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どうも
なんかYouTubeで見たものです。そのお話を全身組のお二人でかかせていただきます。
実際に私が見たものはYouTubeで『【2ch面白いスレ】中に8人の人格がいる解離性人格障害の女と結婚した【ゆっくり解説】』と検索したら出てきますね。とってもいいお話だったで是非!
どうぞ!
引っ越してきた🦀✖️隣人🐱
最初はお二人仲良くないよん
夏のある日、俺は住みやすい街から離れて小さなアパートに引っ越してきた。
大荷物、というのか。背中に歪に膨れ上がったリュックを背負っている。ただただ重いだけで大したものは入っておらず、なぜか損した気分になる。
黒くって、ちょっと汚れたアパート。慣れない風景に知らない鳥の鳴き声。周りを飛び回るちびっこい虫を払い除けながら管理人のいる一回の部屋を訪れると、優しそうな老人が小さくサビかかった鍵を手渡してくれた。
「あの、今俺の部屋のお隣さんっているんですかね?」
「ああ、右隣の部屋にはいらっしゃるよ?左隣は空いてるけどね」
「ありがとうございます、では」
「いえいえ、いい暮らしをね」
にこ、と愛想のいい笑顔を向けてくるとすぐにパソコンに向き直って作業をし始めた。まあ仕事なんだし、別にいいんやけど。
がちゃり、
回しにくい鍵に少し苦戦して、数分後。やや重たいドアを開けるとすぐに玄関。そしてうっすらと光を纏った長めの廊下。外見はあれだが、中はまあまあ整っているようだ。
リビングに着くとどかりと掃除された床に持てるだけ待っていた荷物を落とす。重くて重くて、肩が痛い。
「はー、あとお隣さんに挨拶、かな」
めんどくさい、でも一応これからちょっとは関わることになるだろうから、まあしょうがないかな。
京都からあらかじめ買ってきておいた挨拶の品を手に持つとまた玄関で靴を履いてドアを開けた。
古びたそれを音を立てないように優しく閉めるとすぐ右隣のドアの前に立った。
こういうことをするのは初めてだからなのか、ドクドクと心臓が速く脈打つ。今まで壁システムとかいって大して人と関わらなかったのが裏目に出たのか、中々勇気が出ない。そんなことをしていくだけで時間が過ぎていく。
がんばれ俺!
自分で励ましながらチャイムに手を伸ばす。
ぴんぽーん
俺の緊張なんか知らずに気の抜けた音と返事が返ってくる。奥からパタパタと走るような音が聞こえてくると扉がゆっくりと開いた。
「え、っと…?こんにちは?」
「こ、こんにちは!今日隣に引っ越してきました!えっと、レトルトって!いいます!よろしくお願いします!」
「え、あ、はい…。よろしくお願いします、。俺は、キヨっていいます…。」
流石に一息で言い過ぎた。めちゃくちゃでかい声出たしお隣さんめっちゃ困ってる。…てかすごい顔かわいい。キヨさん?かな。なんかあどけなくって幼い感じで、かわいい。そんなにかわいいけど声も小さいしオドオドしてて目がさっきから合わない。俺と同じで人見知りなのかな?かわいいけど。
「(って、あかんやん…!そんなこといきなり思っても!はやく渡すものだけ渡して帰ろ!)」
「あの、えっと、どうしましたか、?」
こちらもオドオド、焦っている俺に控えめに言ってくる。見た目よりもか細い声にちょっとギャップ感じる。
今、背筋伸びてないけど絶対俺より全然身長高いな。真っ赤に染まってる後ろの襟足にほんのりと赤くなっている頬が可愛らしい。あ、この子めっちゃタイプ。
「あ、ごめんなさい!これ!大したものじゃないけど、受け取ってください!」
ずいっ、と相手の前に出すと困ったように眉を顰めて、少し笑ってそれを受け取ってくれた。
「ありがとうございます。これからお願いします。」
「は、い!よろしくお願いします!」
にこり笑うとでは、という声が聞こえて重たい扉が閉じられた。まだ少し嬉しさが残っていて、幸せな気持ちになる。かわいいお隣さんにまあまあいい暮らし。結構良いのでは?とかなんとか。
ずっとここに立っている訳にもいかないからすぐ隣の俺の部屋に引っ込んだ。現在時刻14時ちょうど。そろそろ引越し業者がきてくれる頃だろう。さて、できる限りの準備でもしようかな!
