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こちらnmmn作品となっております。意味、ルールが分からない方はこちらでお引き取りください。
※ご本人様とは一切関係ありません
srkn / 微R要素 / 捏造
以下要素を含みます。短いですがそれでも構わない方は先に進みください。本編伏字表記ございません。
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ダンス練の日、いつものようにdiscordで誰かへ一緒に送って行ってくれと連絡すれば今日は丁度セラフからの返信が来た。もちろん乗せてもらう側、誰が相手でも嬉しいがやはり恋人と一緒に行けるとなると頬は自然と緩んでしまうもので。気を引き締めてパパっと返信をして立ち上がった。
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早めに出たのと運良く赤信号に引っ掛からなかったのもあり、レッスンの予定の時間よりかなり早く着いてしまった。まあ早いことに越したことはない、予め身体を解しておこうとセラフに提案する。
いつも着ているオーバーサイズの羽織りを脱ぎ、一枚になると普段は感じることのできない身体のラインが強調された、それはまあ何とも魅惑的な姿になる。裸の状態なんて何回も見てるがこう一枚あるとまた違うわけで、しかも恋人。
「あそうだ、やる前に先着替えて来たら?それ動きにくいっしょ」
「んーなんかさ、さっき着替えちゃおうかなって思ったら更衣室の鍵閉まってて。先生が鍵持ってたし来るまで入れないみたい、まあキツかったらベルト緩めるし。だから先やっちゃお」
その格好じゃ暑くない?と思ったが、レッスン場はよく動くためエアコンも強めに設定されてる。今つけたばかりだが終わる頃には涼しくなるだろう。どうにか作ろうと思った言い訳は上手くいかない。意識しなきゃ勝ち!と諦めて事に取り組むことにした。
⌇
柔軟とは言ってもいつもやるような体ほぐし的なものであり、動く前の体操、ストレッチみたいなものだ。
ダンス中に足が釣らないようにだったり、変に体を痛めないようにするためだったりと要らなさそうに見えて結構重要なことである。
「………」
目の前で体を伸ばすセラフ。はたから見たら、ただの大人二人が体を伸ばしてるだけの姿。意識してはいけないとわかっていてもついつい体に視界がいってしまう。普段は気にしないような動きも今はこれ見てて大丈夫なのかと思わされる。
「手止まってるよ」
「ああ、ほんとだ!考え事してたわ…」
「ちゃんとやんなきゃ後で辛いの奏斗だよ〜?」
「分かってるってーー。」
危ない。危なかった。意識しないように別方向に視線を向けようとするが、目の前にはセラフ、横を向いても動きが分かりやすいようにという仕組みからなっている鏡。
忘れろ!別の方向を考えろ!
「あ、奏斗前より柔らかくなってね?」
「え、マジ?成果出てんね。」
昔は体も硬いためキツイとこはあったが、今は痛気持ちいいと思えるくらいまで体が成長してんなあ、ぐっぐっ、と体をゆっくり押しながらそんなことを思う。ああ、なんだ別のこと考えてれば大丈夫じゃん。やっぱプライベートとはわけなきゃね。
「…あ、そうだ俺ね、ここ一か月くらい柔軟やってんだよ。」
「あーなんか言ってたね」
「風呂上がりにねえ、足開いて痛いとこで数十分キープするやつ。」
「ええ…痛そ」
「それでね、続けてたらかなり開くようになったんだよ。最初こんくらいだったんだけど、今ではね〜〜」
こちらに成果を示すように目の前で脚を開き出す。
広い肩周りに浮き出る鎖骨、あまりに見えないが筋肉を感じさせる二の腕や男性にしてもかなり張った胸筋、よく割られて浮き出ている腹筋に自分一回りほど広くてがっちりとした腰。ぱつりと太ももの筋まで浮き出て、白ズボンにしっかりと馴染んでいる腰の骨、大きく形の整った鼠径部のライン、そして恋人である以上意識せざるを得ないモノ。全てをこちらにあらわにしていて、思わず目が離せなくなってしまった。
「……」
ああ僕、今ドキドキしてるんだな。自分でもわかった。彼の声が上手く聞こえてこない。
そんなセラフは足をゆっくりと先程と同じくらいの幅に戻して、こっちを見て一言。
