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25
X年後
しぇるたー
時間になった。アオイが子供達を起こし、オレがご飯を作る。
今日もまた、騒がしくなる。
「上手くいったよな?おーいっぱい食えよー」
自室
自分の部屋で、霧矢の遺影に手を合わせる。焦げた色のホットケーキを置く。
「霧矢。好きだったよな、これ。オレが失敗しても、文句言いながら食べてくれてさ。」
「…また、隣で…あの声で、喋りかけてくれないかなぁ。」
脳裏で、霧矢がしぇるたーにいた日で最後にホットケーキを作ったであろう日が蘇る。
「ねぇ、「すいませーん!誰かいますかー?」
びっくりした。
取りあえず自室を出る。
「あーなんかね、今日新しい人が来るって。若い人。新人さんだから優しくしてあげてね?」
アオイが教えてくれる。
確かに、マチも霧矢もいなくなってしまった今、人手が足りないのは事実だ。ありがたい。
着ていたエプロンを脱ぎ、玄関に向かう。
「今日からここで働くことになりました、■■です!よろしくお願いします!」
金髪で、若干ウェーブがかかった髪。夢でも見てそうな、優しそうな垂れ目。
『アハハァ笑何してんスか冬橋さんw』
『生まれ変わってでも、またしぇるたー──』
もしかして…
「………霧矢?」
お わ り
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