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テラーノベル(Teller Novel)
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家のチャイムの音が聞こえる。


頭が痛い。


クラクラする。


少しづつ、意識がはっきりしてきて、起き上がる。

……あれ、今、何時だ…?


そんなことを思いながら時計を見て、ドアの方へ向かう。


_________17時30分


昨日、最後に見た時計の時刻は18時。


…丸一日、寝ていた?


……嗚呼、寝過ごしたか……。


ドアを開けてみれば、やっぱり先生で。


目を擦りながらはーい、と返事をして扉を開ける。


柊「おはよう。って、今本当に起きた感じか。」


はは、と普通に笑う先生の表情に裏は無いように見える。

昨日のあの直感は本当に何だったのだろう。


『当たり、です。』


はは、と自分も笑い返す。







ズキリ。


『っ、』


久々の痛みに顔を思わず顰める。


_________先生に、バレる。これじゃあ。


案の定、先生はすぐに気づいたようで。


柊「…笠井?」


『ッ大丈夫、です。な、んで、も……!』


大丈夫、大丈夫と口で言う割には身体はとても痛くって。

昨日よりかも、数倍痛いような気がして。




俺は、胸を抑えて膝をついた。


『ッあ゛』


声は掠れていた。

痛みはただ増していた。


柊「笠井、ゆっくり息吸えるか?」


先生は俺の背中をさすった。

そして、落ち着いた声で俺に深呼吸を促す。


『ごめ、んな、さ…ッ、ごめ、なさッ、』


けれど、口が言うことを聞かず、息を吸うのではなく、謝罪の言葉ばかり出てきてしまって。

怖い。

叩かれるのが。

叱責されるのが。


柊「救急車………」


思わず、その言葉に反応してしまった。






















気づけば、俺は先生の腕を力の入っていない手で、掴んでいた。

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