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こちらnmmn作品となっております。意味、ルールが分からない方はこちらでお引き取りください。
※ご本人様とは一切関係ありません
srng / 微R要素 / 捏造
以下要素を含みます。短いですがそれでも構わない方は先に進みください。本編伏字表記ございません。
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「ん、ンっ、ッん…はひゅ、……」
なんで、なんでこんなことしてるの。状況を整理にするのに精一杯で回らない頭を回転させ考えようとする。さっきの記憶を思い出そうにも、この状態が悪い。手はぎゅっと繋がれて動かないし、身体はシードベルトに閉じ込められていて、エンジンもまだ付けてない車は静かで水音が耳にこびりつき、口を開こうにも唇は離れない、舌を絡め取られて口内で遊ばれて苦しいし、目からは自然に涙がこぼれていく。
ええと、確か私はセラ夫と茨城にコンビニのフレンチトーストを求めて、私の車に乗ってドライブをして動画を撮って、目的のものを二人で食べて、もうあとは帰るだけって車に乗り込んだんじゃなかったっけ。それでシートベルトをして…
「んはッ…は、っう…ふ、はぁ………」
最後にリップ音が鳴るような触れるだけのキスをされ、やっと口を離される。肩で息をするようにはあ、はあ、と呼吸をし、してやったなと言わんばかりに彼を見る。唾をひとつ飲み口を開いた。
「…はぁ、は、っあ、なに、なんなの、」
彼といえば、の個性の強いそのピンクブロンドの髪の隙間から覗くミミズク、というか獣のようなギラギラとした瞳が揺れ、私しか知らない特別で色気に溢れた表情を浮かべられる。どくり、と心臓が音を立ててしまい思わず顔を逸らした。繋ぎっぱなしだった手は熱を帯びて汗でじっとりと滲んでいる。お世辞にも気分がいいとは言えない。
カチャリ、と金属とプラスチックの当たる軽々しい音が聞こえて、シートベルトがシュルシュルと元の位置に戻っていく。自分の腕で一度阻止されたそれは、こちらが腕の位置を移動してしまえば呆気なく吸い込まれていった。
「ちょっと待ってね」
セラ夫がそう言った。そのまま汗ばんだ手が解放され、ひんやりとした空気に晒される。彼はひとつ微笑み、動く気にもなれない私と目を合わせる。その後にそそくさと助手席の扉を開け外に出て、運転席側に周りドアをガチャリと鳴らし開けた。
「立てる?」
手を差し伸べられる。王子様みたいなことしやがって、とツッコミたいがそんな気力もなく、されるがままにその手を取って立ち上がり、後部座席へと移動していく。
ひとつ踏み出したタイミングで葉っぱがふわりと地面に落ちた。私の膝の上に乗っていたのだろう、気が付かなかった。でもなんで葉っぱが?
……そうだ。私は、セラ夫の髪に葉っぱが付いてるのを見て取ろうとして手を伸ばしたんだ。取って彼に「付いてましたよ」と見せたら、その手を掴まれて。びっくりした頃には遅かった。ああ、思い出した。自身でもキスのフリみたいなことしちゃったなって。ズルいことしちゃったって思ったけど倍にして返されるなんて思わなかった。いつもならこんなことしないのに。
葉っぱは私たちのことを気にせずふわりと落ちていった。後部座席に座れば、されるがままに簡単に押し倒される。車の座席なんて平で硬くて寝るのに向いてない。狭いし落ちそうで不安定で危なっかしい。私なら恋人とこんなとこで盛るなって話だしヤろうなんて思わないし、どこぞのBL漫画だよとか言ってやりたい。
「ねえ、凪ちゃん…いい?」
そんな顔されて見つめられたら断ることなんて出来ないでしょ。私に決定権を委ねることで合意を認めさせてるのかな。ズルいね、貴方。
「……準備、してないから。本番は無し。出す、だけだから、ね?」
そんなことを言う。頷いて、横髪を耳にかけて、私の顎を触って、ゆっくりとキスをしだす。
ほんと、ずる賢い子。
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初がこんなものでいいのか、と悩んでおりますが、ドライブ動画の熱のまま書きました ܸ. ̫ .ܸ
そして年齢指定表記がどこからか分かりません!R表現入れた方が良ければ忠告お願いします^ᴗ ᴗ^
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