( hb side )
あれから一週間ぐらい経った。
奏斗は相変わらず普通だし、何も変わった事はない。
触られた事は夢だったんじゃないかって、思うほど。
でも、俺はあの時の事をよく覚えていて、、。
忘れられるわけが無い。
我慢できなくて、何度も、思い出しながら一人でシた。
する度に、物足りなくて、結局辛くなるだけやったけど..。
ー、、あと、昨日、アキラと約束していた、ご飯に行ってきた。
この前の出来事とか、色々話して、どうしようって相談したんだけど、、、。
呆れた様子で、もう押し倒せって、、、押せばイケるだろって、、。
押せ押せ!告れ!って、、、。
いや、言ってること滅茶苦茶だって、、w
お酒が入っていたせいか、めっちゃヒートアップしてたわ…w
感情的でおもろいよな、アキラw
でも..本当に、、、、、。
告白したら、上手くいくなんて、、こと。
あったらいいなぁ.. なんて思うけど…w
あるわけが、ないんよなぁ、、。
だってあいつは、何があっても結局は相棒なんだって。
良くも悪くも、相棒としか見てもらえてない事が、この一週間で分かってしまった。
あんなことしといて、その後は一切無反応やもんなぁ..。
そういう気が無いのは確かだろう。
でも、、、。
もう全てぶちまけてしまいたいくらい。
頭がパンクしそうだ。
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ーーーーーー
今日は、奏斗と雑誌の撮影があった。
奏斗と2人きりなのは珍しくはないが、最近はヴォルタ全員での仕事が多かった為、久しぶりに感じる。
kn「お、ひば!めっちゃいいじゃん!」
hb「だろだろ!髪結ってもらった~!」
やっぱり雑誌系の撮影の時は、いつもと違う髪型だったり、スタイリストさんが選ぶ服だったりと、めちゃくちゃ仕上がりが良くなる。
それは奏斗も同じで、いつもより数倍格好良く見える。
ほんと、、、喋らなきゃ、王子様みたいな顔してんよな、こいつ。
スタッフさんに呼ばれて、撮影が始まった。
….やばい、かっこいい。
てか、2人で撮影の時って、、、こんなに近かったっけ..?
…..やばい。
📸「雲雀くん、ちょっとかたいね?」
hb「へっ?!」
📸「緊張してるの珍しいね〜 いつも通り格好良いから大丈夫だよ!リラックスリラックス!」
hb「あ、ははw 少し、緊張してるかもっすw」
やっば、、カメラさんにもバレてるッ。
kn「緊張してんの、ひば?w」
ッ、、///
hb「うっせッ」
kn「あはw かっわいいw 緊張してんだ?新人さんみたいじゃんw」
ふざけた奏斗がちょっかいを出してきて、また距離が近くなる。
目が合って、反射的に顔に熱が集まった。
hb「ッ、やめろよッ、ばか」
kn「あははw」
📸「あはは、相変わらず仲良いねぇ。はい、撮るよ〜」
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ーーー
📸「奏斗くん、もう少し雲雀くんに寄って」
kn「はい」
え、近い、近いッ!
📸「そうそう!いいね!」
シャッター音が何度か聞こえる。
息遣いがわかるぐらいの近距離。
当たり前に、いつもの良い匂いがして、心臓がうるさくなる。
ッ、、やっぱり、奏斗の匂い、、、、。
す、すきだわ…///
くらくらするって….////
📸「いいかんじ!そのまま、あと数枚撮るよ〜」
シャッター音が、さっきよりも響く。
奏斗..なんか、急に静かやん、、///
気になって奏斗と目を合わせようと、視線を向けると、こちらをじっと見ていたのか、すぐに目線が交わった。
っ、、、///
奏斗は撮影モードで、いつものヘラヘラはなく、キリッとした顔をしていた。
ッ、、かっこいい、、、、///
見惚れて固まっていると、奏斗が耳元に顔を近づけてきた。
kn「..どうした? なんか..顔緩くない?」
ボソッと俺にしか聞こえない声量で声をかけられた。
いつもより低めの落ち着いた声にドキッとしたが、撮影中なのを思い出し、慌てて表情筋を動かす。
こんなんじゃッ、ダメだっ、、。
仕事中だろッ、、! しっかりしろ、俺ぇ…。
📸「お、2人とも良い表情してるねぇ!最後にアップも撮るから、顔近づけて~」
言われた通り、顔が近付く。
またもや心臓がバクバクと暴れていたが、どうにか平然を装った。
📸「いいねぇー!! はい、おっけい!2人ともお疲れ様!」
ーーーーーー
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やっばい、、、///
無事撮影は終わったけど、、。
近距離での長時間撮影(体感)に、ある意味、雲雀はヘロヘロだった。
kn「ひばー、帰ろ~」
hb「お、、おぅ」
なんか..体熱いし、、、///
はぁ…もっと、一緒に居たい、、、。
かっこいい、、、良い匂いしたな、、、。
あぁ…すき、、、。
頭がぽーっとする。
撮影中の、奏斗の顔、、、良かったなぁ、、。
あの目で、じっと見つめられたい、、、。
真っ直ぐで、 吸い込まれそうな、、綺麗な目、してた、な、、、。
kn「雲雀ー?」
あるんよなぁ….俺、奏斗に触られた事、、。
ッ、、、///
ああ”、ダメだっ、思い出すなッ、、///
“またされたい”なんて、思っちゃッ、、///
kn「おーい、聞いてる?」
hb「へ、、?」
いきなり耳に入ってきた奏斗の声に、締りの無い声がもれる。
反射的に、奏斗に視線を向けた。
kn「 …おい、なんて顔してんの 」
hb「、っ、、///」
流石に、自分がどんな顔をしているのか、容易に想像ができた。
奏斗は、困った様に手を顔に当ててから、 一瞬天を仰いだ。
kn「、、はぁー、、、ひば。」
多分、よくない事を考えていたのが、バレた事に焦る気持ちと、奏斗の満更でもない反応に”もしかしたら”と期待している自分がいた。
kn「…来る?、、、、僕んち」
奏斗の声に、あの日と同じ熱さが籠っているのを感じた。
コメント
3件
あの日と同じ熱さ・・・っ!!!もうほんと、ありがとうございます!!最高です!
好きですありがとうございます