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何時も通り、出社して、御局様に仕事を押し付けられ上司には理不尽に私が手出ししていない仕事を私のミスだと説教をされる。
そして、何時も通りサービスという名の残業をして退勤する。
家に帰って、ご飯を作って食べて、お風呂に入って歯磨きして寝る。それの繰り返し。
其れが私の日常。
────────なんて、そんな何処にでもある平凡な日常が私の日常な訳が無い。
真っ暗な必要最低限の家具が置かれた殺風景な部屋でカタカタとパソコンのキーボードを指で奏でる。
パソコンのモニター画面には、組織が欲しがっている情報が映し出されている。
モニターの光によって映し出される20歳程の女の顔。
その瞳には、モニターに映る金の髪色に、褐色の肌、灰色がかった蒼の瞳の男の画像が反射している。
「……バーボンだけじゃなかったんですね。
────────安室さん、。」
紡いだ言葉に反応する様に、背後からガチャ、後頭部に冷たい何かを宛てがわれた。
「残念です、。」
男の声が発した言葉の後。
──────ぱんッ、!
乾いた銃声の音が真っ暗な部屋に響いた。