勇者「ウィンドー!ねぇウィンドー!」
女の子「風が強い場所だね〜髪が飛ばされちゃいそうだよ」
勇者「ウィンドー…いないのかな?」
女の子「また後で来ても良いんじゃない?」
勇者「うーーん…」
ウィンドー「クワァァ!き、貴様ら……くっ…風のせいで前に進まん…」
勇者「ウィンドー!大丈夫?」
ウィンドー「クワァァ!!たかが風だ!我の方が強い!クワァァ!!!!」
勇者「ウィンドー!おーい!ウィンドー!」
ウィンドー「聞こえとるわ!!!!!!!貴様ら何しに来た!この状況を見てみろ!我の領域内が荒れ放題じゃないか!!我は今機嫌が悪い!さっさと出ていけ!さもないと…!!」
勇者「わー!ごめんって!そ、そんなことよりも、僕はこの風も治そうと思ってるんだ」
ウィンドー「うん?この風を…?クワァァ!そんな事が出来るわけがない!我でも近づけないあの雲に?貴様が?無理だ!」
勇者「今の僕じゃ無理だけど、賢者の石が揃えば出来るかもしれないんだ!」
ウィンドー「賢者の石か…確かに我も持っている…だがそれを貴様に渡すのは…だがこの風が消えるのならば………仕方ない、お前に託そう…!受け取れ!これが!我の賢者の石、風の石だ!」
勇者「ありがとうウィンドー、僕が絶対にこの風を止めて見せるからね!」
女の子「ほら早く行くよ」
勇者「ちょっ、ちょっと待ってよ!」
女の子「急いで」
勇者「ねぇどうしたの?もう少しゆっくり行こ?」
女の子「…こんなところに居たいの?」
勇者「…え?」
女の子「僕ここにはあまり…いや、全然いい思い出がない、思い出したくないからさっさと行くよ」
勇者「あ、まってよ…!僕、ウィンドーともう少し話してたいな」
女の子「はぁ…あーもしかしてだけど、ウィンドーのこと優しい奴とかって思ってる?」
勇者「え…違うの?ウィンドーは良い奴だよ?」
女の子「…それくれたから?」
勇者「うん…」
女の子「……ケンの事どう思ってるの?」
勇者「ケン?僕は友達だと思ってるよ」
女の子「…嘘つき」
勇者「…え?」
女の子「どうせ君も…都合のいい道具としか思ってないんだ」
勇者「そんな事ないよ!僕はみんなと友達だよ!」
女の子「まぁ勝手にそう思ってなよ」
勇者「勿論君とも友達なんだよね?」
女の子「…え?」
勇者「…?そうでしょ?こんなにいろんなところ歩いたんだ、僕たちはもう親友だよね!」
女の子「………」
勇者「なんで悲しい顔するの…?」
女の子「………次…どこ行くの…岩?」
勇者「うん、次は岩の魔王だね!岩じい…大丈夫かな…」
女の子「きっと大丈夫だよ…岩じいは頑丈だからね、さて…急ごうか」
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