前回のあらすじ
レーベン王国に落ちこぼれの「真央」(まお)と天才の「凛」(りん)が住んでいた。ある日、真央は屋上から突き落とされ、死亡。その後、転生しろという事になり、転生するという決断をして、転生してみたものの・・・
気がつくと、また同じようにぜんっぜん知らないところにいた。しかも、今回は毛布の上!!
「なんかうまく喋れないち、うまく動けにゃい!あと、頭に変な感じするち、暑いよぉ。」そこへ、ガチャリと音がして誰かが入ってきた。チャイナドレスを着て、髪をお団子くくりにした女の人だ。その人は入ってくるなり、こんな声を上げた。
「え、ええええええーー!!もう座れるんですかぁぁ!魔王様!」「ま、魔王・・様??」「おしゃべりもできるんですかぁ!?」「ここはどこ?あたちは魔王になったのぉ?」動揺しながらもその女性は言った。
「ここは魔王城です。そして、あなたはまだ幼いながらに魔王になられたのです。」その言葉に真央はびっくりした。何しろ、敵だと思っていた魔王に転生してしまったからである。しかも、鏡を見ると、ツノが生えていた!!
頭を振り、窓の外を見ると、燃え盛る高い塀と、その奥には畑が!呆然としていると、女の人は、色々教えてくれた。
「紹介しますが、ここは魔界です。作物は育ちにくけど、みんな助け合って平和に暮らしているわ!村が見えるでしょう?あそこには非戦闘員が暮らしているの。でも、あそこの平和を脅かす者がいるの。そいつらは、{勇者}と呼ばれているわ。勇者たちは抵抗していない村人たちを殺害したり、金品を奪っていくの。」その言葉に真央は動揺した。
「転生前では魔物たちが私達の平和を脅かすと言っていたのに、、、、、。」「なにか言った?」「う、ううん。」「そう。私は下の階の広間にいるわ。何かあったら、来てね。」そして、言い忘れたように、「そうそう、私の名前は{盟}(めい)。よろしくね〜」
やっとどこかへ行ったと思った真央・・いや、魔王は、とりあえず、部屋を出て階段を降りるのではなく、登っていった。難なく上の階に来た真央は、ドアを開いた。そこにいた人を見て、真央は驚愕した。
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