この作品はいかがでしたか?
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※今日はちょっとネタ系…?
朝、カーテンを開けると太陽の眩しい光が差し込んできた。
「ママー!!はやくー!!」
外では散歩をしている親子がいる。
「幸せそうだな。」
棚の写真立てに視線を向けると、小さな頃の俺と、柔らかく微笑む母親のツーショットが飾られている。
その写真立てを手に取って、懐かしいな、と声を漏らす。
そういえば、昔お母さんに手紙書いたりしてたなぁ…とか思ったり…。
「なんか、久しぶりにお母さんに手紙書いてみたいな…!!」
ここしばらく…というか、一人暮らしを始めてから、お母さんに顔も出してないしな…心配させてるかな…。
「もう大人にはなったけど、お母さんに連絡入れてないのはやばいかな…。」
机の引き出しに便箋がないか探してみる。意外にも、1枚だけ便箋が残っていた。
こんなん、どこで使ったんだろうか…。全体的に水色で、ところどころ白色の雪の結晶の模様が刻まれている。なんだか、自分らしい便箋だな、と思う。
ペン立てから久々にペンを手に取った。
ピンポーン
「ん?郵便か?」
「俺出ようか?」
MENが親切にインターホンに応答する。
「いや、俺が出るよ。」
今日は、MENとおらふくんと3人で遊ぶ予定。
MENはもう来てるけど、おらふくんは寄り道してくとのことで、遅れるそう。
おらふくんなら、インターホン押すこともないだろうし…。多分郵便だよな。
机に置いていたメガネを手に取ってつける。
玄関の扉を開けると、案の定郵便だったようだ。
「こちら、お届け物です。」
「どうも…。」
水色の封筒が雪の結晶のシールで封されている。なんか、おらふくんっぽい。
「ありがとうございます。」
さっそく開けてみると、見たことあるような字体がズラっと並んでいた。
一人暮らしになってから、手紙を送るのは初めてやね。
元気にしとる?俺は元気よ。
しばらく、手紙送ってやれんくてごめんな。
思ったより、グループ活動楽しくて時間忘れとったんよ(笑)
ドズルさんは、いつでも暖かくて優しくて。
ぼんさんは頼りない感じだけど、誰よりも可愛くて好きやし。
おんりーは真面目そうに見えるけど、意外と熱くて良い奴。
MENは話は面白くって、一緒にいててすっごい楽しいんよ!!
特におんりーとか、この前ご飯一緒に行ったんやけど、好きな物が意外なものもあったりとか!!
食べ方も綺麗やし、私物も綺麗やし。
俺みたいに雑じゃないからさ、ちょっと憧れるんよ。
短いかもしれんけど、また顔出しに行くから待っとってね。
「な…なに、これ……。」
多分、これはおらふくん書いたんだろう。
なにか、新手の嫌がらせ?めっちゃ恥ずい…
「手紙?まさか、彼女!?!?」
いつの間にかいたのか、耳元でMENが叫ぶ。
「うるっさ…というか、彼女じゃないし…。」
多分おらふくんだよ、と告げると、玄関のドアが開く。
「お邪魔しまー…って、それ…」
「あ、これ…は…」
途端に、おらふくんは顔を真っ赤にして、俺の手から手紙を奪い取った。
「なっ、いや…っ、これは…!!!というか、宛先間違えてた…!?!?」
「多分…ね、読んじゃってごめんね…(笑)」
「うわ!!最悪や!!今日は帰る!!」
おらふくんは乱暴に玄関から出ていこうとしたけど、俺とおらふくんで無事確保した。
おらふくんが俺たちのことをこう思ってたのは意外だったけど、嬉しいな。
「おらふくん、ありがとうね。」
「ドズルさんとぼんさんにも見せてやりたかったなぁ(笑)」
「もう!!忘れてよ!!」
おらふくんはちゃんと、宛先を変えて実家に送ったらしい。
コメント
6件
おんりーとか本間に嬉しかったやろうな!
おらふくん可愛いな~ 最高でした!
天然だ〜w 可愛らしいおらふくんが見れました...!(?)