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兄「お前元気だっかー?」
なんで
兄「びっくりしたよ、急に家出てっちゃうんだからさ!」
どうしてそんな
兄「まあ、愛も高校生だしな!」
兄「家賃は?あ、叔母さんの家か!」
何もなかったように
「………」
兄「?どーした」
どーした、じゃない
私がどのくらい怖かったか
苦しんだか
わからないくせに
「……っ」
兄「…何睨んでんの」
「…………」
兄「俺、なんかした?」
は…?わからないの…?
「……」
兄「おい…」
北「この子に、何か用ですか」
兄「…!兄ですけど」
北「…!ほんまですか、失礼しました」
北「愛、どないしたん?」
「…」
兄「こいつ、さっきからずっここうで」
北「調子悪いんか?」
違う…いや、違くはないか
「なんで、そんな…何もなかったようにできるの…?」
兄「…、あ”?」
北「どないしたん…」
兄「お前さ、さっきから何?」
「事実を…述べただけ」
兄「は?」
「ごめんなさい…北さん…私、変で…ちょっと、」
「ごめん、なさい…」
北「…!待っててな、学校に電話するわ」
兄「……」
北「待ち…あんた、妹が倒れたんに」
兄「ははっ…興味ねぇー」
北「、!」
「…ぅっ…うぅーっ、ぐず、」
北「ごめんなあ…気づかんくて」
こんなことを言わせたいんじゃない
ごめんなさい
悪いのは全部、私で
えっと…その
なんて、言えば良いんだろう
とにかく、ごめんなさい…
「うぇ……うっ、!」
助けて、の一言も言えなくて