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碧)「あの日」それは武道さんの心が壊れた日

東京卍會が壊れた日だ

あの日以前から兆候はあった

なぜもっと早く気づいて、救い出せなかったのかと今でも悔やむ

決定的となったあの出来事と兆候を少しづつ話していこうと思う

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武道さんはいつも通り皆が幸せな世界を作るため、害となりそうな事柄を見つける度に事件に発展しないよう防いでいた

皆の幸せを笑顔を守ることが武道さんの願いとはいえ、武道さんだけが見た目も精神もボロボロにすり減っていくのが俺は見ていられなかった

武道さんはボロボロになっていてもドジっただけだと言って東京卍會のメンバーには本当のことを明かさなかった

もちろん溝中五人衆の4人にも、ヒナちゃんにも、だ


そんな日々を続けていると

ある時1番隊の部下達が武道さんに話しかけなくなってきていることに気がついた

武道さんに話しかけられれば答えるが自分からは話しかけに行かなくなっている

よく観察すれば他の隊員達もだ

隊長達はまだ気づいていないらしい

隊員とコミュニケーションが取れなくなっているのはチームとして大きな問題となる


きっと今だけだ


そう思い込んで俺は何もしなかったんだ….

ねぇ、どうして?

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