TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

「…煌?え、待って煌!?」

最初は送り主の名前を理解できなかった。

なんせ約一ヶ月ずっと音信不通だったのだから。

急いで電話に出る。

「煌!?今まどこにいるの!?」

ずっと煌の声が聞けていなかったことと、皆が煌を覚えていないという

異常事態もあいまって、つい声が大きくなってしまう。

『落ち着いて希美。』

煌の声はいつも通りの優しい、暖かい声だ。

その声にいつもの煌だ、と少し安心する。

「っ、うん、ごめん。ちょっと色々あって。」

『そう。』

やっぱり、煌の声は安心する。

ただ、電話で声がよく聞こえるからかわからないが、この声、誰かに似ている気がする。

もう少しでわかりそうなのに、まるで頭に靄がかかっているようだ。

「それで、どこにいるの?」

『最初に希美と話しをした公園の丘。できれば来て。なるべく早くー。』

「…わかった。」

そう言って電話をきろうとする。

煌はきっと独り言を言ったつもりなんだろうけど、電話はその言葉を拾っていた。

『ーじゃないと消えちゃうから(ボソっ』



「煌…なんで、なんでなにもいわないの。なんでみんな一人いなくなろうとするの?」

私に何も言わずに消えていこうとする煌に、学校に行くと言って一人で

天国にいってしまった弟の姿がどうしても浮かび上がってくる。






今回は短めです!多分次で最終回です。

いつもハートありがとうございます!

君に笑顔を。心に灯火を。

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

14

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