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富来 えび
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富来 えび
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~初めに~
『復讐戦姫~龍』は、『復讐戦姫』の続編となっております。
先に読めば「あっ、あの時のネタが使われてる」と、
後で前作を読めば「あれ、この場面って?」と、 それぞれ楽しめます。
私が今まで出してきた作品で、20章を越えた作品は初めてです。
いつものごとく、アイデアが消えぬうちに書いたので、時間軸がおかしかったりするかもしれませんが、どうか指摘せずスルーをお願いします。
前作同様、架空の人物、方円が主人公です。
それでは、お楽しみください。
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追記~
【作品閲覧にあたってのお知らせ】
戦などの場面において、暴力表現に該当する描写が含まれるため、こちらで配慮し、センシティブ設定とさせていただきます。
なお、本作品はあくまで創作物です。
戦国時代を舞台としており、物語の都合上、戦やそれに伴う描写を完全に避けることが難しい作品となっております。
決して暴力や戦争を助長することを目的としたものではありませんので、その点をご理解いただいたうえで閲覧していただけますと幸いです。
また、私が公開している作品は、基本的に「自分が後から読み返すため」に作っているものでもあります。
そのため、今後も作品の内容に応じて、必要な配慮や設定を行いながら公開していく予定です。
運営さんやご覧になられている読者の皆様にはご理解のほど、よろしくお願いいたします。
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ここは甲斐国、躑躅ヶ崎館。
復讐を終えた私は、今度は国の統治に追われていた。
兄が進めていた堤防の工事は、必ずや完了させるつもりだ。
しかし――
「……この税率……年貢率は、なんですか?」
手にした書類を見つめる。
「五十……?」
五十。
「……これでは、民が飢えてしまう」
思わず眉をひそめる。
「正しく戻さなくては」
それどころか、これは父の代よりも酷いではないか。
「……ふふっ」
小さく笑みがこぼれる。
正しく戻すためには、民の信頼が必要だ。
正しく戻さねば。
正しく――。
「そういえば……」
ふと、父の代の書物でみた内容を思い出す。
「関東管領の上杉家とは、父上の代にやり取りをしていたようだけれど……」
「私と父があの日に追放されてから少したって、当主上杉憲政様は北条に関東からおいだされていたような……。」
そこで、ふっと笑みが消えた。
「……どいつもこいつも……間違いを犯して」
静かに書状を握りしめる。
「戻さないと……」
誰に言うでもなく、呟く。
「戻さないと……」
――正しく。
――正しく、戻さなくては。
「……ああ」
その様子を見つめる者がいた。
「また、娘が……」
復讐を終え、ようやく落ち着いたと思っていた。
もう、大丈夫だと思っていたのに。
「……また、目を覚ましてしまったのだな」
父である信虎は、静かに娘を見つめる。
その瞳の奥に宿るものを知っているからこそ。
「……冷たい蛇が」
コメント
1件
おお、第1話からすごい世界観だね…! 前作の復讐を終えた後の主人公が、今度は「正しく戻す」ことに執着し始めてるのがもう不穏で。 「戻さないと…」って繰り返すところとか、父・信虎が「冷たい蛇が」って見守るラスト、めっちゃゾクッとしたわ。 戦国モノ×復讐のその後って設定、めちゃくちゃ刺さる。続きが気になる…! それと、体調の中での投稿、本当にお疲れさま。無理せず休んでほしいし、でも作品はめっちゃ楽しみにしてる🔥