カウントを取ります。
さあカニドーラク君、わからせられてしまうのでしょうか。
「1….2……チッ。」
「ぬおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」
カニドーラク君、痛みと恐怖をわからせながら立ちあがりました。
これにはレフェリー君も思わず舌打ちしました。
カニドーラク君、奥の手を使います。
「最終奥義、《悪神の饗宴!!!!!!!」
カニドーラク君の身体が黒く染まりだします。
「ッシ!!!!!!」
カニドーラク君、カムイちゃんに突進しました。
カムイちゃんにとってはノミが飛び込んできたようなものでした。
「きっも。」
そういってカムイちゃん、腕でこれを叩きます。
「ガッッッ!!!!!!!!!!!!??????」
鼻っ柱を叩かれカニドーラク君、怯みました。
カムイちゃん再びカニドーラク君の背後を
とりました。
今まで多くのクマ達が、カムイちゃんの
クマクマバスターを対策しようとしました。
しかしカムイちゃんは純然たる暴、
ナチュラルボーンつよつよクマさん。
これまで全てのクマクマバスター対策を
クマクマバスター一本でわからせてきました。
故に彼女は決して鍛えることなく、
故に彼女は技を増やすことなく。
純然たる力によってカニドーラク君を
掴み、持ち上げ、投げました。
「クマクマ……バスタァーーー!!!!!」
「ガッッッ!!!!!!?????」
いくつかの骨が折れる音がしました。
人間さんなら余裕で死んでる威力です。
ですがカニドーラクはクマなので
セーフです。
「1….2……3……。You win!!!!」
このわからせ合戦、カムイちゃんの勝ちです。
しかしカムイちゃんのわからせはまだ終わりません。
カムイちゃんはカニドーラク君を掴み、
その純然たる暴でなんどもなんども地面に
叩きつけました。
そして最後にほいっと高くなげて地面に
投げつけ高笑いをしました。
「アハハ……アハハハハアーヒャッヒャッ
ヒャッ!!!!!人とカニしか食べれないざこざこ
ベアーがボクの道を塞いでんじゃねぇぇぇ
ですよぉぉ!!!!!」
そうやってカムイちゃん、調子に乗って
カニドーラク君のおなかでトランポリンを
しております。
カムイちゃんは更に調子にのって
カニドーラクのおなかの上でパシャパシャと
自撮りを取りました。
ここまで全て、わからせ団の計算の内です。
カニドーラク君はものの見事に役目を果たしました。
えらいですね。
そんなことも露知らず、カムイちゃんは
スーパーの食材をテキトーにポイポイして
食材をたんまり持ってダーリンの脱法パンケーキ店へと戻っていきました。
はてさて、どうなることやら。
ボスラッシュはまだまだ続きます。
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