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血塗れのきみ

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血塗れのきみ

1 - 好きだよいつまでも

♥

51

2025年01月19日

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☆*:.。. o attention o .。.:*☆

青×紫

564屋パロ

なんでも許せる人向け

本人様には関係ありません


春の冷たい風が吹く3月下旬、僕は一人の人に告白をする。

好きな人は今日卒業してしまう。そう、こっそり放課の時間に見ることも風に靡く綺麗な髪を見ることもできない。あっちは僕の事を知らないし教えてもない。だから卒業する日に自分の気持ちを吐き出したくて彼を呼んだ。

『桜の木の下で話したいことがあります。待っていてくれると嬉しいです。

2ーB 水瀬ころん』

そう手紙に書いて彼の下駄箱に入れる。ベタな方法かもしれないが緊張でそんな事は頭には入ってなかった。

卒業式が終わりみんなが色々な人に話たり泣きあったりする頃、君は桜の木の下で桜を見つめながら待っていた。


「、っあ。なな、もいさん!、」

「?、あ、君がころん?君だね」


(やばいやばいやばい。噛んじゃった。と言うか名前呼んでもらったんだが。)

なんて事を考えながら赤く染まった顔を見せない様に俯く。


「?、ころん君大丈夫っ?顔赤いよっ」

「え、あだ大丈夫です?」

「んふふ、なんで疑問系なの笑」


あ、かわいい。そんなところに惚れたんだよ僕は。

違うこんな心配してもらう為に来たんじゃない。気持ちをちゃんと伝えるんだ。


「ななもりさん!」

「うぉ!びっくりした、」

「あの、僕貴方のことが好きです」

「付き合ってください!」


流れと勢いに任せて言葉にしてしまう。

彼はすぐに答えを出さずに僕を真っ直ぐ見つめてくる。


「、、、ごめんね」


しばらくして彼の口から放たれた言葉に脳が拒絶する。

やっぱり駄目か。とゆうか初代面でokなんてくれるわけがない。

想定通り、だ。だが失恋は失恋、辛いものは辛いんだ。


「ごめんね君とは付き合えない。だけど君みたいな子嫌いじゃないよ」

「だけどおれみたいな人なんて世界中にいるよ笑、」


どうしてそんなことが言えるのだろう。そんな言葉が頭の中に流れてくる。

違うんだ僕は彼じゃなきゃ駄目なんだ。

ひょんなことも言えずにただただ彼を見る事しかできない。


「、きゅ急に呼び出してごめんなさい。卒業の日になんて今思ったら迷惑でしたよね、」

「そんなことはっ、」

「すみませんでした。では卒業おめでとうございます。お幸せに」


そう彼に言い放ってその場から離れる。

そりゃ気まずいってこともあるけど、泣き顔なんて好きな人に見られたくないでしょ笑





「───ぱい!───こ、ん先輩!起きてください!」

「ん、んん?」

「起きろやー‼︎‼︎」


ばちん!


「うぇっ!くぁwせdrftgyふじこlp!」

「あははは笑!」


ん!?えっえっ頬めっちゃ痛いんだが!?


「学校は、、?」

「は?」

「わーるぅちゃんきれてるー(棒)」


頭がこんがらがる。何処ここ。

あ、思い出した今はななもり先輩に告白して4年後だ。

今僕はサラリーマンをやっている訳でもなく殺し屋をやっている。今は仕事終わりでビジネスホテルに泊まっている。


「さてと、莉犬くん次の仕事は?」

「ころん先輩少し休んだ方がいいのでは、、?」

「?、今さっき休んだじゃん」

「30分しか寝てませんよ、、」

「んーでももう動けるし大丈夫だよ」


正直言ってしまうと殺し屋やり始めた時ら辺からあまり疲れとかが感じなくなっていた。

なんでだろうね。精神とかに問題とかあるのかも。


「えっところん先輩!次の仕事について、、」

「あっと、ごめんね莉犬くん」

「次の依頼は他の殺し屋のグループの組長『N』だそうです」

「本名は?」

「わかりません。他の情報も少なすぎます」


難しいな。情報がないと殺しはできない。見た目とかに情報があっても誤って違う人かも知れない事がある。でも殺しのグループはそう多くはない。だから組長と言うところは大きな情報だ。


「じゃあ行ってくるよ」

「いつ頃お帰りなさいますか?」

「わからないよ。でも行かなきゃね」

「そうですか、」

「それでは幸運を祈ります」

「ありがとね、莉犬くんるぅとくん」


そう言ってホテルから出て行く。

ホテル代あの子たちに払わせることになっちゃったな、。

また今度何か奢ってあげようかな、。お寿司とか。


「さてとまずは、『N』の殺し屋のグループ探しだな」



それから僕は色々な人たちに『N』と言う人を知っているかとか、何処にいるかと聞き込みをした。

まぁ結果から言うと『N』と言う人物を知っている人は多かった。裏社会ではかなり有名らしい。

だが色々な所に飛び回っているらしく何処に居るかはわからないと言うのが結果だ。

だが奇跡は起きた。


「すみません。あの『N』と言う人物は知っていますか?」


聞き込み始めて1259回目。奇跡は起きた。


「?、おれが『N』だよ」


そう言い放った人は4年前に告白をした相手ななもりさんだった────。


全身に鳥肌が立つ。

殺さなきゃと脳が叫んでいるが、体が動かない。

君はただ僕に向かって微笑んでいる。


「おれの名前を知っているって言うことは君も裏社会の人だね」

「おれの事殺そうとか思ってる?笑」


解ってるなら逃げてよ。僕のことを殺してよ。

駄目だ。4年間一度も会っていないのにまだ貴方のことが好きなんだ。自分は貴方の事が殺せない。


「解ってるならへらへらしてないで抵抗しろよ」

「?、しないよ?だって君ころん君でしょ?」

「、、覚えてくれてるんですか」

「君おれの事殺せないでしょ?」


分かってる。まだ僕が自分の事が好きて自分のことを殺せない、とゆう事を。

だから余裕ぶっていられるのだ。ムカつくだけど体が動かない。惚れた弱みってやつだ。


「殺してください」

「、、!」


びっくりした。自分から殺して欲しいなんて口から出るとも思わなかった。

ほーら、ななもりさんもびっくりしてる。


「、いいよ」

「まぁ抵抗はあるけどかわいい後輩のお願いだからね」

「いいよ。殺してあげる。」


好きな人に殺されるなんて本望だ。抵抗なんてしないさ。

そしてななもりさんのスラットした足の前で座り込む。


「どうぞ、」

「んふ、君のこと嫌いじゃなかったよ、最期まで」


そしてななもりさんの腕がブレた瞬間意識が途切れた。



「うわー面白かった。」

「うわっなにその分厚い本」


こたつの中でみかんを剥いているころんが本の分厚さを見て引いてくる。

結構衝撃な内容だったかな。殺し屋の話とか嫌いじゃないけどなー。


「ねぇころん」

「はいなんですか」

「おれに殺されるのは嫌?」


好きな人に殺されるなんて本望、って書いてあるし、どうなのだろうと興味本位で聞く。

ころんならこの考え方っぽいし。


「嫌じゃないですよ。死ぬ時はななもりさんじゃなきゃ嫌だし、ななもりさんを殺すのも僕がいい」

「きもい、」

「ひどいてすね。どうしたんですか?死にたくなりました?」

「違うわ」


ま、おれも同じ考え方だしいいけどね。

でも死ぬにはもうちょっところんと過ごしたいかな。







何処かで載せようとしたけど出番がなかったイラスト↓

画像

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