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32 - スマホリング事件  橙桃

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2022年05月26日

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橙桃です。本人様とは関係ありません。

地雷だよって方、通報される方は見ないようにしてください。



桃side


いつもどおり動画を投稿した数十分後、充電しておいたスマホに着信が入った。

相手は彼氏である橙。あいつからの電話は珍しい事でもないから驚きもせずに通話ボタンを押した。


橙「あ!やっほ〜!!愛しの橙くんやで〜♡桃ちゃんのとこにもグッズ届いたんやな〜!」

桃「あぁ、動画みたんだ」

橙「そうそう!!流石に別で買った俺のグッズは動画に出せなかったかぁ〜」

桃「買ってねぇよ」


否、しっかりと購入済みである。何なら今新しいクッションの橙バージョン抱いてるし。


橙「またまた〜そんなこと言って毎回買ってるくせに!今だって俺のクッション抱いてるんやない?」

桃「ゔッ……」

橙「え?まさかの当たり?冗談で言ったんやけど」

桃「………………悪いかよ」

橙「待って好き。今すぐ会いに行ってぎゅーしたい」

桃「来んな」

橙「俺もそろそろ届くはずなんよね〜桃ちゃんのグッズめっちゃ買っちゃった!最近お金がどんどん減ってく…」

桃「あ〜甥っ子たちに貢いでるとか言ってたな」

橙「そうなんよ〜めっちゃかわええ…あ、桃ちゃんの方がかわええよ!!!」

桃「はいはい」

橙「本当やで?!」

桃「分かったよw」


俺とうとう子供よりも可愛くなったのかよ


桃「お兄さん一家とも随分会ってないな…お兄さん結構面白いから好きだわw」

橙「は?浮気?」

桃「ちげーよ」

橙「てか桃ちゃんにとってはもうお義兄さんやからな?」

桃「ざけんな、いつ結婚したんだよ」

橙「俺はそのくらい好きなんやけど」

桃「…………あっそ///」

橙「照れた」

桃「照れてねぇよ」

橙「話し戻るけどさ、俺新しいグッズで1番楽しみにしてるグッズがあってさ〜」

桃「ふーん」

橙「ちょっとは興味もってや〜!」

桃「んで、何が楽しみなの?」

橙「スマホリング!!」

桃「…なんで?」

橙「だって指通すところ指輪になってるやん!桃ちゃんカラーの指輪とか実質桃ちゃんと結婚してるってことやろ?」

桃「へー……」


それは…確かにいいかもと、久しぶりに橙に共感出来た。

そういえば俺も一応橙カラーのスマホリング買っておいたな。

後ろに置いてあるいちごのおうじ商店の箱から未だに未開封のスマホリングを取り出す。

付けようかな…と可愛いことを考えちゃったり。


橙「どーしよー!!スマホに付けてたらスタッフさんにバレてしまうかもー!!」


そう騒いでいる橙を放っておいてスマホリングを出し、スマホの裏に付けてみる。

可愛いけど……やっぱ恥ずいな。取ろう。


橙「ヤバい周りから変な目で見られてもうた〜!てことで桃ちゃんドア開けて♡」


桃「…………は?」

橙「やっほ〜!!会いに来ちゃった♡」


いや会いに来ちゃった♡じゃねぇよ。

マズイ。まだスマホリング取ってない…!!


橙「??入ってええ?」

桃「ゔぐ……」

橙「どしたん」


考えろ。考えろ。見つかったら恥ずかしいだけじゃ済まない。


橙「……入るで」

桃「えっちょっ、!!」


橙「…………」

桃「…あ……えっと…」


終わった。今すぐにでも消えたい。


橙「……き…」

桃「?」

橙「好きぃぃぃぃぃぃ!!!!どうしよう!好きすぎて俺死ぬ?!ここで死ぬ?!今日俺の命日?!?!」

桃「ちょ…近所迷惑………」

橙「ねぇどうしよう桃ちゃん!桃ちゃんが可愛すぎる!!!」

桃「それを俺に言われても…」

橙「スゥゥゥ…ハァァァ……ヤバい落ち着けない…!!心臓よ、止まれ」

桃「心臓止まっちゃダメだろ」

橙「だってだって!!」


抱き着いて来る橙。恥ずかしいけど喜んでくれたなら良かったかもな。


桃「橙」

橙「?なーに?」

桃「お前も早く付けろよな」

橙「ええ勿論。届いたら光速で付けます」






後日


青「うっわ」

赤「えー!!やっばー!!」

黄「まさか桃くんも付けるとは……」

桃「悪いかよ」

黄「いいえ、別に?」

橙「桃ちゃん見て」

桃「なに?」


橙のスマホの画面を覗くと青のインスタが映っていた。



こいつら結婚しやがった


文字の上に俺と橙が隣でスマホをいじっている写真

しっかりとお互いのスマホリングが写っている




橙「バレちゃったな♡」

桃「青ーーーーー!!!!!!」


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