数日後
テレビや冷蔵庫、それにエアコンまで!快適で素晴らしい!!
新しい暮らしもそこまで悪くないものだ。収納棚だってたくさん並べられるのだから収集癖のある俺にも嬉しい。新しいことにも挑戦することができて満足満足。
そして今は朝6時半。起きるにはまだ少し早い時間なんだろうけど、今日は燃えるゴミの日。世界一めんどくさいことをするには、二度寝の後は絶対気力も湧かない。
はあ、するしかないかなぁ、
やだやだ。はやく終わらさないと、気分沈んちゃう。
めちゃくちゃ頑張って1分もかからずゴミをまとめて、赤色の袋をもって靴を履く。赤色、といえばこの前のお隣さんを思い出す。
実は1日前、家をでるタイミングでちょうど会った。猫背気味だった背はピンと伸び、だらしないTシャツはシャキリとして髪も良く整えられていて、いかにも好青年っぽい感じだった。
『おはようございます。今朝も暑いですね。』
ハキハキしてた。何かあるのかな、とか。まあでも気合を入れていただけかな。どうせ恋人に会うとかなんとかでしょ。俺には恋人とかいないから、あーあ、かなし。
でもなぁ、あんなに素敵な人がいつも横にいてくれたら凄い幸せなんやろうなぁ。はあ、俺も恋人作りたい。できればキヨさんみたいな。
…あれ、何分ここにいたんだ俺。はやく捨てに行こ。妄想も考えも今になってはくだらないものになる。
がちゃり、もうすっかり慣れた重さを前に押すと明るさで目が眩む。日が強いのか、皮膚を焼くような痛さが遅れて出てくる。これだから夏は嫌いなんよな。
「ふー、あつ、」
独り言をぽつり。
そんな声に返事などは返ってこないだろう、そう思っていると
「暑いですね、レトルトさん」
横からこの前聞いた心地いい声が聞こえた。
瞬時に顔を横に動かす。ふわりと風が吹く。そこにはゆるくて、なんだかふわふわした彼がいた。夏なのに長袖を着て、暑そう。でもゆるふわな服は可愛いが勝つ。
「あ、そうですね、」
「んふ、驚かせちゃった。おはようございます」
ふわふわ、周りに花が飛ぶような幻覚が見えるような、そんな気がした。
「おはようございます、キヨさん」
「…ね、レトルトさん。こんな堅苦しい呼び方なんかやめたいの、俺。なにか“特別”なのちょうだい?」
「んぇ?とくべつ、?」
「あはは、なにそれー、かわい!」
驚くのも無理はない。いきなり大親友だとかいえない人から“特別”をせがまれたからだ。別にいいのだが、言い方、ちょっと、うん。なんでもない。
「え、じゃあ、レト、さん?とか?呼ばれたことないかも、です…」
「!いいね、それ!レトさん!ふふ、いいな、これ。レトさん、お話ししてくれてありがと。じゃあ次俺に会う時は“キヨくん”って呼んであげてね!またね!」
ばびゅんっという効果音が聞こえるように、すぐ隣に引っ込んでいった、きよくん。…やっぱ違和感やな。
あ、やば。俺ここに何分いるん、、しかも二度目やし。
キヨくん、キヨくん?と復唱し、ハテナマークを頭に浮かべながらゴミステーションに足を運ぶ。蓋を開け、ゴミを入れた。よし、任務完了!頑張ったなおれ!
その後部屋に戻ったけど、結局なんの気力も湧かず、ベットの上でごろごろしてたら眠たくなって、結局二度寝かました。
続くよ!!??!!続きますよ!!!??
多分すぐ出すと思う!