「……なに?」
その言葉はさっきからジロジロ見すぎを意味するものだろう。無理もない、自覚あるだけでももう何回も見てしまっているのだから。まあセラフの家柄上チラチラとはいえ目線を当てられたら分かるしバレてるのも分かってたが、見て見ぬフリをしてくれていると思っていたのでびっくりした。
「な、、んでも〜?」
一瞬動揺してしまったが落ち着きを取り戻し言葉を返す。僕もどんくらい開くかなあなんてことを思いながら脚を開いて見る。意識しちゃダメなのに、これはただのストレッチなのに。
「それよりさ!あの、その角度的なの?これでどんくらい?」
セラフにそう問いかける。その位置じゃあ見えないのかこちらに近付くためにセラフはゆっくりと足を閉じて立ち上がった。
下を向いてて気づかなかった。
「…え」
前職に似合わない。背後を取られて、そのまま体をピッタリとくっつけられていたのだから。
自分の外側を囲うように脚を伸ばし、僕の背中に先程見ていた身体が当たっている。10センチちかく身長の差もあれば脚の長さも僕よりしっかりしていて、僕の足に乗っかられるように足すらもくっつけられている。
鼓動が早い、身体がかたまって動けない。
「ちょっと触るよ〜」
僕の許可も得ないままセラフは腕を伸ばす。その指は横腹、腰を辿って太ももに。内側をすーっと撫でるように触り、もうちょいいける?と言わんばかりに開こうと催促させてくる。
「んーどうだろう、この幅じゃあ…」
急に人にそんな触り方をされてくすぐったくないわけない。ぞわぞわと来る変な感覚に脚を閉じたくてたまらない。腰を逃がそうとしたが、彼によってピッタリとくっついて居るのでそれはできることもなく身体を内の中でくねらせるだけになってしまう。
「ああごめん、くすぐったかった?」
くすぐったいで済ませられたらどれだけいいだろう。
「ッ…っふ、ン、ん……」
思わず声が漏れる。焦れったくてたまらない。前に倒れようにも身体は痛がるので後ろのセラフに体を預けることしか出来ないのだ。太ももを必要以上に撫でられ、揉まれ、遊ばれ、その反応は中心に寄っていくのが分かる。
「…うッ、ふ、っせ、ら、…」
「なに?」
「もう、も、…ッあ、いいからっ…」
必死に抗議する。このままではダンスどころではなくなってしまうんだから。こんな真昼間、いつ来るか分からないメンバーに怯えながらエッチなんてしてたまるか。
「あとちょっとだけ」
「…!、んん、♡ッなんで、ぇ…、」
「…だって奏斗、俺の事いやらしい目で見てたじゃん。俺は普通にストレッチしてただけなのに。見すぎ、バレバレだよ。」
「ちが…ッう、」
そういうのは思っても言うもんじゃないんだよ性格悪いなコイツ!頭の中で普段はしないようなツッコミを入れる。
「素直じゃないねえ、早く認めた方が楽になるのに。」
場所が悪い。この場所は音を流したり指導の声が聞こえやすいようにだったりと声が響く。聞きたくもない自分の声が反響して思わず耳を塞ぎたくなった。
「見てなんかぁ…ッ”!!♡………はあ、…っみ、ひゅ、っふー、み、てた、から、手……!!」
前に倒れ込みそうになり、太ももにずきりと衝撃が走る。びっくりしてでた声が余計に響いてしまい、もし他二人どちらかが早く来てきたら聞こえてしまったかもしれないと慌てて口を抑えて観念した。最悪だ、この後のレッスンが気まずいだろこんなん。
「へえ、奏斗は俺の身体見てたんだあ。ダンスレッスンなのに、ただの柔軟なのに。えっち。」
満足したかのようにセラフは手を離した。びく、びくとまだ身体が手を覚えて反応してしまう。下半身の主張が目に入ってしまい目を逸らした。
「……は、ぁ、っふ、はァ、うる、さい…」
まだ動いてもないのに全身は汗をじっとりとかいている。背中を預けた彼の方を見ながら何してくれたんだという視線を送ってやる。
何かを思ったかのような顔をすれば、何も言わず僕の方に余計身体を押し付けた。
「へっ?♡♡」
ゴリっ、という音が鳴るかのような刺激を臀部に感じて腰が動いてしまう。それが何かわかるのに時間はかからなかった。セラフは脚を閉じて立ち上がる。
「…トイレなら開いてたよね、立てる?」
キープしてた脚が痛い。僕は頷くことしか出来なかった。
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