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___ここは、学園シティ高級度ナンバー1のレストラン、『エトランゼ』
炎が燃える暖炉やキラキラと輝くシャンデリアがある店の中はとても豪華である
料理を運んできてくれるウェイターの人達も、服を着崩すことなくとても礼儀正しい
そんな中、1人のウェイターがアゲハの前にお皿を置く
こんなお高級なレストランに入った事が滅多にないアゲハは、緊張で固まっている
エマ「アゲハさん、食べないんですか?」
アゲハ「だって、なんか悪いよ…ここ、すごく高いんじゃないの?」
エマ「私がアゲハさんを一方的に誘ったんです。遠慮なんかしないで食べてください」
遠慮がちに断るアゲハを、エマはやんわりと食べるように勧める
アゲハ「(まあ、断ったらエマちゃんに悪いよね……)じゃあ、頂きます…」
アゲハはフォークとナイフを手に取ると、お皿の上にある魚の料理を上品に切り、口に運んだ
アゲハ「!…美味しい……!」
料理を食べてアゲハの周りにほわほわと花が咲く
そんな幸せそうに食べるアゲハを、エマはポッと頬を赤く染めながら見つめている
エマ「アゲハさんはこういうお店、苦手ですか?」
アゲハ「ん~…なんていうか…こういうところって滅多に来ないから、
なんか変に緊張しちゃって……」
恥ずかしそうに頬を染めながらはにかむアゲハを見て、エマは安堵の笑みを浮かべる
すると、ウェイターが大きな銀製のワゴンを運んできた
蓋を開けると、其処には焼き加減の丁度良さそうなローストビーフの塊が見える
アゲハ「わっ!おっきいお肉だね…!」
目をキラキラと輝かせながらローストビーフを見るアゲハを見て、エマは嬉しそうに微笑む
エマ「(よかった…アゲハさん嬉しそう…)」
アゲハ「…ていうか、なんで年下の私の事さん付けにするの?
ちょっと堅苦しいから、せめてアゲハちゃんにしてよ(*゚▽゚*)」
エマ「えっ!?………じ、じゃあアゲハちゃん…で……////」
アゲハはパッと顔を輝かせる
そんな可愛らしいアゲハに、エマの心臓はバックンバックン。
アゲハはそんな事露知らず、切り分けられたローストビーフをパクリと食べる
アゲハ「!!んんんん……おいひい…////」
そんなアゲハとエマの様子をジンペイ、コマ、マタロウ、フブキ、メラの5人が
店の外の窓から羨ましそうに覗き見ている
メラ「俺達も戦ったんだけどなぁ……。なあ、兄貴」
メラ自身、自分も戦ったのに何故かアゲハだけが食事に誘われた事があまり気に食わない
メラはジンペイに同意を求めるが、ジンペイはそんなことはどうでも良いらしく、
違うことに気が行ってるらしい
ジンペイ「俺もあれ食いてぇ……」
ジンペイの視線は丁度アゲハが食べてるお肉に直撃している
お腹が空いているのか、口から涎を垂らして羨ましそうにアゲハを見つめている
フブキ「つまりこれは、きっとエマさんのデートのお誘い…!」
フブキは微かに目を輝かせながら、自家製の望遠鏡でエマの顔をアップで見ている
もしかして、フブキは腐女子なのか(((
そんな中、アゲハはふと、エマのお皿を見て首を傾げる